Studio
2021.10
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Studio ガイド
最終更新日 2024年3月1日

UI Explorer

UI Explorer は、特定の UI 要素に対応した独自のセレクターを作成できる高度なツールです。これは、Automation Cloud インスタンスの [リソース センター] からダウンロードできるスタンドアロンのツールです。UiPath.UIAutomation.Activities パッケージがプロジェクトの依存関係としてインストールされている場合には Studio からも利用できます。

UI Explorer をスタンドアロンのツールとして使用する場合、Studio のインストールは不要です。これは、アプリケーションをセレクターによって自動化できるかどうかを確認するときに便利です。プロセスを構築することなく、要素を簡単に検査できるからです。スタンドアロン パッケージには、SetupExtensions ユーティリティも含まれているため、ブラウザーの拡張機能や JavaBridge をインストールして、自動化が必要なあらゆる場面で要素を検査できます。

[UI Explorer] ウィンドウを開くには、[デザイン] タブの [セレクター] セクションにあるボタンをクリックします。あるいは、ターゲット UI 要素を指定した後に、ターゲットおよびアンカー属性のすべてのセレクターの選択画面にある高度なエディターからも開くことができます。



注: 使用中のプロジェクトの依存関係として UiPath.UIAutomation.Activities パッケージがインストールされていない場合は、[UI Explorer] ボタンがリボンに表示されません。

別の方法として、Studio の Backstage ビューの [ツール] ページから UI Explorer を開くこともできます。コンテキスト メニューからの UI Explorer は、Studio の現行バージョンに同梱されている UI Automation ライブラリを使用します。

注: 開いた UI Explorer の右下隅には、現在使用している UI Automation パッケージのバージョンが表示されます。このバージョンは、UI Explorer の開き方によって異なります。UI Explorer[ツール] ページから起動した場合は、使用している Studio のバージョンに同梱されている既定の UI Automation のバージョンが使用されます。一方で、UI Explorerリボンから起動した場合は、現在のプロジェクトの依存関係としてインストールしたバージョンが使用されます。


最適なセレクターを選択するうえでのヒントを次に示します。

  • 属性を追加または削除する
  • 親タグまたは子タグを追加する
  • ワイルドカードを使用して変更する値を置き換える



UI Explorer ウィンドウのフィールドの説明

フィールド

説明

検証

このボタンは、セレクターの定義の有効性とターゲット要素の画面上での可視性を確認することにより、セレクターのステータスを表示します。

[検証] ボタンには以下の 3 つのステートがあります。

  • docs image セレクターを検証中
  • docs image 有効なセレクター
  • docs image 無効なセレクター
  • docs image 変更されたセレクター、再検証
要素を選択


古い UI 要素に置き換わる新しい UI 要素を指定します。

アンカーを指定


ターゲットの UI 要素に相対するアンカーを選択できます。

修復


同じターゲット UI 要素を再度指定して、セレクターを修復できます。この操作は、古いセレクターを完全に置き換えることはしません。このボタンは、セレクターが無効な場合にのみ使用可能です。

強調表示


ターゲット要素を最前に配置します。オフに切り替えられるまで、強調表示が継続します。このボタンは、セレクターが有効な場合にのみ使用有効です。

オプション


いくつかのオプションがあります。

  • UI フレームワーク - UI 要素とそのセレクターの判定に使用するテクノロジを変更します。次のオプションを使用できます。
    • 既定 – UiPath 独自のメソッドです。通常はすべての種類のユーザー インターフェイスで問題なく機能します。

      まず、適切な UiPath 拡張機能またはコネクタ (例: ブラウザー/リモート/Java 拡張機能、SAP コネクタなど) を使用してセレクターを生成します。

      それが不可能な場合は、Active Accessibility (ほとんどのデスクトップ アプリケーションに推奨) または UI Automation (Office アプリケーションに推奨) を使用してセレクターを生成します。

    • Active Accessibility – アプリケーションにアクセスできるようにする、Microsoft が以前より提供しているソリューションです。ソフトウェアが古く、[既定] のオプションでは機能しない場合に、このオプションの使用をお勧めします。

      Active Accessibility を使用してセレクターの生成を試みます。UiPath 拡張機能やコネクタは使用しません。

      セレクターが Active Accessibility テクノロジを使用しているかどうかを確認するには、ctrl タグを探す必要があります。具体的には、サブ文字列 <ctrl を探します。XAML では、これが &lt;ctrl としてエンコードされている場合があります。
    • UI オートメーション – Microsoft の改良型アクセシビリティ モデルです。アプリケーションが新しく、[既定] のオプションでは機能しない場合に、このオプションの使用をお勧めします。

