手順 1: ID 組織のデータをスタンドアロンから Automation Suite に移動する

スタンドアロンと Automation Suite のバージョンは同じである必要があります。バージョンが異なる場合、データベース スキーマの競合の問題により移行が失敗します。互換性の問題が発生した場合は、スタンドアロンと Automation Suite のインストールを最新バージョンにアップグレードしてください。

Linux で移行ツールを実行する

開始する前に、以下の点を考慮してください。

• UiPath.OrganizationMigrationApp を実行する前に、.NET ランタイム 6.0 をダウンロードしてインストールしてください。詳しくは、「移行の前提条件」をご覧ください。

• UiPath.OrganizationMigrationApp をダウンロードするには、「移行の前提条件」をご覧ください。

注:

必ず、選択したシェル ツールの一般的なエスケープ手順に従ってください。たとえば、Bash では、特殊文字の前に \ を追加する必要があります。

このセクションでは、Uipath.Organization.Migration.App ツールを使用して実行する必要がある一般的な操作について説明します。 Uipath.Organization.Migration.App ツールがサポートするパラメーターについて詳しくは、 移行ツールのパラメーターを参照してください。

• すべてのテナントの Identity データをスタンドアロンから Automation Suite に移動するには、ファイルを抽出して次のコマンドを実行します。

  ./UiPath.OrganizationMigrationApp migrate -m -i '<identity database connection of the standalone product>' -j '<identity database connection of Automation Suite>' -o '<orchestrator database connection of the standalone product>' -s '<list of organization IDs of the standalone product>' -d '<list of organization IDs of Automation Suite>' -p '<URL of Automation Suite>' -c '<OMS S2S client secret>'

  注:

  • 入力内のすべての SQL 接続に対して TrustServerCertificate=True を必ず追加してください。
  • 自動的に生成されるテナント名の形式は tenant_xxxxxxxx です。 xxxxxxxx は、Automation Suite の組織 ID の最初の 8 文字を表します。これは、スタンドアロン製品の移行先のテナントです。
• 操作が途中で失敗した場合は、次のコマンドを実行して変更をロールバックします。

  ./UiPath.OrganizationMigrationApp migrate -m -r -i '<identity database connection of the standalone product>' -j '<identity database connection of Automation Suite>' -o '<orchestrator database connection of the standalone product>' -s '<list of organization IDs of the standalone product>' -d '<list of organization IDs of Automation Suite>' -p '<URL of Automation Suite>' -c '<OMS S2S client secret>'

• エラー メッセージに基づいて問題を修正し、すべてのテナントの Identity データをスタンドアロンから Automation Suite に再び移動するよう試みます。たとえば、次のエラー メッセージとその意味を参照してください。

  • 次のエラー メッセージは、テナントがすでに作成済みであるため、テナントの作成がスキップされることを意味します。操作は不要です。

    Call to API Service failed for Method=POST, StatusCode=Conflict on url=https://ci-asaks5379291.devtest-ascloudgen-ea.infra.uipath-dev.com/organization/api/organization/0dad76a9-7d44-447a-84d6-ce713a5324d8/tenants
    	Http Response Content:{"StatusCode":409,"StatusDescription":"Conflict","ErrorCode":1002,"Message":"Found duplicated tenant with requested Id b26f486f-a585-4420-83fd-f2741385b3c8 under organization 0dad76a9-7d44-447a-84d6-ce713a5324d8 (1002)"}

  • 次のエラー メッセージは、Automation Suite URL が無効であることを意味します。必ず、正しい Automation Suite URL を指定してください。

    Unhandled exception. UiPath.IdentityServer.PartitionMerge.PartitionMergeException: Can not create tenant ID with target organiztion ID 0dad76a9-7d44-447a-84d6-ce713a5324d8, tenant name tenant_0dad76a9, platform url https://ci-asaks5379291.devtest-ascloud.infra.uipath-dev.com.
    	 ---> System.Net.Http.HttpRequestException: No such host is known. (ci-asaks5379291.devtest-ascloud.infra.uipath-dev.com:443)
    	 ---> System.Net.Sockets.SocketException (11001): No such host is known.

  • 次のエラー メッセージは、OMS S2S クライアント シークレットが有効ではないことを意味します。必ず、正しい OMS S2S クライアント シークレットを指定してください。

    Call to API Service failed for Method=POST, StatusCode=BadRequest on url=https://ci-asaks5379291.devtest-ascloudgen-ea.infra.uipath-dev.com/identity_/connect/token
    	Http Response Content:{"error":"invalid_client"}

Windows で移行ツールを実行する

開始する前に、以下の要素を考慮してください。

• UiPath.OrganizationMigrationApp を実行する前に、.NET ランタイム 6.0 をダウンロードしてインストールする必要があります。詳しくは、「 移行の前提条件」をご覧ください。

• UiPath.OrganizationMigrationApp をダウンロードするには、「移行の前提条件」をご覧ください。

注:

UiPath.OrganizationMigrationApp ツールを正常に実行するには、SQL パスワードに特殊文字が含まれている場合、エスケープする必要があります。たとえば、すべての $ を \`$ に置き換えます。接続文字列パスワードに含まれる特殊文字をエスケープする方法に関するガイドラインの詳細については、「接続文字列パスワードに含まれる特殊文字のエスケープ ルール」をご覧ください。

このセクションでは、Uipath.Organization.Migration.App ツールを使用して実行する必要がある一般的な操作について説明します。 Uipath.Organization.Migration.App ツールがサポートするパラメーターについて詳しくは、 移行ツールのパラメーターを参照してください。

• すべてのテナントの ID データをスタンドアロンから Automation Suite に移動するには、ファイルを抽出して次のコマンドを実行します。

  注:

