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連携アクティビティ (クラシック)
Last updated 2024年11月8日

クイックスタート - レコード

概要

このガイドの目的は、以下の Microsoft Dynamics 365 系アクティビティを使用した、実用的なサンプルを作成できるようになることです。

この実用的なサンプルにより、Microsoft Dynamics 365 アプリケーションへの接続をすばやく確認したり、アクティビティの入力/出力データ型に習熟したりすることができます。

このページの手順を完了すると、以下のアクションを実行するオートメーション シーケンスが使用できるようになります。

  1. Microsoft Dynamics 365 アプリケーションへの接続を確立します ([資格情報を取得] および [Microsoft Dynamics アプリケーション スコープ])。
  2. 新しいアカウント レコードを挿入します ([レコードを挿入])。
  3. 挿入したアカウント レコードを検索します ([レコードを検索])。
  4. アカウント レコードの Web サイト フィールドを更新します ([レコードを更新])。
  5. アカウント レコードが適切に更新されたことを確認します ([レコードを取得])。
  6. 挿入したアカウント レコードを削除します ([レコードを削除])。

    注: もっと効率的な方法で同じ結果を達成できるかもしれませんが、このシーケンスの目的は、すべての「レコード」系アクティビティのデモを示すことです。

前提条件

はじめる前に

  1. Microsoft Dynamics 365 のセットアップ手順を完了します。
  2. パッケージ マネージャーを使用して、Microsoft.Activities.Extensions パッケージをインストールします ([レコードを検索] アクティビティ用です)。

    注: このガイドでは、[Microsoft Dynamics アプリケーション スコープ] アクティビティの [認証の種類] として ClientCredentials を使用します。PasswordCredentials を使用する場合は、手順 1 ([資格情報を取得] アクティビティの追加) をスキップして、手順 2 の箇条書きのサブステップ ([Microsoft Dynamics アプリケーション スコープ] アクティビティの追加) を実行します。

手順

プロジェクトをビルドする
  1. [資格情報を取得] アクティビティを追加します。
  2. アプリケーションのクライアント シークレット に対して (セットアップ時に) 作成した資格情報アセットの [アセット名] を入力します (例: "MicrosoftDynamics365ClientCredentials")。
  3. [パスワード] プロパティに対し、SecureString 型変数を作成して入力します (例: clientSecret)。
  4. [ユーザー名] プロパティに対し、String 型変数を作成して入力します (例: clientId)。
  5. [資格情報を取得] アクティビティの後に [Microsoft Dynamics アプリケーション スコープ] アクティビティを追加します。
  6. [設定] ボタンをクリックします (接続ウィザードが開きます)。[認証の種類] を選択して資格情報を入力し、[テスト接続] ボタンをクリックします。このウィザードの目的と動作について詳しくは、「接続ウィザード」のセクションをご覧ください。

    • この手順は設計時にのみ使用します。[Microsoft Dynamics アプリケーション スコープ] のプロパティを設定するには、続いて以下の手順を完了します。
  7. [認証の種類] プロパティで、使用する認証の種類を選択します。

    • [PasswordCredentials] を選択した場合、[クライアント ID] に対して String 変数を作成します (例: [名前]: クライアント ID [既定値]: "56X9aXXX-b5d9-4a90-XXXX-13XX9643XXXX")。
  8. [クライアント ID] プロパティに、[資格情報を取得] アクティビティに対して、または上記のサブステップで作成した String 変数を入力します (例: clientId)。
  9. [クライアント シークレット] プロパティに、[資格情報を取得] アクティビティに対して作成した SecureString 変数を入力します (例: clientSecret)。
    • [PasswordCredentials] を選択した場合、[クライアント シークレット] プロパティは空のままにします。
  10. [エンドポイント URL] プロパティに、String 変数を作成して、接続先の CRM インスタンスの URL を使用して入力します (例: [名前]: endpointURL [既定値]: "https://uipath.crm4.dynamics.com/")。
  11. [テナント ID] プロパティで、Azure Active Directory (ADD) のテナントに割り当てられたディレクトリ (テナント) ID に対して String 型変数を作成して入力します (例: [名前]: tenantId [既定値]: "d8353d2a-b153-4d17-8827-902cXXXX")。
    • [PasswordCredentials] を選択した場合は、パスワード プロンプトの設定を選択します (オプション)。



  12. [Microsoft Dynamics アプリケーション スコープ] アクティビティ内に [レコードを挿入] アクティビティを追加します。

    1. [レコードを挿入] アクティビティの [設定] ボタンをクリックします (オブジェクト ウィザードが開きます)。

      1. [エンティティを選択] ドロップダウン リストで、[アカウント] を選択します。
      2. [アカウント ID] フィールドに、String 型変数を作成して入力します (例: accountId)。
      3. [単一のフィールドを追加] テキストボックスに「name」と入力して、Enter キーを押します。
      4. [名前] フィールドにアカウント名を入力します (例: "Quickstart_Account")。
      5. [完了] ボタンをクリックします。



