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2023.4
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Linux の Automation Suite のインストール ガイド
Last updated 2024年11月21日

手動: オフライン アップグレード

準備

重要:
すべてのノードの /opt/UiPathAutomationSuite フォルダーに 10 GiB の空き領域があることを確認します。十分な領域がない場合は、このフォルダーの容量を増やすか、以前のインストーラー ファイル (cluster_config.json を除く) をすべて削除できます。以前のインストーラーは、いつでも再度ダウンロードできます。
利用可能な領域を確認するには、コマンド df -h /opt/UiPathAutomationSuite を実行します。

アップグレードの準備をするには、次の手順に従います。

  1. /uipath マウント ポイントに追加の UiPath bundle ディスクが接続されているサーバー ノード (エージェント ノードではありません) を特定します。このノードは、このドキュメントでは、プライマリ サーバー ノードと呼ばれています。シングルノードの評価プロファイルで、サーバー ノードが 1 つのみである場合、そのノードにログインする必要があります。
    注: クラスター内のすべてのノードで次の手順を実行します。サーバー ノードから開始し、エージェント ノードで続行します。
  2. SSH を使用してノードに接続します。
  3. ルート ユーザーになります。
    sudo su -sudo su -
  4. /opt/UiPathAutomationSuite ディレクトリの下にインストール フォルダーを作成します。
    # Please replace {version} with installer version
    mkdir -p /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer# Please replace {version} with installer version
    mkdir -p /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
  5. as-installer.zip をダウンロードし、それを /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer にコピーします。ダウンロードの手順については、「as-installer.zip」をご覧ください。
    cp /path/to/as-installer.zip /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installercp /path/to/as-installer.zip /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
  6. as-infra.tar.gz をダウンロードし、それを /opt/UiPathAutomationSuite/{version} にコピーします。ダウンロードの手順については、「as-infra.tar.gz」をご覧ください。
    cp /path/to/as-infra.tar.gz /opt/UiPathAutomationSuite/{version}cp /path/to/as-infra.tar.gz /opt/UiPathAutomationSuite/{version}
  7. (プライマリ サーバー ノードのみ)。as.tar.gz をダウンロードし、それを /uipath/{version} にコピーします。ダウンロードの手順については、「as.tar.gz」をご覧ください。
    cp /path/to/as.tar.gz /uipath/{version}cp /path/to/as.tar.gz /uipath/{version}
  8. as-installer.zip を解凍します。
    cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    unzip as-installer.zip -d .cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    unzip as-installer.zip -d .
  9. インストーラーに必要な権限を付与します。
    chmod 755 -R /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installerchmod 755 -R /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
  10. 最初のサーバー ノードで最新の cluster_config.json を生成し、残りのノードにコピーします。cluster_config.json のパラメーターを設定する方法の詳細については、「高度なインストール」をご覧ください。
    • 古い cluster_config.json がある場合は、以下を実行して、クラスターから構成ファイルを生成します。
      cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
      
      ./configureUiPathAS.sh config get -i /path/to/old/cluster_config.json -o ./cluster_config.jsoncd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
      
      ./configureUiPathAS.sh config get -i /path/to/old/cluster_config.json -o ./cluster_config.json
    • 古い cluster_config.json ファイルがない場合は、既定値の上書きを生成します。これは、以前のバージョンのインストール時に生成済みである可能性があります。
      cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
      
      ./configureUiPathAS.sh config get -o ./cluster_config.jsoncd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
      
