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2023.4
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Linux の Automation Suite のインストール ガイド
Last updated 2024年10月4日

手動: シングル ノードの評価プロファイルの要件とインストール

このページでは、シングルノード評価プロファイルの要件とインストール手順について説明します。

デプロイ プロファイルの概要

開始する前に、以下のことを考慮に入れておいてください。

  • 選択するデプロイ プロファイルに関係なく、Linux と Kubernetes の知識が必要です。Automation Suite のインストールと構成で問題が発生した場合は、UiPath プロフェッショナル サービスにお問い合わせください。
  • デプロイ プロファイルを選択する前に、「シングルノードおよびマルチノードのインストールにサポートされるユース ケース」をご覧ください。
  • インストール プロセスによって、ユーザーに代わって FIPS 140-2 に対応した自己署名証明書が生成されます。これらの証明書は 90 日で有効期限が切れるので、インストールが完了したら速やかに、信頼された証明機関 (CA) によって署名された証明書に置き換える必要があります。証明書を更新しないと、90 日後にインストールが停止します。手順については、「証明書を管理する」をご覧ください。
  • Automation Suite は、Federal Information Processing Standard 140-2 (FIPS 140-2) をサポートしています。FIPS 140-2 が有効化されたホスト上で Automation Suite のクリーン インストールを実行できます。また、以前に Automation Suite のインストールを実行したマシンで FIPS 140-2 を有効化することもできます。詳しくは、「セキュリティとコンプライアンス」をご覧ください。
    注:

    Insights は、FIPS が有効化されたホストでは現在サポートされていません。FIPS が有効化されたホストに Automation Suite をインストールする場合は、必ず Insights を無効化してください。

デプロイ プロファイル

前提条件

要件

構成

インストール

シングルノードの評価プロファイル

サポートされている RHEL バージョンと ipcalc ツールがインストールされた Linux マシン 1 台。 Automation Suite のバージョンとの RHEL の相互運用性について詳しくは、「 RHEL の相互運用性マトリクス」をご覧ください。

  • Task Mining を使用する場合は、追加の Linux マシンが必要です。
  • Document Understanding を使用する場合は、GPU サポートのある Linux マシンを追加することをお勧めします。
注:
  • RHEL の新しいマイナー バージョンは、リリースから 90 日以内にサポートされます。
  • 既定のポリシーの SELinux がサポートされています。
  • Microsoft SQL Server (2016、2017、2019、2022 - Standard および Enterprise エディション)
  • Microsoft SQL Server データベース エンジンが要件を満たしている限り、追加の Microsoft SQL プラットフォーム (Azure SQL Database や Azure SQL Managed Instance など) および Amazon Relational Database Service もサポートされます。

DNS

N/A

TLS 1.2+

N/A

IPv4

重要:

IPv6 はサポートされていません。

N/AN/A

信頼できる TLS、トークン署名、および SQL 接続暗号化証明書

N/A

プロキシ サーバー

(任意)

N/A

Kerberos 認証

(任意)

N/A

外部 ObjectStore

(任意)

N/A

外部の Docker レジストリ

(任意)

N/A

重要:

RHEL kernel version kernel-4.18.0-477.10.1.el8_8 は、Automation Suite クラスターのインストールまたは管理を中断させる問題の影響を受けます。どの Automation Suite ノードも、インストール前またはインストール後にこのバージョンのカーネルを使用していないことを確認してください。以下のコマンドを実行するとカーネルのバージョンを更新できます。

dnf install -y kernel kernel-tools kernel-tools-libsdnf install -y kernel kernel-tools kernel-tools-libs
注:
  • Automation Suite をインストールおよびデプロイするには、ルート権限が必要です。
    ルート アクセスを必要とする特定のコンポーネントの詳細については、「root 権限の要件」をご覧ください。
  • Cilium が正常に機能するには、CAP_SYS_ADMIN 権限が必要です。これらの権限が付与されていることを確認してください。

