UiPath データ抽出器をインストールする

UiPath オンプレミス データ抽出器は、データ ソースと同じネットワーク環境 (SAP システムなど) 内にインストールする必要があります。たとえば、SAP がプライベート クラウドまたはデータ センターでホストされている場合は、UiPath データ抽出器を同じ環境またはネットワーク セグメント内にデプロイして、信頼性と安全性の高い接続を確保する必要があります。

注:

UiPath データ抽出器を SAP システムと同じネットワーク内にインストールすることが不可能な場合は、プライベート ネットワークの外部にインストールできます。その場合は、SAP システムで必要なポート ( 33<xx>など) を開く必要があります。 <xx> は SAP システムの番号に対応し、UiPath データ抽出器と SAP サーバー間の送受信通信を可能にします。

プロキシを使用する場合は、同じ 33<xx> ポートをプロキシから SAP システムの対応する 33<xx> ポートに転送する必要があります。これは、Theobald RFC がカスタム ポートまたは再マッピング ポートへの接続をサポートしていないためです。SAP システム番号に基づく既定のポート形式を使用して接続することを想定しています。

詳しくは、Theobald の公式ドキュメントの 移植要件 をご覧ください。

UiPath オンプレミス データ抽出器をインストールするには、次の手順に従う必要があります。

1. UiPath Automation Cloud 組織を設定します。
2. UiPath データ抽出器をオンプレミス環境にインストールします。
3. Theobald RFC を SAP サーバーにインストールします。
   メモ: この手順が必要になるのは、SAP データ抽出用の UiPath データ抽出器をインストールする場合のみです。

1. UiPath Cloud 組織を設定する

UiPath データ抽出器用の UiPath Cloud 組織を設定するには、以下の手順に従います。

1. Automation Cloud で [管理] に移動します。
2. [ 外部アプリケーション ] タイルを選択して、外部アプリケーションを追加します。
3. [ OAuth apps ] タブで、[ + Add application] を選択します。
4. [ アプリケーション名 ] フィールドに、新しいアプリケーションのわかりやすい名前を入力します。例: 「Process Mining オンプレミス抽出器」
5. [ + スコープを追加] を選択します。
   1. リソース のリストから [ Process Mining API アクセス] を選択します。
   2. [ アプリケーション スコープ ] を選択し、[ ProcessMining.DataExtractor ] オプションを選択して Process Mining へのアクセスを有効化します。
   3. [保存] を選択します。
6. [ アプリケーションを追加 ] ページで [ 追加] を選択します。確認のメッセージが表示されます
7. アプリ ID とアプリ シークレットをコピーして、メモ帳などに貼り付けます。
   メモ: アプリ ID とアプリ シークレットは、オンプレミス環境にオンプレミスのデータ抽出器をインストールするときに必要になります。
8. [閉じる] を選択します。

2. オンプレミス環境に UiPath データ抽出器をインストールする

前提条件

UiPath オンプレミス データ抽出器を使用するには、.NET 8 ASP.NET Core ランタイムがインストールされている必要があります。最新バージョンは、 Microsoft .NET の公式 Web サイトからダウンロードできます。

UiPath オンプレミス データ抽出器をダウンロードする

UiPath オンプレミス データ抽出器をダウンロードするには、次のリンクを使用します。

https://uipath.blob.core.windows.net/download/UiPathDataExtractor.zip

インストールの手順

1. インストール パッケージを抽出します。
2. 展開されたフォルダーで管理者として PowerShell を開きます。
3. 自分の設定で DataExtractor/appsettings.json を構成します。
   メモ:UiPath Cloud 組織を設定するときに、アプリ ID とアプリ シークレットを保存しておく必要があります。
   大事な：ConnectionStringで定義されているユーザー資格情報が、抽出対象の表にアクセスできることを確認してください。

   {
   "UiPathURL": "https://cloud.uipath.com/<OrgName>/<TenantName>",
   "S2S": {
       "ClientId": "<Application id from UiPath admin portal>",
       "ClientSecret": "<Application secret from UiPath admin portal>"
   },
   "LogFilePath": "<OPTIONAL: Path to log file, otherwise will be in /Logs>",
   "Connections":[
      {
        "Type": "sapOnPrem",
        "Name": "<Connection Name>",
        "ConnectionString": "USER=<User>;PASSWORD=<Password>;LANG=<Language>;CLIENT=<ClientNumber>;HOST=<Host IP address>;SYSNR=<System number>;FUNCTIONMODULE=<Function module name>;"
      },
       {
         "Type": "sqlServer",
         "Name": "<Connection Name>",
         "ConnectionString": "Server=<ServerAddr>;Initial Catalog=<DatabaseName>;User Id=<User>;Password=<Password>;"
       }
    ]
   }

4. PowerShell の ./Setup.ps1 -Installコマンドを使用して、インストール スクリプトを実行します。

メモ: SQL Server または SAP の接続を追加、編集、削除するには、以下の手順に従います。

1. appsettings.json ファイルを編集し、必要に応じて値を更新します。
2. install コマンドを再実行 ./Setup.ps1 -Install。

先端： 追加のスクリプト オプションについては、次の PowerShell コマンドを使用できます ./Setup.ps1 -Help

3. SAP サーバーに Theobald RFC をインストールする

Theobald Xtract Universal は、SAP のソース システムからデータを抽出するために使用される、SAP が認定した抽出ツールです。リモート関数呼び出し (RFC) を介して SAP と連携しています。Theobald Xtract Universal には、SAP にインストールする、読み取り専用のカスタム関数モジュール Z_THEO_READ_TABLE-transport1 が含まれています。

UiPath データ抽出器の XtractCore/Transports フォルダーには、表の読み取りに使用されるリモート関数呼び出し (RFC) の複数のバージョンと、各バージョンの詳細が記載された README ファイルが含まれています。

UiPath データ抽出器で実行する SAP 環境の構成について詳しくは、「 Theobald Xtract Universal を設定する (手順 2 から 4)」をご覧ください。

UiPath データ抽出器をアンインストールする

次の PowerShell コマンドを使用して、UiPath データ抽出器 ./Setup.ps1 -Uninstallアンインストールします。

基になるすべてのサービスが停止され、アンインストールされます。