Automation Suite
2023.10
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Linux の Automation Suite のインストール ガイド
最終更新日 2024年4月19日

手順 4: Microsoft SQL Server を構成する

データベース

Automation Suite の各製品は、それぞれ対応する仕様を満たす独自の SQL データベースを必要とします。

既定で、インストーラーによってすべてのデータベースがインストール プロセス中に作成されます。SQL Server でこの操作が行えるように、インストーラーに必要な権限を付与する必要があります。

また、自分でデータベースを作成することもできます。使用する必要がある名前は次の表をご覧ください。

Automation Suite の新規インストールに独自のデータベースを利用する場合は、既存のデータベースを使用するのではなく、新しいデータベースを設定することを強くお勧めします。 この予防措置は、古いデータベースのメタデータの残骸によって Automation Suite の操作と競合が発生するのを防ぐために必要です。

以下の表にデータベース名と対応する形式を示します。

製品/サービス

既定のデータベース名

接続文字列の形式

共有プラットフォーム機能

AutomationSuite_Platform

Orchestrator

AutomationSuite_Orchestrator

Action Center

AutomationSuite_Orchestrator

Automation Suite ロボット

AutomationSuite_Orchestrator

Automation Hub

AutomationSuite_Automation_Hub

Data Service

AutomationSuite_DataService

Insights

AutomationSuite_Insights

Test Manager

AutomationSuite_Test_Manager

Task Mining

AutomationSuite_Task_Mining

AI Center

AutomationSuite_AICenter

Apps (アプリ)

AutomationSuite_Apps

1

ODBC

Document Understanding

AutomationSuite_DU_Datamanager

Process Mining

AutomationSuite_ProcessMining_Metadata

AutomationSuite_ProcessMining_Warehouse2
AutomationSuite_Airflow3
1 Apps データベースのパスワードに #{ を含めることはできません。
2AutomationSuite_ProcessMining_Warehouse では、ADO.NET 形式と PYODBC 形式の両方が使用されます。
3 AutomationSuite_Airflow では PYODBC の接続文字列形式を使用します。データベースを手動で作成する場合、AutomationSuite_AirflowREAD_COMMITTED_SNAPSHOT を有効化しておく必要がありますAutomationSuite_Airflow データベースへの接続を文字 {始めることはできません
重要:

構成ファイルに接続文字列を手動で設定する場合、次の方法で SQL、JDBC、または ODBC のパスワードをエスケープできます。

  • SQL の場合: パスワードの最初と末尾に ' を追加し、他の ' を 2 個に増やします。
  • JDBC/ODBC の場合: パスワードの先頭に { を追加し、末尾に } を追加し、他のすべての } を 2 個に増やします。
注:

エラスティック プールでデータベースを使用すればコスト効果を高めることができます。

権限

インストーラーが指定した SQL Server 上にデータベースを作成するようにする場合は、データベースへの接続に使用する SQL アカウントに、最低でも dbcreator のロールを付与してください。
すべての製品に独自のデータベースを作成する場合は、SQL アカウントに Automation Suite のすべてのデータベースに対する db_owner ロールと db_securityadmin ロールを付与する必要があります。db_securityadmin ロールは、インストール中、またはデータベースが再プロビジョニングされる場合にのみ使用されます。このため、ユーザーはこの権限を後で取り消すことができます。
セキュリティの制約により db_owner の使用が許可されない場合は、すべてのデータベースに対する次のロールと権限を SQL アカウントに付与する必要があります。唯一の例外は Insights で、db_owner が必須です。
  • db_securityadmin
  • db_ddladmin
  • db_datawriter
  • db_datareader
  • dbo スキーマに対する EXECUTE 権限

フルテキスト検索のための SQL の要件

Document Understanding では SQL Server が SQL Server データベース エンジンのフルテキスト検索コンポーネントを備えている必要があります。このコンポーネントは既定でインストールされるとは限りません。

SQL Server のインストール時にフルテキスト検索を選択しなかった場合、Document Understanding を構成する前に、再度 SQL Server のセットアップを実行してコンポーネントを追加してください。

詳細については、このガイドにある SQL Server での機能の追加/インストール方法をご覧ください。さらに、フルテキスト検索を含む、SQL Server に追加できるすべてのコンポーネントは、こちらより確認できます。

Insights のための SQL の要件

Insights では、SQL Server 2019 または 2022 が列ストア インデックスと .json 関数をサポートしている必要があります。

Azure SQL の場合、データベースが S3 以上のサービス目標であることを確認します。

Insights データベースの互換性レベルが 130 以上に設定されていることを確認します。ほとんどの場合、この要件は既定の設定で満たされています。詳細については、「データベースの互換性レベルの表示または変更 - SQL Server」をご覧ください。

インストールでは両方の条件を検証し、最小要件が満たされていない場合、アラートを表示します。

Data Service のための SQL の要件

Data Service には、SQL Server バージョン 2016 以降が必要です。

照合順序は既定の Latin1_General_CI_AS と同じです。

SQL Server バージョン 2019 以降を使用して独自のデータベースを作成する場合は、次の Data Service 権限をユーザーに付与してください。

GRANT ALTER ANY SENSITIVITY CLASSIFICATION TO {userName};
GRANT VIEW ANY SENSITIVITY CLASSIFICATION TO {userName};GRANT ALTER ANY SENSITIVITY CLASSIFICATION TO {userName};
GRANT VIEW ANY SENSITIVITY CLASSIFICATION TO {userName};

