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Test Suite ユーザー ガイド
最終更新日 2024年2月28日

ローカル Android デバイス

ローカル Android デバイスを設定する

ローカル デバイスをモバイル オートメーション アクティビティで動作するように設定するには、Appium のローカル インスタンスを実行し、Android デバイスの自動化に必要なツールを用意する必要があります。

自動化できるローカル Android デバイスには、次の 2 種類があります。

  • 物理 - USB ケーブルでローカル マシンに接続できる Android 物理デバイスです。
  • エミュレーター - ローカルに保存される Android デバイス用のエミュレーターです。

使用頻度の高い Appium コマンド

次のリストに、モバイル デバイス オートメーションのコンテキストで Appium を設定する場合に最もよく使用されるコマンドを示します。

  • appium driver list - インストールされているドライバーのリストを表示します (Appium 2.0 の場合に推奨)。
  • adb devices - 接続されているデバイスのリストを表示します。
  • adb start-server - デバッグ サーバーを開始します。
  • adb kill-server - デバッグ サーバーを停止します。
  • ctrl + c - Appium を強制終了します。
  • appium-doctor - Appium のデバッグに役立ちます。

アプリケーション ストレージ

モバイル アプリを Appium サーバーが動作中のマシンに保存するか、APK または IPA ファイルを、Appium サーバーが匿名でアクセスできる URL (例: Blob ストレージ) にアップロードする必要があります。

Google Play ストアまたは Apple App Store からアプリケーションをインストールすることはできません。ただし、これらのアプリケーションを手動で自動化して、独自のアプリケーションをインストールする場合は別です。

ローカルの物理 Android デバイスを設定する

前提条件

以下の手順を実行して、ローカルの物理 Android デバイスを設定するための前提条件を満たす必要があります。

  1. Java をダウンロードしてインストールします。Java はこちらから zip ファイルでダウンロードできます。
  2. Node.js をダウンロードしてインストールします。Node.js の最新バージョンは こちらからダウンロードできます。
  3. Node.js のインストールが完了したら、コマンド プロンプトを開き、次のコマンドを使用して、正常にインストールされたかどうかを確認します。
    • node-v - マシンにインストールされている Node.js のバージョンを返します。返されるバージョンが 19 以上である必要があります。
    • npm-v - マシンにインストールされている npm のバージョンを返します。返されるバージョンが 8 以上である必要があります。
  4. Android Studio をダウンロードしてインストールします。Android Studio はこちらからダウンロードできます。
  5. Android Studio を使用して Android SDK Tools (Obsolete) をインストールします。
  6. Windows で [システムの詳細設定] > [詳細設定] > [環境変数] に移動します。
  7. [システム環境変数][新規...] をクリックして、次の変数を設定します。

    a. JAVA_HOME 変数。Java がインストールされているフォルダーを指します。

変数名: JAVA_HOME
変数値: マシン上で JDK がある場所のパスです。例: C:\Program Files\Java\jdk8

b. ANDROID_HOME 変数。Android SDK がインストールされているフォルダーを指します。

変数名: ANDROID_HOME 変数値: マシン上で Android SDK がある場所のパスです。例: C:\Users\Username\AppData\Local\Android\Sdk : [変数値] パス内にある Username の部分は、マシンを操作するユーザーの実際の名前に置き換える必要があります。
重要: Java が自動的に更新される場合、この変数を更新されたパスに手動で設定する必要があります。


  1. Node.js のコマンド プロンプトを開き、Appium をインストールします。

    • Appium 1.0 の場合は、コマンド npm install -g appium を実行します。Appium 1.0 には既定ですべてのドライバーがインストールされています。
    • Appium 2.0 の場合は、コマンド npm install -g appium@next を実行します。
Appium 2.0 には既定ではドライバーがインストールされていません。したがって、必要なドライバーをインストールするために、コマンド appium driver install uiautomator2 も実行する必要があります。

Appium 1.0 の設定について詳しくは、「Quickstart Intro」をご覧ください。

注: バージョン 22.10 以降のモバイル オートメーションでは Appium 2.0 を使用することをお勧めします。
  1. コンピューターを再起動して変更を適用します。
  2. 物理モバイル デバイスを開き、[開発者向けオプション] を有効化します。