      ./configureUiPathAS.sh config get -o ./cluster_config.json
    • Automation Suite を v2022.10 から v2023.4 以降にアップグレードする際に、Orchestrator が新旧両方のバージョンで有効化されている場合は、cluster_config.json ファイルの orchestrator.block_classic_executions フラグを true に設定する必要があります。このフラグを使用すると、クラシック フォルダーでのジョブの実行をブロックすることに同意したものとみなされます。フラグを使用しない場合、アップグレードの操作は失敗します。設定例については、Orchestrator 固有の設定に関するページをご覧ください。
    • 外部 Orchestrator に接続されている AI CenterTM を使用する場合は、cluster_config.json ファイルに Orchestrator の証明書が含まれている必要があります。2022.10 より古いバージョンからアップグレードする場合は、Orchestrator の証明書を仮想マシンにコピーします。証明書をコピーしたら、cluster_config.json に次の設定詳細が必要です。
      "aicenter": {
          "enabled": true,
          "orchestrator_url": "https://orchestrator.example.com", //Specify the Orchestrator URL for AI Center
          "identity_server_url": "https://orchestrator.example.com/identity", //Specify the Identiy URL for AI Center
          "orchestrator_cert_file_path": "/opt/UiPathAutomationSuite/UiPath_Installer/orch.cer", //Specify the path to the Orchestrator certificate
          "identity_cert_file_path": "/opt/UiPathAutomationSuite/UiPath_Installer/orch.cer", //Specify the path to Identity certificate file
          "metering_api_key": "test" //Specify the metering API key
        }"aicenter": {
          "enabled": true,
          "orchestrator_url": "https://orchestrator.example.com", //Specify the Orchestrator URL for AI Center
          "identity_server_url": "https://orchestrator.example.com/identity", //Specify the Identiy URL for AI Center
          "orchestrator_cert_file_path": "/opt/UiPathAutomationSuite/UiPath_Installer/orch.cer", //Specify the path to the Orchestrator certificate
          "identity_cert_file_path": "/opt/UiPathAutomationSuite/UiPath_Installer/orch.cer", //Specify the path to Identity certificate file
          "metering_api_key": "test" //Specify the metering API key
        }
      注: AI Center に外部 Orchestrator が必要な場合は、sql_connection_string_templatesql_connection_string_template_odbccluster_config.json ファイルに追加します。
    • Automation Suite を以前のバージョンからアップグレードし、続いて Process Mining を有効化する場合は、sql_connection_string_template_sqlalchemy_pyodbc を更新する必要があります。以下に例を示します。
      "sql_connection_string_template_sqlalchemy_pyodbc": "mssql+pyodbc://testadmin@sfmfup20211043125452-8926d153-sql.database.windows.net:sgTQrg%40R%40dvoYddYBoKn045ncoC9WhWU@sfmfup20211043125452-8926d153-sql.database.windows.net:1433/DB_NAME_PLACEHOLDER?driver=ODBC+Driver+17+for+SQL+Server""sql_connection_string_template_sqlalchemy_pyodbc": "mssql+pyodbc://testadmin@sfmfup20211043125452-8926d153-sql.database.windows.net:sgTQrg%40R%40dvoYddYBoKn045ncoC9WhWU@sfmfup20211043125452-8926d153-sql.database.windows.net:1433/DB_NAME_PLACEHOLDER?driver=ODBC+Driver+17+for+SQL+Server"
    • Automation Suite を v2023.4 より前のバージョンからアップグレードし、Apps が有効化されている場合は、Apps 用の SQL データベースを作成して cluster_config.json ファイルを次の設定で更新する必要があります。
      "apps": {
      "enabled": "true" // This will already be true in existing cluster_config.json if apps is enabled
      "sql_connection_str": "" // Provide ODBC database connection string if apps is enabled
      }"apps": {
      "enabled": "true" // This will already be true in existing cluster_config.json if apps is enabled
      "sql_connection_str": "" // Provide ODBC database connection string if apps is enabled
      }
      注:

      アップグレードの以降の手順では、更新後の cluster_config.json ファイルを使用してください。

    手動: 高度なインストール」もご覧ください。

実行

重要: アップグレード中またはアップグレード後にエラーや問題が発生した場合、以前にバックアップを構成していれば、以前のバージョンにロールバックできます。手順については、「エラー時のロールバック」をご覧ください。