  • ソース SQL 接続と宛先 SQL 接続の両方の入力に対して TrustServerCertificate=True を必ず追加してください。
  • 次のコマンドを実行すると、tenant_xxxxxx という名前の新しいテナントが作成されます。 xxxxxx は、最初の 6 文字または組織 ID を表します。これは、スタンドアロン製品の移行先のテナントです。

  ./UiPath.OrganizationMigrationApp migrate -m -i "<identity database connection of the standalone product>" -j "<identity database connection of Automation Suite>" -o "<orchestrator database connection of the standalone product>" -s "<list of organization IDs of the standalone product>" -d "<list of organization IDs of Automation Suite>" -p "<URL of Automation Suite>" -c "<OMS S2S client secret>"

• 操作が途中で失敗した場合は、次のコマンドを実行して変更をロールバックします。

  ./UiPath.OrganizationMigrationApp migrate -m -r -i "<identity database connection of the standalone product>" -j "<identity database connection of Automation Suite>" -o "<orchestrator database connection of the standalone product>" -s "<list of organization IDs of the standalone product>" -d "<list of organization IDs of Automation Suite>" -p "<URL of Automation Suite>" -c "<OMS S2S client secret>"

• エラー メッセージに基づいて問題を修正し、すべてのテナントの Identity データをスタンドアロンから Automation Suite に再び移動するよう試みます。 たとえば、次のエラー メッセージとその意味を参照してください。

  • 次のエラー メッセージは、テナントがすでに作成済みであるため、テナントの作成がスキップされることを意味します。操作は不要です。

    Call to API Service failed for Method=POST, StatusCode=Conflict on url=https://ci-asaks5379291.devtest-ascloudgen-ea.infra.uipath-dev.com/organization/api/organization/0dad76a9-7d44-447a-84d6-ce713a5324d8/tenants
    	Http Response Content:{"StatusCode":409,"StatusDescription":"Conflict","ErrorCode":1002,"Message":"Found duplicated tenant with requested Id b26f486f-a585-4420-83fd-f2741385b3c8 under organization 0dad76a9-7d44-447a-84d6-ce713a5324d8 (1002)"}

  • 次のエラー メッセージは、Automation Suite URL が無効であることを意味します。必ず、正しい Automation Suite URL を指定してください。

    Unhandled exception. UiPath.IdentityServer.PartitionMerge.PartitionMergeException: Can not create tenant ID with target organiztion ID 0dad76a9-7d44-447a-84d6-ce713a5324d8, tenant name tenant_0dad76a9, platform url https://ci-asaks5379291.devtest-ascloud.infra.uipath-dev.com.
    	 ---> System.Net.Http.HttpRequestException: No such host is known. (ci-asaks5379291.devtest-ascloud.infra.uipath-dev.com:443)
    	 ---> System.Net.Sockets.SocketException (11001): No such host is known.

  • 次のエラー メッセージは、OMS S2S クライアント シークレットが有効ではないことを意味します。必ず、正しい OMS S2S クライアント シークレットを指定してください。

    Call to API Service failed for Method=POST, StatusCode=BadRequest on url=https://ci-asaks5379291.devtest-ascloudgen-ea.infra.uipath-dev.com/identity_/connect/token
    	Http Response Content:{"error":"invalid_client"}

移行ツールのパラメーター

次の表では、Uipath.Organization.Migration.App ツールがサポートするパラメーターについて説明します。 これらのパラメーターは、Linux および Windows で使用できます。

パラメーター名	短い名前	説明
スタンドアロン製品の Identity データベース接続	i	スタンドアロン製品の Identity データベース接続です。Identity と Orchestrator が同じデータベースを使用している場合は、そのデータベースの接続文字列を使用します。
Identity database connection of Automation Suite	j	Automation Suite の ID データベース接続です。
スタンドアロン製品の Orchestrator データベース接続	o	スタンドアロン製品の Orchestrator データベース接続です。Identity と Orchestrator が同じデータベースを使用している場合は、そのデータベースの接続文字列を使用します。Identity と Orchestrator が同じデータベースを使用している場合は、そのデータベースの接続文字列を使用します。
スタンドアロン製品の組織 ID のリスト	s	マージするスタンドアロン製品の組織 ID のリスト。orgId1,orgId2,...,orgId5 の形式を使用してください。 組織 ID リストのサイズは、スタンドアロン製品と Automation Suite の両方で同じである必要があります。 スタンドアロン製品の組織 ID のリストを取得するには、スタンドアロン データベースで次のコマンドを実行し、復元したデータベースで GlobalId を関連するパーティション/組織名とともに使用します。 SELECT * FROM [identity].[Partitions]
Automation Suite の組織 ID のリスト	d	Automation Suite の組織 ID のリスト。orgId1,orgId2,...,orgId5 の形式を使用してください。 組織 ID リストのサイズは、スタンドアロン製品と Automation Suite の両方で同じである必要があります。 Automation Suite の組織 ID のリストを取得するには、Automation Suite の SQL Server 上の AutomationSuite_Platform データベースで次のコマンドを実行します。 SELECT * FROM [identity].[Partitions]
ロールバック	r	変更のロールバックに使用するパラメーターです。
Automation Suite の URL	p	Automation Suite の URL です。例: https://ci-asaks5380983.devtest-ascloudgen-ea.infra.uipath-dev.com/
OMS S2S のクライアント シークレット	c	OMS API を呼び出してテナントを作成するために使用するクライアント シークレットです。 Kubernetes シークレットから OMS S2S クライアント シークレットを取得するには、次のコマンドを実行します。 kubectl get secret identity-client-oms -n uipath -o "jsonpath={.data.OMSS2SClient\.ClientSecret}" | base64 -d