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ワークフローに関するアクティビティ
Last updated 2024年11月18日

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アプリ タスクを操作する

このチュートリアルでは、以下のフェーズを含むアプリ タスクを構築するプロセスについて説明します。

  • アクション定義を作成し、Action Center にアップロードする。
  • Apps 内でアクション アプリを開発し、アクション定義で定義された各プロパティにフィールドを設定する。
  • [アプリ タスクを作成] アクティビティを使用してアプリをパブリッシュし、Studio Web またはデスクトップ版の Studio でワークフローを作成する。

1. アクション定義を作成してアップロードする

アクション フィールドをアプリにリンクするには、JSON スキーマを作成する必要があります。次に、アクション定義と呼ばれる JSON スキーマを作成する必要があります。この定義では、必要なアクション フィールドの概要を示し、アクションの完了時に使用できるアクションを指定します。
  1. アクション定義を準備します。
    1. まず、JSON オブジェクトの開始を示す左中括弧を追加します。
    2. JSON オブジェクト内で、Name プロパティと Description プロパティを文字列として定義し、値を入れます。
      "Name": "Validate Document",
          "Description": "Validate and approve invoice","Name": "Validate Document",
          "Description": "Validate and approve invoice",
    3. Allowed Actions プロパティを文字列の配列として追加し、アクションの最後に実行を許可するアクションを指定します。値は、承認または却下と同等である必要があります。
      "AllowedActions": [
              "Yes",
              "No"
          ],"AllowedActions": [
              "Yes",
              "No"
          ],
    4. Schema プロパティを追加し、JSON スキーマ標準 http://json-schema.org/draft-07/schema# に準拠したオブジェクトを割り当てます。
      "Schema": {
              "$schema": "http://json-schema.org/draft-07/schema#",
              "type": "object","Schema": {
              "$schema": "http://json-schema.org/draft-07/schema#",
              "type": "object",
    5. properties オブジェクト内で、スキーマに含める各プロパティを定義します。プロパティごとに、typedescription を指定します。
      Schema の各プロパティは、アプリ アクションに追加する入力フィールドと同等です。
      "properties": {
                  "Description": {
                      "type": "string",
                      "direction": "in",
                      "description": "Validation message"
                  },
                  "invoice_document": {
                      "type": "string",
                      "direction": "in",
                      "description": "Document file."
                  },
                  "Comments": {
                      "type": "string",
                      "direction": "inout",
                      "description": "Approval or rejection comments"
                  }
              }"properties": {
                  "Description": {
                      "type": "string",
                      "direction": "in",
                      "description": "Validation message"
                  },
                  "invoice_document": {
                      "type": "string",
                      "direction": "in",
                      "description": "Document file."
                  },
                  "Comments": {
                      "type": "string",
                      "direction": "inout",
                      "description": "Approval or rejection comments"
                  }
              }
      注: direction プロパティが定義されていない場合、既定値は inout (In/Out) です。
    6. 特定のプロパティが必要な場合は、アクションで必須としてマークするプロパティをリストする required 配列を含めます。
    7. 右中括弧を追加して JSON オブジェクトを閉じます。
  2. アクション定義を Action Center にアップロードします。
    1. Action Center を開き、[管理者設定] に移動して [テナント] を選択します。
    2. [アクションの定義] タブで、[アクションの定義を追加] を選択します。
    3. [アクションの定義のサンプルをダウンロード] を選択して、アクション定義の準備に役立つサンプル JSON スキーマをダウンロードします。
    4. [ファイルからインポート] を選択し、先ほど準備した JSON ファイルを選択します。
    5. アクション定義の適切な名前と説明を入力し、[作成] を選択します。

2. アクション アプリを作成する

Actions との連携を使用して作成されたアプリは、長期実行ワークフロー内で利用することを想定して設計されており、エンドユーザーは生成されたアクションを操作することによってのみこれらのアプリにアクセスできます。

  1. アクション定義をアップロードした組織内で Apps を開きます。
  2. 新しいアプリを最初から作成するか、ニーズに合った既成のテンプレートを選択します。
  3. [コントロールを追加] の横にある [任意に追加] を選択し、[アクション] を選択します。
    この手順では、このアプリのアクション定義を指定できます。この例では、Validate Document アクション定義を使用します。
  4. 以前にアクション定義をアップロードしたテナントを選択し、[次へ] を選択します。
  5. [アクションを追加] ダイアログの左側で、作成したアクション定義を選択し、[追加] をクリックします。