Docker レジストリと Containerd をハイドレートする

必要なダウンタイムを最小限に抑えるには、次の手順を実行して、アップグレード前に docker-registrycontainerd を新しいバージョンの製品のコンテナー イメージでハイドレートします。
重要:
  • アップグレードの 10 時間以上前に、コンテナー内および/またはその他のインフラ イメージをハイドレートしないでください。
  • Document Understanding と Computer Vision をアップグレードする場合は、アップグレード後の Automation Suite のバージョンに対応するベース イメージ (お使いの ML パッケージのバージョンに対応するベース イメージを使用してください) をダウンロードし、実行中の DU スキルの中断を避けるため、アップグレードの前に Docker レジストリにイメージをハイドレートする必要があります。Document Understanding と Computer Vision のインストール パッケージをダウンロードするには、「インストール パッケージをダウンロードする」をご覧ください。
  1. docker-registry をハイドレートするには、最初のサーバー ノードで次のコマンドを実行します。
    cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    
    ./configureUiPathAS.sh registry upload --offline-bundle /uipath/{version}/as.tar.gz --offline-tmp-folder /uipath/tmpcd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    
    ./configureUiPathAS.sh registry upload --offline-bundle /uipath/{version}/as.tar.gz --offline-tmp-folder /uipath/tmp
  2. 注: zstd がインストールされていることを確認します。zstd をインストールするには dnf install zstd コマンドを実行します。
    containerd をハイドレートするには、すべてのノードで次のコマンドを実行します。
    cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    
    ./configureUiPathAS.sh containerd --offline-bundle ../as-infra.tar.gz --offline-tmp-folder ../../tmpcd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    
    ./configureUiPathAS.sh containerd --offline-bundle ../as-infra.tar.gz --offline-tmp-folder ../../tmp

バックアップを構成する

バックアップを構成するには、次の手順に従います。

  1. クラスターのバックアップが有効化されていることを確認します。現在のデプロイで使用したバージョンと同じバージョンのインストーラーを使用してバックアップを作成する必要があります。手順については、Automation Suite のアップグレード元のバージョンに対応するバックアップと復元のドキュメントをご覧ください。たとえば、v2021.10 の Automation Suite からアップグレードする場合は v2021.10 のガイドに記載されている手順を実行します。
  2. SSH を介していずれかのサーバー ノードに接続します。
  3. 以下を実行し、必要なすべてのボリュームがクラスターにバックアップされていることを確認します。
    /path/to/old-installer/configureUiPathAS.sh verify-volumes-backup/path/to/old-installer/configureUiPathAS.sh verify-volumes-backup
    注: バックアップには時間がかかることがあるため、その場合は 15 分から 20 分ほど待ってから再度ボリュームのバックアップを確認してください。

バックアップが作成されたら、続いて次の手順を実行します。

クラスターをメンテナンス モードにする

クラスターをメンテナンス モードにすると、イングレス コントローラーとすべての UiPath サービスがシャットダウンし、Automation Suite クラスターへのすべての受信トラフィックがブロックされます。

重要: この操作によりダウンタイムが発生し、ビジネス オートメーションはアップグレード プロセス全体で中断されます。
  1. クラスターをメンテナンス モードにするには、以下を実行します。
    cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    ./configureUiPathAS.sh enable-maintenance-modecd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    ./configureUiPathAS.sh enable-maintenance-mode
  2. クラスターがメンテナンス モードであることを確認するには、以下を実行します。
    ./configureUiPathAS.sh is-maintenance-enabled./configureUiPathAS.sh is-maintenance-enabled
    重要: メンテナンス モードを有効化した後に、SQL Server のバックアップを作成し、トランザクションがこれ以上 SQL データベースに記録されないようにします。

Kubernetes およびその他のインフラストラクチャ コンポーネントを更新する

重要:

クラスター内のすべてのノードでインフラストラクチャのアップグレードを実行する必要があります。

この手順を複数のノードで同時に実行することはできません。各ノードでアップグレードが完了するまで待ってから、別のノードに移る必要があります。

  1. インフラストラクチャのアップグレードを実行する各ノードにログインします。
  2. sudo su - を実行してルートになります。
  3. サーバー ノードとエージェント ノードで rke service が有効化されていることを確認します。

    このサービスが無効化されている場合は、次のコマンドを実行して有効化します。

    • サーバー ノードの場合:

      [[ $(systemctl is-enabled rke2-server.service) != "enabled" ]] && systemctl enable rke2-server.service[[ $(systemctl is-enabled rke2-server.service) != "enabled" ]] && systemctl enable rke2-server.service
    • エージェント ノードの場合:

