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- ST-DBP-002 - 多数の引数
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- ST-DBP-007 - 複数のフローチャートレイヤー
- ST-DPB-010 - [ワークフロー] または [テスト ケース] の複数のインスタンス
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- ST-DBP-021 - ハードコードされたタイムアウト
- ST-DBP-023 - 空のワークフロー
- ST-DBP-024 - 永続性アクティビティの確認
- ST-DBP-025 - 変数のシリアル化の前提条件
- ST-DBP-026 - [待機] アクティビティの使用
- ST-DBP-027 - Persistence のベスト プラクティス
- ST-DBP-028 - 引数のシリアル化の前提条件
- ST-USG-005 - ハードコードされたアクティビティ引数
- ST-USG-009 - 未使用の変数
- ST-USG-010 - 未使用の依存関係
- ST-USG-014 - パッケージの制限
- ST-USG-017 - パラメーターの修飾子が無効
- ST-USG-020 - 最小ログ メッセージ
- ST-USG-024 - 未使用で保存されたままの値
- ST-USG-025 - 保存した値の誤用
- ST-USG-026 - アクティビティの制限
- ST-USG-027 - 必要なパッケージ
- ST-USG-028 - ファイル テンプレートの呼び出しの制限
- ST-USG-027 - 必須のタグ
- ST-USG-034 - Automation Hub URL
- 変数
- 引数
- インポートされた名前空間
- コード化されたオートメーション
- トリガーベースの有人オートメーション
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- オブジェクト リポジトリ
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- Citrix テクノロジの自動化
- RDP の自動化
- VMware Horizon の自動化
- Salesforce の操作の自動化
- SAP のオートメーション
- macOS の UI Automation
- ScreenScrapeJavaSupport ツール
- Webdriver プロトコル
- 拡張機能
- Studio でのテスト
- トラブルシューティング

Studio ガイド
Windows - レガシに対応するプロジェクトについて
Studio v2021.10 で .NET ベースのプロジェクトがサポートされ、ロボットの種類に基づくプロジェクトの対応 OS という概念が導入されました。v2021.10 より前のリリースでは、すべてのプロジェクトで Windows - レガシ対応のプロジェクトが使用されていました。Studio 2021.10 から Studio 2024.10 までは、Windows - レガシ プロジェクトに加えて、Windows プロジェクトおよびクロスプラットフォーム対応のプロジェクトを作成することも選択できました。
-
Studio LTS - 年次のリリース サイクルで長期的な安定性を提供します。
- Studio の継続リリース - 信頼性を維持しながら、より頻繁な更新と新機能を提供します。
詳しくは、「プロダクト ライフサイクル サポート条項」をご覧ください。
Studio の 2 つのバージョンの主な違いは、下表のとおりです。
Studio のバージョン | ターゲット ユーザー | クラウド接続の要件 | Windows - レガシのサポート | サポート モデル | リリース サイクル |
---|---|---|---|---|---|
Studio LTS Studio 年.10.パッチ 例: 2024.10.8 | 長期的なサポート、安定性、Windows - レガシ サポートを必要とするエンタープライズ ユーザー向けです。オンプレミス接続と Automation Cloud/Automation Suite 接続の両方に使用できます。 |
|
|
ロング ターム サポート (LTS) 24 か月間のメインストリーム サポート + 12 か月間の延長サポート | 年に一度 |
Studio の継続リリース Studio 年.0.パッチ 例: 2025.0.157 | 信頼性を維持しつつ、頻繁な更新と新機能を求めるエンタープライズ ユーザー向けです。Automation Cloud 接続でのみ使用できます。 |
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|
継続リリースのサポート 各リリースは次回の更新までサポートされます。 | 2 か月ごと |
Studio LTS では、当面の間は引き続き Windows - レガシ プロジェクトを開いて編集できます。
Studio の継続リリースでは、Windows - レガシ プロジェクトの作成または編集はできなくなりました。
