ユーザー入力をブロック

UiPath.Core.Activities.BlockUserInput

コンテナー内部のアクティビティが実行される際に、そのコンテナーがマウスとキーボードを無効化します。マウスまたはキーボード、その両方をブロックするように設定できるほか、これらを再度有効化するためのホットキーの組み合わせを指定できます。

注: タッチパッド、トラックパッド、タッチスクリーンなど、一部のユーザー入力デバイスは、このアクティビティで完全にブロックできない場合があります。さまざまなデバイス モデルやドライバーが存在するだけでなく、それらのジェスチャーが作り出すコマンドが複雑であることから、マルチフィンガー ジェスチャーやタッチスクリーン独自の操作の一部は、ソフトウェア イベントとしてオペレーティング システムに送られます。UI オートメーションのシナリオでは、ロボットはソフトウェア イベントを使用して人間の操作をシミュレートするため、これらをブロックすることはできません。

注: [ユーザー入力をブロック] を「並列処理」系アクティビティ ([並列繰り返し (コレクションの各要素)] など) を併用することはサポートされていません。

注: Orchestrator から [ユーザー入力をブロック] アクティビティをジョブとして使用するオートメーション プロセスを実行し、Executor がこのプロセスを実行するマシンに対する管理者権限を持っていない場合、Executor よりも高い権限を持ち、フォーカス中のアプリケーションは、このアクティビティではブロックできません。回避策として、Executor に管理者権限を付与することにより、[ユーザー入力をブロック] アクティビティを期待どおりに動作させることができます。

注: [ユーザー入力をブロック] のスコープ内で [デバッグ] を使用すると、スコープの効果が有効化されます。ブロックを無効化するには、プロパティの [ブロック解除のオプション] セクションで指定されたホットキーの組み合わせを使用できます。オフにすると、すべての要素のステートを通常どおりデバッグ コンテキストで検査できます。実行はスコープの影響なしにのみ続行でき、ワークフロー機能が破損する可能性があることに注意してください。

プロパティ

共通

• エラー発生時に実行を継続 - アクティビティが例外をスローした場合でも、ワークフローを継続するかどうかを指定します。このフィールドでは Boolean 値 (True、False) のみサポートされています。既定値は False です。その結果、フィールドが空白で例外がスローされると、プロジェクトの実行が停止します。値を True に設定すると、プロジェクトの実行はエラーに関係なく継続されます。

  注: このアクティビティが [トライ キャッチ] に含まれていて、[エラー発生時に実行を継続] プロパティの値が True の場合、プロジェクトが実行されたときにエラーは発生しません。
• 表示名 - アクティビティの表示名です。

入力

• ブロック - 無効化する対象として、マウスのみ、キーボードのみ、あるいは両方を選択するためのドロップダウン リストです。

その他

• プライベート - オンにした場合、変数および引数の値が Verbose レベルでログに出力されなくなります。

ブロック解除のオプション

注: ユーザー入力を再度有効化するように指定されたホットキーの組み合わせを押し、ユーザー入力が回復すると、同じランタイム内では再びブロックすることができなくなります。ホットキーの組み合わせは、開発中にワークフローを停止しないようにするためのセーフガードとして実装されています。

• キー - マウスやキーボードを再び有効化するために使用するキーです。
• キー修飾子 - マウスやキーボードを再び有効化するために、[キー] プロパティで選択したキーとともに用いる修飾子です。次のオプションを使用できます: Alt、Ctrl、Shift、Win。

• 特殊キー - キーボード ショートカットで特殊キーを使用するかどうかを示します。使用可能な特殊キーのリストは、アクティビティの本体内の [キー] ドロップダウン リストに表示されます。

  注: 他のキーを、指定したキーの組み合わせと同時に押した場合も、ユーザー入力は回復します。これは、キーを続けて送信した際にオートメーション プロセスはハングしないようにするためのセーフガードとして設計されたものです。
• タイムアウト (ミリ秒) - エラーがスローされる前にアクティビティが待機する時間 (ミリ秒) です。このフィールドは、整数と Int32 変数のみをサポートします。