Automation Suite
2023.10
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Linux の Automation Suite のインストール ガイド
最終更新日 2024年4月19日

アップグレードを完了する

Automation Suite クラスターのアップグレードの実行後、スケールアウト操作を通じて新しいノードがクラスターに正常に参加できるように、いくつかの変更を行う必要があります。これらの変更操作を自動化するには、 upgrade_wrapper.py スクリプトを使用することをお勧めします。

準備

前提条件

次の要件を満たしていることを確認してください。

  • スクリプトを実行するマシンに Python 3.8 以降がインストールされている必要があります。詳しくは、Python のドキュメントをご覧ください。
  • スクリプトには Python パッケージが必要です。これらのパッケージは、次の pip コマンドを使用してインストールできます。詳しくは、pip のドキュメントをご覧ください。
    pip install wget requests boto3pip install wget requests boto3
  • デプロイの変更は AWS を通じて行われるため、boto3 クライアントが AWS への認証を行えるようになっている必要があります。資格情報は、環境変数として、または既定のプロファイルで共有の資格情報ファイルを使用して指定できます。ユーザーは、「スクリプトに関する考慮事項」セクションに記載されている操作を実行する権限を持っている必要があります。
  • Auto Scaling グループ (サーバー、エージェントなど) の RHEL バージョンが更新されており、アップグレード先のバージョンと一致していることを確認します。

  • 必ず cluster_config.json ファイルを確認し、文字列 ("true"/"false") としてマークされた Boolean 値を実際の Boolean 値 (true/false) に変更ます。たとえば、次のとおりです。
    • ゾーンの回復機能を有効化するには、"zone_resilience": true を使用します。
    • インストーラーでデータベースを作成できるようにするには、"sql.create_db": true を使用します。
  • Automation Suite を v2022.10 から v2023.4 以降にアップグレードする際に、Orchestrator が新旧両方のバージョンで有効化されている場合は、cluster_config.json ファイルの orchestrator.block_classic_executions フラグを true に設定する必要があります。このフラグを使用すると、クラシック フォルダーでのジョブの実行をブロックすることに同意したものとみなされます。フラグを使用しない場合、アップグレードの操作は失敗します。新規インストールの場合、このパラメーターは不要です。
  • Automation Suite を v2023.10 以降にアップグレードする際に、Insights が新旧両方の環境で有効化されている場合は、cluster_config.json ファイルの insights.external_object_storage.bucket_name フラグを、platform と同じバケットに設定する必要があります。フラグを使用しない場合、アップグレードの操作は失敗します。新規インストールの場合、このパラメーターは不要です。
  • Automation Suite 2023.10 以降にアップグレードする場合は、sql.create_dbtrue に設定されている場合は、cluster_config.json の以下のフィールドを入力するようにしてください。
    sql.server_url = "<db_endpoint>"
    sql.port = "1433"
    sql.username = <SQL Username>
    sql.password = <SQL password>sql.server_url = "<db_endpoint>"
    sql.port = "1433"
    sql.username = <SQL Username>
    sql.password = <SQL password>

スクリプトに関する考慮事項

upgrade_wrapper.py スクリプトを実行するときは、次の操作が実行されることを考慮してください。
  • 必要な依存関係を現在のフォルダーにダウンロードします。
  • Automation Suite のデプロイ スタックから情報を抽出します。
  • 次を含む新しいスタックを作成します。

    • 初期デプロイに存在する各 Auto Scaling グループ用の新しい起動テンプレート。新しいバージョンのインストール フローに必要な変更が含まれています。
    • Automation Suite ノードで使用される IAM ロールにアタッチされた IAM ポリシー。現在のスタックに対して DescribeStackResource 操作を行えるようにします。
      注: ポリシーは、デプロイ時に IAM のカスタム ロールが指定されていない場合にのみデプロイされます。それ以外の場合は、新たにデプロイされたスタックに対する cloudformation:DescribeStackResource 権限を、Automation Suite ノードで使用される IAM ロールに付与する必要があります。
  • Auto Scaling グループを更新し、新しいスタックで作成された起動テンプレートを使用するようにします。
  • インストーラーの URL を含む SSM のパラメーターを更新します (任意。初期デプロイ テンプレートのバージョンによる)。
  • SSM の Run Command を使用して、すべてのノードでアップグレードに使用されたインストーラーで初期デプロイに使用された古いインストーラーを上書きします。この操作は、初期デプロイに既に存在する SSM ドキュメントの機能を保持するために必要です。

    注: 起動テンプレートを更新すると、AMI 更新用 SSM ドキュメントが機能しなくなる場合があります。SSM ドキュメントで使用される IAM ロールの権限を更新し、新たに作成された起動テンプレートに対する ec2:CreateLaunchTemplateVersion 権限、および ec2:RunInstances 権限を付与する必要があります。
  • ダウンロード ファイルをクリーンアップします。

実行

アップグレードを正常に完了するには、次の手順を実行します。

  1. upgrade_wrapper.py スクリプトをこちらからダウンロードします。
  2. スクリプトを対話型モードまたは非対話型モードで実行します。
    • オプション 1: スクリプトを対話モードで実行する場合は、コマンド python3 upgrade_wrapper.py を使用します。
    • オプション 2: スクリプトを非対話型モードで実行する場合は、次の環境変数が自動的に設定されます。

      • AS_VERSION 変数には、アップグレードに使用した Automation Suite のバージョンが設定されます。
      • 特定のバージョンに必要な、大文字で表されるパラメーター名。パラメーターは、このプロセスに必要な依存関係を定義した upgrade_matrix.json オブジェクト内で確認できます。たとえば、v2022.10.1 で必要なデプロイ リージョンを渡す場合は、AS_DEPLOYMENT_REGION 環境変数を設定する必要があります。
  • 準備
  • 前提条件
  • スクリプトに関する考慮事項
  • 実行

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