自動化プロジェクトのパブリッシュとは、プロジェクト フォルダーをロボットに送信して実行できるようアーカイブすることです。
既定では、プロジェクト フォルダー内のすべてのファイルがパブリッシュされます。パブリッシュされるパッケージに特定のファイルを含めないようにするには、[プロジェクト] パネル内でそのファイルを右クリックし、[パブリッシュから除外] を選択します。ライブラリの場合は、ワークフロー ファイルをパブリッシュから除外することによって、パブリッシュされたライブラリをプロジェクトにインストールするときに、そのワークフロー ファイルが再利用可能なコンポーネントとして [アクティビティ] パネルに表示されないようになります。
自動化プロジェクトは Orchestrator、カスタム NuGet フィード、またはローカルにパブリッシュできます。Orchestrator にパブリッシュすると、アーカイブされたプロジェクトが [パッケージ] ページに表示され、ロボットに配布されるプロセスを作成できます。自動化プロセスを Orchestrator の個人のワークスペースにパブリッシュするか、テスト ケースをパブリッシュすると、プロセスが存在しない場合は自動的に作成され、既存のプロセスが最新のパブリッシュ バージョンに自動更新されます。
さらに、自動化プロジェクトは、カスタム NuGet フィードにパブリッシュできます。フィードで認証が必要な場合には、API キーを追加するオプションも提供されます。
プロジェクトをローカルにパブリッシュするには、ローカル マシン上のパスを指定する必要があります。このパスは、プロセスパッケージがパブリッシュされた場所とは別の場所へのパスです。ここから、後でロボットにパッケージを手動で送信してロボットで実行することができます。既定では、ローカルなパブリッシュの場所は %ProgramData%\\UiPath\\Packages
です。
この操作は、[デザイン] リボン タブの [パブリッシュ] ボタンを使用して簡単に行えます。project.json
ファイルが読み取り専用の場所に置かれていた場合、自動化プロジェクトはパブリッシュできません。


注:
コマンド
UiPath.Studio.CommandLine.exe publish
を使用して、コマンド ラインからパブリッシュすることもできます。詳しくは、「一括更新コマンド ライン パラメーター」をご覧ください。
自動化プロジェクトをパブリッシュするには、次の操作を行います。
- Studio で、新しいプロジェクトを作成します。
- [デザイン] リボン タブの [パブリッシュ] をクリックします。[パブリッシュ] ウィンドウが表示されます。コンテキストに応じてウィンドウのタイトル バーが変化することを確認してください。
- [プロセスをパブリッシュ] - プロセスをパブリッシュする場合
- [ライブラリをパブリッシュ] - ライブラリ プロジェクトをパブリッシュする場合
- [UI ライブラリをパブリッシュ] - UI ライブラリ プロジェクトをパブリッシュする場合
- [テスト ケースをパブリッシュ] - テスト ケースをパブリッシュする場合
- [テンプレートをパブリッシュ] - テンプレートをパブリッシュする場合
- [パッケージ プロパティ] タブで以下の操作を実行します。
- パッケージの名前を入力します。ドロップダウン リストには、最近パブリッシュしたパッケージの名前が最大 5 つ表示されます。
- [バージョン] セクションでプロジェクトの [現在のバージョン] を確認し、必要に応じて [新しいバージョン] に入力します。バージョンを
alpha
としてマークするには [プレリリース] チェック ボックスをオンにします。これにより、プロジェクトのバージョン スキーマが自動的にセマンティックに変更されます。ファイルの新しいバージョンをローカルにパブリッシュする場合、指定する場所に同じバージョン番号のファイルが含まれていないことを確認してください。プロジェクトのバージョン管理の詳細については、「自動化プロジェクトについて」をご覧ください。 - [リリース ノート] テキスト ボックスには、バージョンなどの関連情報の詳細を入力します。パブリッシュしたプロジェクトのリリース ノートは、Orchestrator の [パッケージ] セクションに表示されます。[リリース ノート] フィールドには、最大 10,000 文字まで入力できます。


- [次へ] をクリックします。
テンプレートをパブリッシュしている場合は、次の手順 (手順 5) で [テンプレート情報] タブが開きます。それ以外の場合には、手順 6 に進みます。 - (テンプレートの場合のみ) [テンプレート情報] タブで以下の情報を入力し、[次へ] をクリックします。
- 名前 - テンプレートの名前です。
- 説明 - [テンプレート] タブのテンプレートの説明です。
- 既定のプロジェクト名 - このテンプレートを使用する新しいプロジェクトを作成する際の既定のプロジェクト名です。
- 既定のプロジェクトの説明 - このテンプレートを使用する新しいプロジェクトを作成する際の既定のプロジェクトの説明です。
- アイコンの URL - パブリック URL として指定する、任意のテンプレートのアイコンです。アイコンは、この特定のテンプレートの [テンプレート] タブに表示されます。