  • お使いのシステムでスキャン エージェントが実行されている場合、スキャン エージェントによって IP テーブルが変更されるために、インストールまたはランタイムが失敗する可能性があります。この問題を回避するには、スキャン エージェントを構成して、Automation Suite のインストールに干渉しないようにします。
  • UiPath は、Automation Suite の要件を満たしている限り、特定のファイアウォールや開発者ツールの構成を指示しません。UiPath の見解では、外部ツールの数が限られていても、Automation Suite のスムーズな操作が妨げられる可能性があります。このような問題が発生した場合は、関連するベンダーにお問い合わせください。追加の指針については、「責任のマトリクス」をご覧ください。

ハードウェア要件

完全な製品選択

シングルノードの評価プロファイルを選択する場合は、完全な製品選択に対応する以下のハードウェア要件を満たす必要があります。個々の製品のハードウェア要件を確認するには、「要件算出ツール」をご覧ください。

一般的な要件

ハードウェア

最小要件

プロセッサ

32 (v-)CPU/コア

RAM

64 GiB

ノードごとのクラスター バイナリとステート ディスク

256 GiB SSD

最小 IOPS: 1100

ブロック ストレージ

512 GiB SSD

最小 IOPS: 1100

サーバー ノードの etcd ディスク

16 GiB SSD

最小 IOPS: 240

UiPath バンドル ディスク

(オフライン インストールの場合のみ、いずれかのサーバー ノード上で)

512 GiB SSD

最小 IOPS: 1100

ObjectStore1

512 GiB SSD

最小 IOPS: 1100

1 これはクラスター内の ObjectStore を指し、外部 ObjectStore を使用する場合は適用されません。
注:

Automation Suite をシングルノードの評価モードでインストールする際に、32 (v-)CPU/コア、64 GiB の RAM を搭載したマシンがない場合は、最小で 8 (v-)CPU/コアと 16 GiB の RAM を搭載したマシンを利用できます。詳しくは、「要件算出ツール」をご覧ください。

このオプションを選択する場合は、マルチノードのインストールと構成の手順に従ってください。

可能な場合は外部 ObjectStore を使用することをお勧めします。ObjectStore をクラスターから独立してスケーリングできるので、安定性が向上します。次の ObjectStore オプションがサポートされています。

  • Azure Storage アカウント
  • AWS S3 のストレージ バケット
  • S3 互換のストレージ バケット

Task Mining の追加要件

Task Mining には、次の要件を満たす追加のエージェント ノードが必要です。

ハードウェア

最小要件

プロセッサ

20 (v-)CPU/コア

RAM

60 GiB

クラスター バイナリとステート ディスク

256 GiB SSD

最小 IOPS: 1100

データ ディスク

N/A

Automation Suite ロボットの追加の推奨事項

シングルノードの評価環境では、追加の Automation Suite ロボット ノードは任意です。

Automation Suite ロボット ノードのハードウェア要件は、リソースの使用方法によって異なります。追加のエージェント ノードの要件に加えて、パッケージのキャッシュを有効化するために 10 GiB 以上の容量も必要です。

次のセクションでは、Automation Suite ロボット ノードで必要なハードウェアの量に影響する要因について説明します。

ロボットのサイズ
次の表に、すべてのロボット サイズに必要な CPU、メモリ、およびストレージを示します。

Size

CPU

メモリ

ストレージ

0.5

1 GiB

1 GiB

標準

1

2 GiB

2 GiB

2

4 GiB

4 GiB

6

10 GiB

10 GiB

エージェント ノードのサイズ

Automation Suite ロボット エージェント ノードのリソースは、同時に実行できるジョブの数に影響します。その理由は、CPU コアの数と RAM の容量が、ジョブの CPU/メモリ要件で除算されるためです。

たとえば、16 CPU と 32 GiB の RAM を搭載したノードは、次のいずれかを実行できます。

  • 32 個の小型のジョブ
  • 16 個の標準ジョブ
  • 8 個の中型のジョブ
  • 2 個の大型のジョブ

複数のジョブ サイズを混在できるため、特定の時点において、同じノードで次のようなジョブの組み合わせを実行できます。

  • 10 個の小型のジョブ (5 CPU と 10 GiB のメモリを消費)
  • 4 個の標準ジョブ (4 CPU と 8 GiB のメモリを消費)
  • 3 個の中型のジョブ (6 CPU と 12 GiB のメモリを消費)
Kubernetes のリソース消費量