      [[ $(systemctl is-enabled rke2-agent.service) != "enabled" ]] && systemctl enable rke2-agent.service[[ $(systemctl is-enabled rke2-agent.service) != "enabled" ]] && systemctl enable rke2-agent.service
  4. アップグレードを開始するには、次のコマンドを実行します。
    重要: 準備手順の説明に従って生成した cluster_config.json を更新したことを確認してください。
    # replace {version} with the version you are upgrading to
    cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    
    ./install-uipath.sh --upgrade -k -i ./cluster_config.json -o ./output.json --offline-bundle ../as-infra.tar.gz --offline-tmp-folder /opt/UiPathAutomationSuite/tmp --install-offline-prereqs --accept-license-agreement# replace {version} with the version you are upgrading to
    cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    
    ./install-uipath.sh --upgrade -k -i ./cluster_config.json -o ./output.json --offline-bundle ../as-infra.tar.gz --offline-tmp-folder /opt/UiPathAutomationSuite/tmp --install-offline-prereqs --accept-license-agreement
    重要:

    次のエラーが発生する場合は、「Ceph を 16.2.6 から 15.2.9 にダウングレードする」の手順に従ってください。

    Ceph cluster is running on version: 16.2.6 with known bug(https://docs.ceph.com/en/quincy/releases/pacific/#v16-2-6-pacific). Please provide temporary backup directory (via environment variable 'TMP_CEPH_BACKUP_PATH') to downgrade ceph

共有コンポーネントと UiPath 製品サービスを更新する

この手順では、クラスターで実行されるファブリック コンポーネントとサービス コンポーネントをアップグレードします。この手順は、プライマリ サーバー ノードでのみ実行する必要があります。

  1. プライマリ サーバー ノードに接続します。
  2. sudo su - を実行してルートになります。
  3. 次のコマンドを実行します。
    # replace {version} with the version you are upgrading to in both the commands
    cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    ./install-uipath.sh --upgrade -f -s -i ./cluster_config.json -o ./output.json --install-type offline --accept-license-agreement# replace {version} with the version you are upgrading to in both the commands
    cd /opt/UiPathAutomationSuite/{version}/installer
    ./install-uipath.sh --upgrade -f -s -i ./cluster_config.json -o ./output.json --install-type offline --accept-license-agreement
    重要:

    アップグレードが完了すると、メンテナンス モードは自動的に無効化されます。

    Automation Suite 2021.10 から手動でアップグレードしたら、Cilium CNI に移行する必要もあります。手順については、「Canal CNI から Cilium CNI に移行する」をご覧ください。

アップグレードの実行後、次の追加手順を実行できます。

  • Automation Suite が正常かどうかを確認するには、以下を実行します。

    kubectl get applications -n argocdkubectl get applications -n argocd
  • 2023.4.0 より前のバージョンの Automation Suite からアップグレードする場合は、Apps が実行されているかどうかを確認してから MongoDB を削除します。

    ./configureUiPathAS.sh mongodb uninstall --force./configureUiPathAS.sh mongodb uninstall --force
  • ./configureUiPathAS.sh mongodb uninstall --force コマンドで MongoDB を削除するとエラーが発生する場合は、次のコマンドを実行してみてください。
    kubectl patch application "fabric-installer" -n argocd --type=merge -p '{"spec" : {"syncPolicy" : {"automated" : {"selfHeal": false }}}}'
    
    ./configureUiPathAS.sh mongodb uninstall --force
    
    kubectl patch application "fabric-installer" -n argocd --type=merge -p '{"spec" : {"syncPolicy" : {"automated" : {"selfHeal": true }}}}'kubectl patch application "fabric-installer" -n argocd --type=merge -p '{"spec" : {"syncPolicy" : {"automated" : {"selfHeal": false }}}}'
    
    ./configureUiPathAS.sh mongodb uninstall --force
    
    kubectl patch application "fabric-installer" -n argocd --type=merge -p '{"spec" : {"syncPolicy" : {"automated" : {"selfHeal": true }}}}'
  • アップグレードの実行後にイメージの脆弱性やストレージの消費に関する問題が発生した場合は、古いインストーラーからイメージを削除します。 詳しくは、「トラブルシューティング」セクションをご覧ください。

アップグレード後にバックアップを有効化する

重要:

次の手順に進む前に、Automation Suite が稼働中でありオートメーションが期待どおり続行されていることを確認します。

クラスターのアップグレードを開始する前に、アップグレード スクリプトによってクラスターのバックアップが自動的に作成され、その後一時的に無効化されます。アップグレードが完了したら、手動でバックアップを有効化できます。

バックアップを有効化するには、「クラスターをバックアップおよび復元する」のドキュメントの手順に従ってください。

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