Docker レジストリの移行が PVC の削除段階でスタックする

説明

Docker レジストリの移行中に、移行プロセスが PVC の削除段階でスタックするという問題が発生する可能性があります。 この問題は、通常、PVC に保留中のボリューム スナップショットが存在し、PVC の削除が正常に完了しない場合に発生します。 この問題のログには、次のメッセージが表示されます。

deployment.apps/docker-registry scaled
pod/docker-registry-5b68496d6c-2djhs condition met
persistentvolumeclaim "docker-registry" deleted

解決策

この問題を解決するには、保留中のボリューム スナップショットをクリーンアップする必要があります。 以下のコマンドを実行して、このクリーンアップを実行します。

for i in `kubectl get volumesnapshot -n docker-registry -o json | jq -r '.items[] | select(.spec.source.persistentVolumeClaimName=="docker-registry" and .status.readyToUse==false) | .metadata.name'`; do
  kubectl patch volumesnapshot -n docker-registry $i  --type json --patch='[ { "op": "remove", "path": "/metadata/finalizers" } ]'
  kubectl delete volumesnapshot -n docker-registry $i
done

上記のコマンドを実行した後、レジストリの移行を再実行する必要があります。 これにより、Docker レジストリの移行プロセスで PVC の削除段階を正常に経ることができるようになります。