オブジェクトを追跡

 UiPath.Core.Activities.ProcessTracking.TrackObject

説明

[オブジェクトを追跡] アクティビティを使用すると、[プロセス追跡スコープ] アクティビティで既存のトレース内のタスクを追跡できます。Process Mining では、タスクまたはトレースにアタッチされたオブジェクトに関するデータを分析できます。

以下の例では、「請求書の処理 (Invoice Processing)」ワークフローのステップと、[オブジェクトを追跡] アクティビティがどのように役立つかについて説明します。

1. 手順 1: 請求書を受領する

   • 請求書を受信したら、[オブジェクトを追跡] アクティビティを使用して請求書 (オブジェクト) の追跡を開始し、データを Process Mining に送信します。以下のプロパティが設定されます。

     • オブジェクト ID: "INV-2025-001"

     • オブジェクトの種類: "Invoice"

     • オブジェクトのインタラクション: 作成

     • オブジェクトのプロパティ: {"Vendor": "Acme Corp", "Amount": "5000", "Date": "2025-02-10"}

2. 手順 2: 請求書を検証する

   • 請求書の詳細を検証した後に、2 つ目の [オブジェクトを追跡] アクティビティを使用して、請求書の詳細が更新済みであることをマークします。

     • オブジェクト ID: "INV-2025-001"

     • オブジェクトの種類: "Invoice"

     • オブジェクトのインタラクション: 更新

     • オブジェクトのプロパティ: {"ValidationStatus": "Passed", "ValidatedBy": "AutoBot1"}

3. 手順 3: 支払いを処理する

   • 支払いを開始する際に、3 つ目の [オブジェクトを追跡] アクティビティを使用して、請求書の支払いの詳細が更新済みであることをマークします。

     • オブジェクト ID: "INV-2025-001"

     • オブジェクトの種類: "Invoice"

     • オブジェクトのインタラクション: 更新

     • オブジェクトのプロパティ: {"PaymentStatus": "Initiated", "PaymentDate": "2025-02-15"}

4. 手順 4: 最終的な記録

   • 支払いを確認した後、4 つ目の [オブジェクトを追跡] アクティビティを使用して、最終的な詳細で請求書を更新します。

     • オブジェクト ID: "INV-2025-001"

     • オブジェクトの種類: "Invoice"

     • オブジェクトのインタラクション: 更新

     • オブジェクトのプロパティ: {"Status": "Completed", "CompletionDate": "2025-02-16"}

重要:

2 つのオートメーションを、その両方が操作する業務アイテムまたはオブジェクトを介して接続できます。たとえば、オートメーション A1 で [オブジェクトを追跡] アクティビティを使用してオブジェクトを作成し、名前と種類を指定して、[オブジェクトのインタラクション] を [作成済み] に設定するとします。別のオートメーション A2 で、[オブジェクトを追跡] アクティビティを使用して同じオブジェクトを参照し、同じオブジェクト名と種類を使用します。このオブジェクトは 2 つ目のオートメーションによって更新されるため、オートメーション A2 のインタラクションは [作成済み] とは異なります。オブジェクトについて収集されたデータは分析のために Process Mining に送信されます。

プロジェクトの対応 OS

Windows | クロスプラットフォーム

Windows、クロスプラットフォームでの設定

オブジェクト ID

必須です。追跡するオブジェクトの一意の識別子です。String データ型を受け付けます。たとえば、請求書番号 "INV-2025-001" です。

オブジェクトの種類

必須です。オブジェクトのカテゴリまたは種類です。String データ型を受け付けます。たとえば、"Invoice"、"Document"、"Customer" などです。

オブジェクトのインタラクション

必須です。オートメーションがオブジェクトと対話する方法を指定します。利用可能なオプションは、[作成]、[読み取り]、[更新]、[削除]です。

オブジェクトのプロパティ

任意です。オブジェクトに関する追加のメタデータに対し、キーと値のペアのディクショナリを指定します。利用可能なオプションは、[作成]、[読み取り]、[更新]、[削除]です。