Process Mining のための SQL の要件

Automation Suite の Process Mining では、Process Mining プロセス アプリのデータ ストレージに使用する AutomationSuite_ProcessMining_Warehouse 用に別途 Microsoft SQL Server が必要です。
重要:
AutomationSuite_ProcessMining_Warehouse データベースには、既定のサーバー ポート 1433 を使用する必要があります。非標準の SQL Server ポートはサポートされていません。
以下に、Microsoft SQL Server データベース マシンを AutomationSuite_ProcessMining_Warehouse 用に設定するためのハードウェア要件と推奨事項の概要を示します。
注意:

Microsoft SQL Server をセットアップする際は、Airflow データベースと専用の Process Mining データベースがインストールされている SQL Server マシンのタイムゾーンが UTC に設定されていることを確認してください。

ハードウェア要件を計算するには、以下を指定する必要があります。

  • プロセス内の (100 万件の) イベントの数。
  • 出力データのケース フィールドとイベント フィールドの数。

    注: 開発環境では、パフォーマンス上の理由から、レコード数が限られた小規模な開発データセットで作業することをお勧めします。

要件算出ツールを使用して、Process Mining 専用の Microsoft SQL Server マシンを設定するためのハードウェア要件を判断できます。[Product selection]Process Mining を追加すると、[1 Dedicated SQL Server] の最小要件が表示されます。

ハードウェア要件」もご覧ください。

アプリごとのセキュリティを有効化するには、Process Mining のデータ ウェアハウス SQL Server でデータベース レベルのロール (db_securityadmin) が必要です。詳しくは、データベース レベルのロールに関する Microsoft の公式ドキュメントをご覧ください。

AI Center のための SQL の要件

外部の Orchestrator に接続された AI Center の要件

外部の Orchestrator に接続する AI Center をインストールする場合、AI イベントおよび AI ストレージ サービス用に、AutomationSuite_Platform という名前の新しいデータベースを作成する必要があります。

FIPS 140-2 が有効なマシンにインストールされた AI Center の要件

FIPS 140-2 が有効化されたマシンに AI Center をインストールするには、次の手順を実行します。
  1. Automation Suite のインストールを開始する前に、次の手順を実行します。

    1. Microsoft の指示に従って、Microsoft Server をインストールする予定のマシンで FIPS 140-2 を有効化します。

    2. FIPS 140-2 が有効化されたマシンに Microsoft SQL Server をインストールします。

    3. SQL Server または設定された SQL ホスト名で SQL Server に接続できる任意のサーバーから、次のコマンドを実行して Microsoft SQL Server の証明書を取得します。

      nmap -sV -p <port> -vv --script ssl-cert domainnmap -sV -p <port> -vv --script ssl-cert domain
  2. Automation Suite のインストール中に、次の手順を実行します。
    1. cluster_config.json ファイル内の AI Center の sql_connection_string_template_jdbc 接続文字列に encrypt=true;trustServerCertificate=false;fips=true; を追加します。

      例:

      jdbc:sqlserver://sfdev1804627-c83f074b-sql.database.windows.net:1433;database=DB_NAME_PLACEHOLDER;user=testadmin;password=***;encrypt=true;trustServerCertificate=false;fips=true;Connection Timeout=30;hostNameInCertificate=sfdev1804627-c83f074b-sql.database.windows.net"jdbc:sqlserver://sfdev1804627-c83f074b-sql.database.windows.net:1433;database=DB_NAME_PLACEHOLDER;user=testadmin;password=***;encrypt=true;trustServerCertificate=false;fips=true;Connection Timeout=30;hostNameInCertificate=sfdev1804627-c83f074b-sql.database.windows.net"

      データベース構成について詳しくは、「高度なインストール」および「SQL データベースを更新する」をご覧ください。

    2. 手順 1.c. からエクスポートした証明書をホスト マシンの信頼ストアに追加します。詳しくは、「CA 証明書を更新する」をご覧ください。

HA のための SQL の要件

SQL Server の高可用性構成では、Always On 可用性グループを選択します。詳細については、Always On 可用性グループの概要をご覧ください。

Orchestrator のための SQL の要件

包括的な詳細については、『Orchestrator ガイド』の「SQL Server の構成」セクションをご覧ください。

重要: パフォーマンスを向上させ、デッドロックを回避し、SQL のダーティー リードを防ぐため、READ_COMMITTED_SNAPSHOT オプションが ON に設定されていることを確認してください。
次のクエリを使用して、READ_COMMITTED_SNAPSHOT が有効か無効かを確認します。
SELECT is_read_committed_snapshot_on FROM sys.databases
   WHERE name= 'UiPath'SELECT is_read_committed_snapshot_on FROM sys.databases
   WHERE name= 'UiPath'
有効化されている場合、戻り値は 1 になります。
無効化されている場合、戻り値は 0 になります。有効化するには、以下のクエリを使用します。
ALTER DATABASE UiPath
SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ONALTER DATABASE UiPath
SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
Test Automation や更新サーバーで異なるデータベースを使用する場合は、それらのデータベースでも READ_COMMITTED_SNAPSHOT を有効化する必要があります。

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