ノードは Kubernetes クラスターに属しているため、サーバー上に存在する Kubernetes エージェント (kubelet) は少量のリソースを消費します。UiPath の測定結果によると、Kubelet が消費するリソースは以下のとおりです。

  • 0.6 CPU
  • 0.4 GiB RAM

前述のノードと同様のノードでは、実際の容量は約 15.4 CPU と 31.6 GiB の RAM になります。

マシン サイズの自動選択

すべてのクロスプラットフォーム プロセスでは、[Automation Suite ロボット] のオプションが既定で [自動] に設定されています。この設定では、サーバーレス ロボットを使用してプロセスを実行するのに適したマシン サイズが選択されます。

サイズの自動選択にあたっては、以下の表に記載された基準が順番に評価されます。ある基準が満たされた時点で、その基準に対応するマシン サイズが選択され、残りの基準は評価されません。

順序

基準

マシン サイズ

1

リモート デバッグのジョブである

2

プロセスが UI Automation に依存している

​​​​​または

プロセスが UiPath Document Understanding アクティビティに依存している

標準

3

その他の無人プロセス

Document Understanding の追加の推奨事項

パフォーマンスを向上させるには、GPU がサポートされた追加のエージェント ノードに Document Understanding をインストールできます。ただし、Document Understanding は GPU ノードがなくても完全に機能します。実際には、Document Understanding はすべての分類および抽出タスクに CPU 仮想マシンを使用しますが、OCR には GPU 仮想マシンを使用することを強くお勧めします。Document Understanding フレームワーク内での CPU/GPU の使用方法の詳細については、こちらをご覧ください。

GPU サポートのある追加のノードを使用する場合、次の要件を満たす必要があります。

ハードウェア

最小要件

プロセッサ

8 (v-)CPU/コア

RAM

52 GiB

クラスター バイナリとステート ディスク

256 GiB SSD

最小 IOPS: 1100

データ ディスク

N/A

GPU RAM

11 GiB

詳しくは、「AI Center に関する考慮事項」をご覧ください。

個々の製品

Automation Suite の個々の製品またはさまざまな製品の組み合わせをインストールするために満たす必要があるハードウェア要件の詳細については、Automation Suite Install Sizing Calculator (インストール サイジング計算ツール) を使用してください。

RPM パッケージの要件

Automation Suite の手動インストールを開始する前に、以下の要件を満たしていることを確認する必要があります。

  • RHEL のサブスクリプションがある。
  • BaseOS リポジトリと AppStream リポジトリを有効化している
  • 必要な RPM パッケージをインストールしている (必要な RPM パッケージのインストールはユーザーの責任です)。

以前のバージョンの Automation Suite からアップグレードする場合、RPM パッケージはインストール済みです。

以下の表に、必要な RPM パッケージのリストを示します。

RPM パッケージ

説明

iscsi-initiator-utils nfs-utils rpcbind util-linux nmap-ncat openssl httpd-tools gettext zstd

インストールのためにノードに必要です。

podman>=3.2.3 nmap-ncat bind-utils openssl wget unzip conmon=>2.0.24

準備状況の確認を実行するためにノードに必要です。

ansible zip unzip

Ansible が必要な uipathctl.sh の機能を実行するためにオーケストレーション ノードに必要です。

iscsi-initiator-utils gettext nfs-utils rpcbind util-linux nmap-ncat openssl httpd-tools podman=>3.2.3 zstd

オフライン インストールでのみ必要です。

注:

RHEL 8.3 には、既定で Podman 1.6 が含まれます。これにより、インストールの問題が発生する可能性があります。これを防ぐには、Podman をバージョン 3.2.3 に更新します。

RHEL 8.4 以降では、必要な RPM パッケージが BaseOS リポジトリと AppStream リポジトリに既定で格納されています。

必要な RPM パッケージのインストール方法の詳細については、「マシンを構成する」をご覧ください。

Microsoft SQL Server の一般的な要件

インストールには、前提条件として外部 SQL Server が必要です。

注: SQL Server が各クラスター VM からアクセスできることを確認します。

Microsoft SQL Server 2016、2017、2019、2022 の Standard および Enterprise エディションがサポートされています。

Microsoft SQL Server の最小ハードウェア要件は次のとおりです。

  • 8 (v-)CPU
  • 32 GiB RAM
  • 256 GiB SSD

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