      UI Automation を使用してセレクターの生成を試み、UiPath 拡張機能やコネクタは使用しません。

      注: 現在、このフレームワークでは Chrome または Edge の Webページはサポートされていません。拡張機能にフォールバックする代わりに wnd セレクターを生成します。

Active Accessibility と UI オートメーションについて詳しくは、こちらをご覧ください。

  • 復元の待機 - セレクターのデータが読み込まれるまで、UI Explorer ウィンドウの復元を遅らせます。ドロップダウン リストやオーバーレイのように、フォーカスが失われると自動的に閉じる UI 要素を指定する際にはこのオプションを使用します。
  • トリガー セレクター - 親 UI 要素内における UI 要素の一意性を確保するとともに、その監視精度を向上させます。このオプションは、「トリガー」系アクティビティのセレクターを生成する際に使用します。

ビジュアル ツリー パネル

UI 階層のツリーを表示します。各ノードの前にある矢印をクリックしてナビゲートすることができます。

既定では、最初に UI Explorer を開くと、このパネルにはすべての開かれたアプリケーションがアルファベット順で表示されます。

ツリーから UI 要素をダブルクリックする (または右クリックして [ターゲット要素として設定] を選択する) と、[セレクター エディター][セレクター属性][プロパティ エクスプローラー] の各パネルが設定されます。

フィールド

説明

強調表示


ビジュアル ツリーから選択した要素は、リアルタイムで強調表示されます。オフに切り替えられるまで、強調表示が継続します。

検索オプションを表示


検索ボックスと検索フィルター オプションを表示します。

検索ボックス

特定の文字列を検索できます。完全一致が見つからない場合は、最も一致に近い文字列が含まれているノードが表示されます。

ワイルドカードがサポートされます。

[検索条件] ドロップダウン リストで選択した属性に応じて、検索で大文字と小文字が区別されます。

注: 検索では、選択した UI オブジェクトの下にあるツリー構造内の一致のみが検索されます。

検索条件

検索対象を、選択した属性またはセレクターに絞り込みます。選択した UI 要素に応じて、ドロップダウン リストの内容が変化します。

注: [検索条件] を [セレクター] に設定した場合は、<attribute name1='value1' ... /> 形式で 1 つのノードのみ入力できます。

子のみ

検索対象を、選択したノードの第 1 レベルの子に限定します。既定では、このチェック ボックスはオフになっています。

セレクター エディター パネル

指定した UI オブジェクトに対応するセレクターを表示し、セレクターをカスタマイズすることができます。

パネルの下部には、プロジェクトで使用する必要がある実際の XML フラグメントが表示されます。必要なセレクターが見つかったら、ここからコピーしてアクティビティの [プロパティ] パネルの [セレクター] フィールドに貼り付けることができます。

パネルの上部では、セレクター内のすべてのノードを表示でき、ノードの前にあるチェック ボックスをオフにすることで不要なノードを削除することができます。属性を有効化/無効化した場合、または下部のパネルでセレクターを編集した場合、セレクター ノードのリストにある要素がアクティブになります。一度に 1 つのノードしかアクティブになりません。

ここでノードを選択すると、その属性が [セレクター属性] パネルと [プロパティ エクスプローラー] パネルに表示されます。

また、変数を通じてセレクターも編集できます。その場合、CTRL+K ホットキーを使用してセレクター自体の内部に変数を作成するか、CTRL+Space の組み合わせにより既に作成済みの変数を指定します。CTRL+K ホットキーを使用すれば、変数の値と名前を指定できます。string 変数のみ使用できます。

セレクター属性パネル

([セレクター エディター] パネルから) 選択したノードの使用可能なすべての属性を表示します。

各属性の前にあるチェック ボックスをオンまたはオフにすることで、ノード属性の一部を追加または削除できます。

また、各属性の値を変更することもできますが、この変更が保持されるのは、新しいセレクターが最初に選択した UI オブジェクトを指し示している場合のみです。

プロパティ エクスプローラー パネル

指定した UI オブジェクトが持つことのできる属性のすべて (セレクターに出現しない属性を含む) を表示します。これらは変更できません。

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