Windows - レガシ プロジェクトを作成できる最後の LTS バージョンは、Studio 2024.10 です。このオプションはガバナンス ポリシーを使用して有効化できます。
新しいプロジェクトの既定の対応 OS が Windows に変更されました。Windows - レガシ プロジェクトの作成と編集はサポートされなくなりました。つまり、新機能を利用できるのは Windows とクロスプラットフォーム対応のプロジェクトだけになります。
Windows プロジェクトまたはクロスプラットフォーム対応のプロジェクトを使用すると、今後のイノベーションに対応できるようになり、UiPath が掲げるエージェンティック オートメーションのビジョンに向けた準備が整います。その特徴は次のとおりです。
- 構造化されたルールベースのタスクを効率的に処理するロボット
- 非構造化データを処理し、インテリジェントな意思決定を行う、AI を活用したエージェント
- 重要なオートメーション ワークフローを検証および監督する人間
新機能にアクセスする
Windows プロジェクトおよびクロスプラットフォーム プロジェクトでは、以下のような次世代の機能にアクセスできます。これらは Windows - レガシでは利用できません。
- データ マネージャーでグローバル変数と定数を作成するためのサポート。
- クロスプラットフォーム プロジェクト、およびWindows プロジェクト内の一部のアクティビティでの新しいデザイン エクスペリエンス。
- ライブラリから生成されるアクティビティのレイアウトをカスタマイズする機能。
- コード化されたオートメーション
- Autopilot™ の機能
- 長期実行のワークフロー使用した BPMN (Business Process Model Notation) のモデル化
パフォーマンスとスケーラビリティの向上
Windows プロジェクトおよびクロスプラットフォーム プロジェクトには次のような利点があります。
- プロジェクトがコンパイルされてパフォーマンスが大きく向上し、オートメーションの実行時間が短縮されます。
- トランザクション量が多い大規模な自動化シナリオにとって最適です。
- 最新のメモリ管理と Just-In-Time (JIT) コンパイルを利用できます。
セキュリティの強化
- .NET には、機密データを保護するための最新の暗号化アルゴリズムとセキュリティ プロトコルが含まれています。
- アクティブ メンテナンスにより、脆弱性が迅速に解決され、リスクが最小限に抑えられます。
技術的負債の削減
- Windows レガシ プロジェクトを変換することで、非推奨のライブラリや古いテクノロジへの依存を解消できます。
- 将来のアップグレードや機能強化が容易になり、費用対効果も向上します。
- 最新のワークフローはデバッグや拡張が容易で、進化するビジネス ニーズに適応できます。
Studio には組み込みの変換ツールが付属しており、このツールを使用すると、Windows - レガシ プロジェクトを Windows プロジェクトに変換できます。
プロジェクトを Windows に変換すると、次のようになります。
- プロジェクト依存関係は、次のルールに基づいて管理されます。
- 設定されているパッケージ ソースに同じバージョンのパッケージが存在する場合、Windows - レガシ プロジェクトで使用されているバージョンは変更されません。
- 同じバージョンのパッケージが存在しない場合、Windows - レガシ プロジェクトで使用されているバージョンは、最も近いバージョンの最高のパッチに変更されます。
- すべてのアクティビティとプロパティは、変換後のプロジェクトでも保持されます。
- Windows - レガシ プロジェクトと Windows プロジェクトで異なる名前空間は更新されます。
-
Windows プロジェクトで必要な名前空間が追加され、Windows - レガシ プロジェクトでのみ使用されている名前空間は削除されます。
注: Windows レガシ ライブラリが依存関係としてインストールされているプロセスの場合、プロセスを変換する前に、Windows レガシ ライブラリを変換して再パブリッシュしてください。
レガシ プロジェクトを Windows 対応のプロジェクトに変換するには、以下の手順を実行します。
-
Windows - レガシ プロジェクトを Studio で開き、1 つの Studio インスタンスでのみ開いていることを確認します。新しいウィンドウが表示されます。
-
変換方法を選択します。
- Windows 対応のプロジェクトを使用して現在のプロジェクトのコピーを作成し、元の Windows - レガシ プロジェクトを保持するには、[新しいプロジェクトを作成する] を選択します。新しいプロジェクトの名前、作成する場所、および任意で説明を入力します。
- 既存のプロジェクトを更新して Windows 対応のプロジェクトに変換するには、[新しいプロジェクトを作成する] チェックボックスをオフにします。このオプションを選択した場合、プロジェクトに加えた変更は元に戻せません。
- [変換] をクリックします。