    2. [レコードを挿入] アクティビティの後に [Add To Dictionary] アクティビティを追加します。
    3. [ディクショナリ] プロパティに、Dictionary<String,String> 変数を作成して適宜入力します ([名前]: queryOption[既定値]: new Dictionary(Of String, String) ([名前] には別の値を使用できますが、[既定値] は必須です))。
    4. [キー] プロパティに「"$filter"」と入力します。
    5. [値] プロパティに「"name eq 'Quickstart_Account'"」と入力します (Quickstart_Account は、上記の手順で挿入したアカウントの名前です。別の名前を入力した場合は、代わりにその値を使用します)。

    6. [Add To Dictionary] アクティビティの後に [レコードを検索] アクティビティを追加します。
    7. [オブジェクト] プロパティで [アカウント] を選択します。
    8. [クエリ オプション] プロパティに、上記で作成した Dictionary<String,String> 変数を入力します (例: queryOption)。
    9. [結果] プロパティに、DataTable 型変数を作成して入力します (例: searchResults)。


  13. [レコードを検索] アクティビティの後に [代入] アクティビティを追加します。

    1. [左辺値 (To)] プロパティに、String 型変数を作成して入力します (例: webURL)。
    2. [右辺値 (Value)] プロパティに、「searchResults.Rows(0).Item("websiteurl").ToString」と入力します。

      • 各エンティティの列名について詳しくは、Microsoft ドキュメントの「Web API EntityType Reference」をご覧ください。
    3. [代入] アクティビティの後に [条件分岐 (if)] アクティビティを追加します。
    4. String 変数を URL の既定値で作成します (例: [名前]: website[既定値]: "www.uipath.com")。
    5. [条件] プロパティに、「webURL = website」と入力します。
    6. [Then] ステートメント ボックスに [1 行を書き込み] アクティビティを追加し、[Text] に「"Website present"」と入力します。
    7. [Else] ステートメント ボックスに [レコードを更新] アクティビティを追加します。

      1. [レコードを更新] アクティビティの [設定] ボタンをクリックします (オブジェクト ウィザードが開きます)。

        1. [エンティティを選択] ドロップダウン リストで、[アカウント] を選択します。
        2. [アカウント ID] フィールドに、[レコードを挿入] アクティビティに対して作成した String 変数を入力します (例: accountId)。
        3. [単一のフィールドを追加] テキストボックスに「websiteurl」と入力して、Enter キーを押します。
        4. [name] フィールドに、上記の手順で作成した String 変数を入力します (例: website)。
        5. [完了] ボタンをクリックします。



プロジェクトをテストする
  1. [レコードを更新] アクティビティの後に [レコードを取得] アクティビティを追加します ([Else] ステートメント ボックス内)。

    1. [レコードを取得] アクティビティの [設定] ボタンをクリックします (オブジェクト ウィザードが開きます)。

      1. [エンティティを選択] ドロップダウン リストで、[アカウント] を選択します。
      2. [アカウント ID] フィールドに、[レコードを挿入] アクティビティに対して作成した String 変数を入力します (例: accountId)。
      3. [単一のフィールドを追加] テキストボックスに「websiteurl」と入力して、Enter キーを押します。
      4. [websiteurl] フィールドに、String 型変数を作成して入力します (例: websiteVerification)。
      5. [完了] ボタンをクリックします。
    2. [レコードを取得] アクティビティの後に [条件分岐 (If)] アクティビティを追加します ([Else] ステートメント ボックス内)。
    3. [条件] プロパティに、「website = websiteVerification」と入力します。
    4. [Then] ステートメント ボックスに [1 行を書き込み] アクティビティを追加し、[Text] に「"Website update succeeded!"」と入力します。
    5. [Then] ステートメント ボックスに [1 行を書き込み] アクティビティを追加し、[Text] に「"Website update failed"」と入力します。
  2. 最初の [条件分岐 (If)] アクティビティの外部に [レコードを削除] アクティビティを追加します。

    1. [オブジェクト] プロパティで [アカウント] を選択します。
    2. [Id] フィールドに、[レコードを挿入] アクティビティに対して作成した String 変数を入力します (例: accountId)。
    3. [MicrosoftDynamicsStatus] プロパティに、ResponseStatus 型変数を作成して入力します (例: responseStatus)。
  3. [レコードを削除] アクティビティの後に [1 行を書き込み] アクティビティを追加します。

    1. [Text] プロパティに、「"Record deleted: "+responseStatus.Success.ToString」と入力します。
  4. [実行] をクリックして、[出力] ウィンドウに期待される [1 行を書き込み] の値が含まれていることを確認します。



完了です!

Microsoft Dynamics 365 アクティビティの詳細 (プロパティの入力/出力の例を含む) については「アクティビティ」ページをご覧ください。すべてのアクティビティが記載されたリストと、アクティビティの詳細な説明ページへのリンクが記載されています。

  • 概要
  • 前提条件
  • 手順

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