-
[パブリッシュのオプション] タブで、プロジェクトをパブリッシュする場所を選択します。利用可能なオプションは、パブリッシュするプロジェクトの種類によって異なります。
- プロセス の場合 (StudioX プロジェクトを含む):
- Assistant (ロボットの既定) - ロボットと Assistant の既定のパッケージの場所です (
C:\ProgramData\UiPath\Packages
)。ここにパブリッシュされたプロジェクトは自動的に Assistant に表示されます。Studio が Orchestrator に接続されている場合、このオプションは使用できません。 - カスタム - カスタム NuGet フィードの URL またはローカル フォルダー。任意で API キーを追加できます。
- Orchestrator テナント プロセス フィード、Orchestrator 個人のワークスペース フィード、および別のパッケージ フィードを持つテナント フォルダー - Studio が Orchestrator に接続している場合に利用できます。Orchestrator 個人のワークスペース フィードを使用できるのは、接続先の Orchestrator で個人のワークスペース機能が有効になっているときのみであることに注意してください。
- Assistant (ロボットの既定) - ロボットと Assistant の既定のパッケージの場所です (
- テスト ケースの場合:
- Orchestrator 個人のワークスペース フィードを除いて、プロセスの場合と同じオプションを利用可能です。
- ライブラリおよび UI ライブラリの場合:
- カスタム - カスタム NuGet フィードの URL またはローカル フォルダー。任意で API キーを追加できます。
- Orchestrator テナント ライブラリ フィードまたは Orchestrator 共有ライブラリ フィード - Studio が Orchestrator に接続している場合に利用できます。利用可能なオプションは、Orchestrator でテナント ライブラリ フィードが有効になっているかどうかによって異なります。
- テンプレートの場合:
- ローカル - テンプレートをローカルにパブリッシュする場所。既定では
C:\Users\User\Documents\UiPath\.templates
です。 - カスタム - カスタム NuGet フィードの URL またはローカル フォルダー。任意で API キーを追加できます。
- Orchestrator テナント ライブラリ フィードまたは Orchestrator 共有ライブラリ フィード - Studio が Orchestrator に接続している場合に利用できます。利用可能なオプションは、Orchestrator でテナント ライブラリ フィードが有効になっているかどうかによって異なります。
- ローカル - テンプレートをローカルにパブリッシュする場所。既定では
ライブラリをパブリッシュしている場合は、[ライブラリ設定] の [パブリッシュのオプション] タブで追加の設定を利用できます。
- アクティビティ ルート カテゴリ - [アクティビティ] パネルの、再利用可能なコンポーネントが一覧表示されるカテゴリの名前を入力します。
- ソースを含む - このオプションを選択すると、これまで非公開になっていたワークフローを含むすべての
.xaml
ソースが、生成されたアセンブリ ファイル内にパッケージ化されます。これは、ワークフローをデバッグする際に役立ちます。 - アクティビティの数式をコンパイル - このオプションを選択すると、アクティビティの数式がすべてライブラリとともにコンパイルされ、パッケージ化されます。その結果、実行時間が短縮されます。
注: ライブラリのパブリッシュが成功しない場合に考えられる原因については、「ライブラリをパブリッシュする際の制限事項」を参照してください。
- プロセス の場合 (StudioX プロジェクトを含む):


- [次へ] をクリックして [証明書の署名] タブに進むか、[パブリッシュ] に進んでプロジェクトをパブリッシュします。
- (任意) [証明書の署名] タブで、[証明書] ボックスの横にあるローカルの証明書のパスを追加します。さらに、必要に応じて、[証明書のパスワード] とオプションの証明書の [タイムスタンプ局] を追加します。詳しくは「パッケージの署名」をご覧ください。


注:
現在、プロジェクトの署名では、証明書の拡張子として
.pfx
および.p12
が認められています。
- [パブリッシュ] をクリックします。プロジェクト フォルダー全体が
.nupkg
ファイルにアーカイブされ、Orchestrator、カスタム NuGet フィードにアップロードされるか、ローカル ディレクトリに保存されます。 - プロジェクトが正常にパブリッシュされると、[情報] ダイアログ ボックスが表示され、
NuGetServerUrl
パラメーター (UiPath.settings
ファイル内) に設定された NuGet の場所にプロジェクトがコピーされます。
[情報] ダイアログ ボックスには次の情報が表示されます。
- パブリッシュしたパッケージの名前。
- パブリッシュされたパッケージのバージョン番号
- プロジェクトがローカルまたは Robot の既定にパブリッシュされた場合、その場所。パブリッシュした場所が Orchestrator でないかぎり、パスをクリックするとパッケージに移動します。
- パブリッシュされたプロジェクト ファイルの名前を含むリストを展開する詳細オプション。
- [クリップボードにコピー] オプション


パブリッシュ先など、パブリッシュ時に追加された情報はウィンドウ内に保持されるため、続けて同じ種類のプロジェクトをパブリッシュする場合は使用できます。[パブリッシュ] をクリックするたびに、プロジェクトの新しいバージョンが作成されてパッケージ フィードに送信されます。セキュリティ保護されているフィードへのパブリッシュは、ロボット キー、Orchestrator の資格情報、Windows 認証、または API キーのいずれかで認証して実行できます。
重要:
プロジェクトをパブリッシュして作成したパッケージ ファイルは、解凍しないでください。変更を加える場合は、Studio で元の
.xaml
ファイルを開き、これを変更したうえで、再度プロジェクトをパブリッシュします。
約 1 か月前に更新