変換後に、依存関係の問題により未解決のアクティビティが発生した場合、それぞれのアクティビティの上部にそのアクティビティが見つからないか、読み込めなかったことを示すメッセージが表示されます。各メッセージでは、アクティビティの表示名、名前空間、プロパティとその値に関する情報を確認できます。[置換] をクリックすると代替アクティビティを検索し、存在しないアクティビティや無効なアクティビティを置換します。詳しくは、「存在しないか無効なアクティビティ」をご覧ください。
- インベントリと評価 - すべての Windows - レガシ プロジェクトとその依存関係の詳細なインベントリを準備します。
- すべてのプロジェクト、ライブラリ、依存関係を一覧にします。
- Windows (.NET) 環境との相互運用性を評価します。
- 更新または交換が必要なコンポーネントを特定します。
注: NuGet Package Explorer アプリケーションを使用して .NET ターゲット フレームワークを検査できます。 - 概念実証 - ワークフローの小さなサブセットで変換プロセスをテストします。
- ライブラリが依存関係として追加されている代表的なワークフローを選択します。
- パイロット変換を実行して、課題と阻害要因を特定します。
- テストで結果を検証します。
ヒント:- Windows - レガシ プロジェクトとライブラリのバックアップを作成します。
- 移行時にプロジェクトまたはライブラリの名前を変更しないようにします。
- 最初にライブラリを移行してパブリッシュします。移行したバージョンのライブラリは Windows - レガシ プロジェクトでは使用できないため、問題ありません。
- 拡大 - すべてのプロジェクトとライブラリを体系的に変換します。
- すべてのライブラリを移行してパブリッシュします。
- すべてのプロジェクトを移行します。
- 検証とテスト - 変換したワークフローが意図したとおりに動作することを確認します。
- テストを実行します。
- エラーや互換性の問題に繰り返し対処します。
- 外部システムやデータ ソースとのやり取りをテストします。
- 運用環境へのデプロイ - プロジェクトを運用環境に移行します。
- ワークフローを運用環境にデプロイします。
- 安定性やパフォーマンスに問題がないか監視します。
- 必要に応じて、ユーザーのトレーニングや更新されたドキュメントを提供します。
- 移行後の監視 - 今後の改良のため、移行に関する問題を UiPath に報告します。
- フィード バックを送信します。
- 課題や解決策を UiPath の担当者と共有します。
問題 | 解決策 |
---|---|
Windows プロジェクトに対応していない式があるため、Windows - レガシ プロジェクトを Windows プロジェクトに正常に変換するには手動で変更する必要があります。 |
new Object() {} から {} new Object() {task_output.Id.ToString,task_action,now,I_comment } から new Object()
{task_output.Id.ToString,task_action,now,I_comment } |
変換前に機能していた他の式によって検証エラーが生成されます。 | キーボード ショートカット Ctrl + X を使用して式を切り取り、Ctrl + C を使用してアクティビティ フィールドに貼り付け直します。 |
[繰り返し (コレクションの各要素)] アクティビティで、反復処理する値を持つ変数に「expression」という名前を付けると、コンパイル エラーが発生します。 | 変数に「expression」という名前を付けないようにします。 |
Communication between UiPath Studio and the Taxonomy Manager ended
unexpectedly.
|
古いバージョンの Intelligent OCR アクティビティ パッケージを含むプロジェクトを変換した後は、必ず最新バージョンの Intelligent OCR パッケージにアップグレードしてください。 |
|
最新のプログラミング言語では、古いバージョンと比較してより厳密な型推論が適用されます。 配列または要素を目的の型にキャストします。例: new Object() {} から {}
|
エンコードの影響を受ける操作 | InvokeMethod を使用して System.Text.Encoding.RegisterProvider(System.Text.CodePagesEncodingProvider.Instance) を追加します。
|
“ (0x201C) と " (0x22)
| すべてのインスタンスを " (0x22) に置き換えます。これは、最新の .NET の文字列リテラルで有効な唯一の引用符です。
|
BC30311: Value of type 'SecureString' cannot be converted to
'CvString'. The selected value is incompatible with the property
type. | Computer Vision アクティビティの引数を削除して、再度追加します。 |
|
これらの検証エラーを修正するには、以下の手順を実行します。
|