    アクション アプリでアクション定義を使用する方法の詳細については、「アクションの定義を参照する」をご覧ください。

  6. これで、アプリへのコントロールの追加を開始できます。
    アプリ コントロールの名前が、アクション定義の JSON スキーマで使用されている名前と正確に一致していることを確認します。たとえば、アクション定義の invoice_document プロパティを表示するドキュメント ビューアー コントロールを含める場合は、コントロールに invoice_document という名前を付けます。
    アクションの入力パラメーターまたは出力パラメーターは、構文 Actions.<referenced_action_name>.<action_parameter_name> を使用して任意のアプリ コントロールにバインドできます。
    1. 空白のページを作成し、そこにレイアウトを追加します。
    2. レイアウト内に、コンテナーを追加します。コンテナーには、ドキュメントを検証する会社の顧客名とロゴを表示するためのテキスト ボックス コントロールと画像コントロールを追加できます。
    3. レイアウト内にコンテナーを追加し、[ドキュメント ビューアー] コントロールを配置します。
    4. var_invoice_file という名前の変数を作成し、ドキュメント ビューアー コントロールのソースとして追加します。
    5. レイアウト内に別のコンテナーを追加し、左側にテキスト領域を追加します。[既定のテキスト] として、式 Actions.Validate_Document.Comments を入力します。
    6. アクションを完了させる 2 つの ボタン コントロールを追加し、アクション定義で指定された Allowed Actions に対応する、アクションを送信するルールを設定します。
      1. [イベント] に移動し、[ルールを作成] を選択します。
      2. ドロップダウン リスト メニューから [アクションを送信] を選択します。
      3. [アクションの結果] で、ボタンをクリックしてトリガーする許可されたアクションを [Yes] または [No] から選択します。

      この特定のルールの詳細については、「ルール: アクションを送信」をご覧ください。

  7. アクションの一部としてドキュメントを転送する前にアップロードするストレージ バケットへのリンクを設定します。
  8. アプリをパブリッシュし、Studio のワークフロー内で使用できるようにします。

    アクション アプリをパブリッシュするプロセスについて詳しくは、「アクション アプリをパブリッシュする」をご覧ください。



注: 必要に応じて、アプリに使用しているアクションを置き換える場合は、「アクションを置換する」をご覧ください。

3. ワークフロー内にアプリ タスクを作成する

Studio Web またはデスクトップ版の Studio で、Google ドライブ アカウントから請求書ドキュメントをダウンロードするためのワークフローを作成します。ダウンロードしたドキュメントを、アクション アプリにバインドされているストレージ バケットにアップロードします。次に、ユーザーの承認または却下のために特定のドキュメントを表示する [ユーザー アクション]/[アプリ アクション] アクティビティを追加します。タスクをユーザーに割り当て、アクションの完了を待ってからワークフローを再開します。ドキュメントに対するユーザーの検証決定の詳細を示すメッセージをログに記録します。

  1. Studio で新しいプロジェクトを作成します。
  2. [ファイルをダウンロード] アクティビティを追加します。
    1. アクティビティ内で Google ドライブへの接続を確立します。
    2. [ダウンロードするファイル] フィールドで、ダウンロードするファイルの名前を指定します。
    3. [出力] セクションで、ダウンロードしたファイルを格納する変数を作成します。
      この例では、変数に downloadFile という名前を付けます。
  3. アクション アプリに関連付けられたストレージ バケットにファイルをアップロードするために、[ストレージ ファイルをアップロード] アクティビティを追加します。
    1. [Orchestrator フォルダー パス][ストレージ バケット名] から、ファイルをアップロードする Orchestrator のフォルダー パスとストレージ バケットを選択します。
    2. [ファイル] フィールドに、ダウンロードしたファイルを保存した変数を入力します。
      この例では、「downloadFile」と入力します。
    3. [アップロード先]/[パス] フィールドに、ストレージ バケットにファイルを保存するための式 downloadFile.FullName.toString を入力します。
      ヒント: この式は変数に格納できます。


  4. [アプリ タスクを作成] アクティビティを追加して、アクションを作成します。
    1. それに応じて、[タイトル][優先度] を設定します。
    2. [アプリ] で、チュートリアルの前半で作成したアクション アプリを選択します。
    3. 生成されたフィールドに適切な変数を入力します。
    4. [出力] セクションで、生成されたアクションに関連するデータを格納する UserActionData 変数を作成します。
      この例では、変数に taskIDという名前を付けます。
  5. 組織内のユーザーにタスクを割り当てるために、[タスクを割り当て] アクティビティを追加します。
    1. [タスク ID] フィールドに、ステップ 4 のサブステップ d で作成した出力変数からタスク ID を取得する式を入力します。
      この例では、式 taskID.Id.Value を渡します。
    2. [ユーザー名またはメール アドレス] フィールドに、このアクションを割り当てるユーザーのユーザー名またはメール アドレスを入力します。


  6. ユーザーがアクションを完了するのを待ってからワークフローを再開するために、[アプリ タスク完了まで待機し再開] アクティビティを追加します。
    1. [作成したアプリ タスク] フィールドに、ステップ 4 のサブステップ d で作成した出力変数を入力します。
    2. [実行するアクション] フィールドで、ユーザーがタスクを完了するために実行したアクションの種類を格納する変数 (例: userActionTaken) を作成します。
  7. [メッセージをログ] アクティビティを追加して、ユーザーがタスクを完了するために実行したアクションの種類を出力します。次のような式を使用します "The action that user used to complete the Validate Invoice action was " + userActionTaken.ToString


ワークフローの例

この手順に従ってチュートリアルをご自身で試してみるには、こちらからデスクトップ版の Studio のサンプル プロジェクトをダウンロードします。Studio Web で開くには、プロジェクトをクラウドに保存してから、Studio Web を確認してプロジェクトを開きます。

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