    • スマートフォンの [設定] > [開発者向けオプション] に移動します。
    • [ネットワーク] セクションの [デフォルトの USB 設定] を開き [充電のみ] に設定します。
  3. [USB デバッグ] を有効化します。
  4. スマートフォンの [設定] > [開発者向けオプション] に移動します。
  5. [ネットワーク] セクションの [デフォルトの USB 設定] を開き [充電のみ] に設定します。

ローカルの物理 Android デバイスを設定する

  1. USB ケーブルを使用して物理デバイスをローカル マシンに接続します。
  2. コマンド プロンプトを開き、コマンド adb.exe start-server を使用してデバッグ サーバーを起動します。
  3. モバイル デバイスで [USB デバッグ] を許可します (許可するよう求められた場合)。
  4. Appium セッションを開始する前に、パラメーター the --base-path /wd/hub を手動で追加します。
  5. コマンド appium -p 10001 --relaxed-security --allow-insecure chromedriver_autodownload を使用して Appium サーバーを起動します。
    注:
    • 自動ダウンロードが失敗する場合は、次のコマンドを追加することで、ダウンロード済みの chromedriver.exe を指定できます。

    --chromedriver-executable "path_to_chromedriver"

    • Appium サーバーとの間に、干渉のない接続を常時確保してください。たとえば、ターミナルでクリックすると通信が遮断され、モバイル デバイス マネージャーで通信エラーが発生する場合があります。
  6. モバイル デバイス マネージャーにローカル Android デバイスを追加する」の手順を使用して、設定したローカルの物理 Android デバイスをモバイル デバイス マネージャーに追加します。

エミュレートされたローカル Android デバイスを設定する

前提条件

  1. Java をダウンロードしてインストールします。Java はこちらから zip ファイルでダウンロードできます。
  2. Node.js をダウンロードしてインストールします。Node.js の最新バージョンは こちらからダウンロードできます。
  3. Node.js のインストールが完了したら、コマンド プロンプトを開き、次のコマンドを使用して、正常にインストールされたかどうかを確認します。
    • node-v - マシンにインストールされている Node.js のバージョンを返します。返されるバージョンが 19 以上である必要があります。
    • npm-v - マシンにインストールされている npm のバージョンを返します。返されるバージョンが 8 以上である必要があります。
  4. Android Studio をダウンロードしてインストールします。Android Studio はこちらからダウンロードできます。
  5. Windows で [システムの詳細設定] > [詳細設定] > [環境変数] に移動します。
  6. [システム環境変数][新規...] をクリックして、次の変数を設定します。

    a. JAVA_HOME 変数。Java がインストールされているフォルダーを指します。

変数名: JAVA_HOME
変数値: マシン上で JDK がある場所のパスです。例: C:\Program Files\Java\jdk8

b. ANDROID_HOME 変数。Android SDK がインストールされているフォルダーを指します。

  • 変数名: ANDROID_HOME
  • 変数値: マシン上で Android SDK がある場所のパスです。たとえば、C:\Users\Username\AppData\Local\Android\Sdk と指定します。
    注: [変数値] パス内にある Username の部分は、マシンを操作するユーザーの実際の名前に置き換える必要があります。
    1. Node.js のコマンド プロンプトを開き、Appium をインストールします。
  • Appium 1.0 の場合は、コマンド npm install -g appium を実行します。Appium 1.0 には既定ですべてのドライバーがインストールされています。
  • Appium 2.0 の場合は、コマンド npm install -g appium@next を実行します。
Appium 2.0-beta には既定ではドライバーがインストールされていません。したがって、必要なドライバーをインストールするために、コマンド appium driver install uiautomator2 も実行する必要があります。

Appium 2.0 の設定について詳しくは、「Quickstart Intro」をご覧ください。

注: バージョン 22.10 以降のモバイル オートメーションでは Appium 2.0 を使用することをお勧めします。
  1. コンピューターを再起動して変更を適用します。

Android エミュレーターを作成する

Android Studio を使用して Android エミュレーターを作成します。

  1. Android Studio を開きます。
  2. [Configure] をクリックし、ドロップダウンから [SDK Manager] を選択します。
  3. [Hide Obsolete Packages] のチェックを外し、[Android SDK Tools (Obsolete)] が選択されていることを確認します。


  4. [Apply] をクリックしてから [OK] をクリックして閉じます。
  5. [Configure] > [AVD Manager] に移動して、仮想デバイスを設定します。詳細については、「仮想デバイスを作成して管理する」をご覧ください。


  6. デバイスの Google アプリを更新します。

WebDriver による Web およびハイブリッドの自動化を有効化する

ローカル デバイスで WebView のデバッグを有効化し、モバイル デバイス マネージャーでアプリケーション内の大半の UI 要素を認識できるようにします。

Appium が Android 上の Chrome または WebView のバージョンを自動検出しない場合は、以下のいずれかのオプションを選択します。

  1. --allow-insecure chromedriver_autodownload コマンドを使用します。これにより、お使いの環境に対応する ChromeDriver バージョンを Appium で自動的に検出してダウンロードできます。
  2. WebDriver for Chrome を手動で指定してダウンロードします。

    2.1. Android Studio でデバイスを開きます。

    2.2. [Settings] > [Apps & notifications] に移動します。

    2.3. [See all apps] をクリックします。

    2.4. 縦三点リーダー ボタンをクリックして、ドロップダウンから [Show system] を選択します。

    2.5. 検索機能を使用して Android System WebView を探します。

    2.6. アプリを開いて [Advanced] に移動します。

    2.7.画面下部のバージョン番号をコピーします。

    2.8. WebDriver for Chrome をダウンロードします。以下のことを考慮してください。

    • 上記のステップで見つかった Android System WebView のバージョンに対応するバージョンを選択し、フォルダーに抽出すること。
    • 完全に一致するバージョンを探すこと (メジャー.マイナー.パッチ.レビジョン)。
    • 完全に一致するバージョンを入手できない場合は、Android System WebView のメジャー バージョンに一致する最新メジャー バージョンの ChromeDriver を使用します。
    • Chrome アプリを自動化するには、上記とまったく同じ手順を実行します。その場合は、Chrome のバージョンをメモしてください。
  3. モバイル デバイス マネージャーにローカル Android デバイスを追加する」の手順を使用して、設定したローカルのエミュレートされたデバイスをモバイル デバイス マネージャーに追加します。

モバイル デバイス マネージャーにローカル Android デバイスを追加する

  1. Studio から MDM を開きます。
  2. 左側のナビゲーション パネルの [デバイス] に移動します。
  3. デバイスを次のように設定します。
    • 名前 - [デバイス] タブでデバイスを識別するための名前を入力します。
    • Appium URL - ローカルホストを入力します。例: http://localhost:10001/wd/hub
    • プラットフォーム - フィールドをクリックして、ドロップダウンから [Android] を選択します。
    • デバイス名 - デバイスの名前を入力します。デバイス名を確認するには、Android Studio で [Configure] > [AVD Manager] に移動し、さらに [More Actions] > [View Details] を選択するという方法もあります。
    • プラットフォーム バージョン - Android OS のバージョン番号を入力します。
    • 希望する追加機能 (任意) - オートメーション セッションをカスタマイズするための固有の機能を追加します。

      重要: 以前にインストールした Appium ドライバーをアクティブ化するには、[希望する追加機能] セクションに次の機能を追加します。

      名前

      値 (Value)

      appium:automationName

      UiAutomator2

      詳細については、「Appium Desired Capabilities」をご覧ください。

  4. (任意) - [場所] タブのデバイスの場所を、位置情報サービスを使用して位置情報データを生成するテスト アプリケーションに設定します。


  5. (任意) [ログ] タブでログ記録とビデオ記録の詳細を設定します。
  6. (任意) [開発] タブで開発プロセスを設定します。
    • 類似タブを閉じる (既定で有効): 類似のデバイスやアプリケーションとの接続を実行しているタブを閉じます。
    • ページの更新を待機 (既定で有効): ページのソースが各アクションのスクリーンショットを取得するまで待機します。
  7. [保存して閉じる] をクリックしてデバイスを追加します。

    デバイスが [デバイス] リストに追加されます。ローカル デバイスを追加するには、「ローカル デバイス」をご覧ください。



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