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Studio ガイド
UiPath リモート ランタイム
UiPath リモート ランタイムは、リモート デスクトップまたはアプリケーション (Citrix Virtual Apps など) と特定の UiPath 拡張機能との間の通信を可能にするコンポーネントです。これには、UiPath Citrix 拡張機能、UiPath Windows リモート デスクトップとアプリ拡張機能、UiPath VMware Horizon 拡張機能、および UiPath Amazon WorkSpaces 拡張機能が含まれます。このコンポーネントは、リモート アプリケーションのターゲット UI 要素に関する情報を収集し、このデータを対応する拡張機能に渡します。これにより、セレクターが UI Explorer でネイティブに生成されるようになります。
Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2109 以降、カスタム仮想チャネルはすべて既定でブロックされます。これにより、UiPath リモート ランタイムが正しく動作しません。この問題を解決するには、UiPath 仮想チャネルを許可リスト ポリシーに追加する必要があります。
UIPCTX,C:\Program Files
(x86)\UiPath\RemoteRuntime\UiPathRemoteRuntime.exe
リモート ランタイム コンポーネントは、Citrix Ready 認定を付与されており、Citrix の技術と連動する、信頼できる効果的なソリューションになっています。
オートメーション プロジェクトの構築先となる環境の種類によって、UiPath リモート ランタイム コンポーネントを次のようにインストールすることができます。
- Citrix Application サーバー – UiPath Citrix 拡張機能と通信します。
- VMware Horizon 仮想マシン – UiPath VMware Horizon 拡張機能と通信を行います。
- Windows リモート デスクトップ マシン – UiPath Windows リモート デスクトップとアプリ拡張機能と通信します。
- Amazon WorkSpaces マシン – UiPath Amazon WorkSpaces 拡張機能と通信します。
対応する UiPath 拡張機能をクライアント マシンにインストールする必要があります。
UiPathRemoteRuntime.msi
インストーラーは、以下の場所からダウンロードできます。
- UiPath Customer Portal の製品ダウンロード ページ
- UiPath Automation Cloud の [リソース センター][リソース センター] にアクセスするには、お使いの Automation Cloud の組織にログインし、左側のナビゲーション バーにある [ヘルプ] ボタンをクリックします。
UiPathRemoteRuntime.exe
プロセスが開始されます。
アプリケーション サーバーまたはデスクトップ サービスと、クライアント マシンにインストール済みの対応する UiPath 拡張機能の間で接続を確立するには、UiPath リモート ランタイム コンポーネントが必要です。これにより、OCR や画像認識のアクティビティを利用せずに、Studio がインストールされているクライアント マシン上でセレクターがネイティブで作成されます。
UiPath リモート ランタイムの要件は UiPath Robot と同じです。要件の完全なリストについては、「ハードウェアおよびソフトウェアの要件」をご覧ください。
UiPathRemoteRuntime.msi
ファイルを実行して UiPath リモート ランタイムをインストールします。オートメーションの対象のアプリケーションを実行するすべての Citrix アプリケーション サーバー、VMware Horizon 仮想マシン、Windows リモート デスクトップ マシン、または Amazon WorkSpaces 仮想デスクトップにインストールする必要があります。- クライアント マシン上の現在の Citrix ウィンドウ、VMware Horizon ウィンドウ、RDP セッション、または Amazon WorkSpaces 仮想デスクトップからログオフし、ログインし直します。これは、変更を反映させるために必要な操作です。
- オートメーション プロジェクトの作成に使用するテクノロジに合わせて、UiPath Citrix 拡張機能、VMware Horizen 拡張機能、Windows リモート デスクトップとアプリ拡張機能、または Amazon WorkSpaces 拡張機能をクライアント マシンにインストールします。
以下に示すように、Java、Chrome、Microsoft Edge、Firefox、Microsoft リモート デスクトップとアプリ、VMware、Citrix、Amazon WorkSpaces 向け拡張機能やタスク スケジューラのエントリを、インストーラーで選択してデプロイすることもできます。
UiPathRemoteRuntime.msi
インストーラーを実行し、対応するオプションを選択するだけです。
UiPathRemoteRuntime.msi
をインストールするには、管理者権限が必要です。
- Windows のスタートボタンをクリックし、検索フィールドに「
cmd
」と入力します。 - [コマンド プロンプト] を右クリックし、管理者として実行します。
- ディレクトリを
UiPathRemoteRuntime.msi
フォルダーに変更します (例:cd C:\Tools\Studio
)。 UiPathRemoteRuntime.msi ADDLOCAL=RemoteRuntime,RemoteRuntimeTask
コマンドを使用して、UiPath リモート ランタイムをインストールします。- クライアント マシン上の現在の Citrix ウィンドウ、VMware Horizon ウィンドウ、RDP セッション、または Amazon WorkSpaces 仮想デスクトップからログオフし、ログインし直します。これは、変更を反映させるために必要な操作です。
- オートメーション プロジェクトの作成に使用するテクノロジに合わせて、UiPath Citrix 拡張機能、VMware Horizen 拡張機能、Windows リモート デスクトップとアプリ拡張機能、または Amazon WorkSpaces 拡張機能をクライアント マシンにインストールします。
さらに、以下のオプションを使用して拡張機能をインストールできます。
UiPathRemoteRuntime.msi ADDLOCAL=RemoteRuntime,RemoteRuntimeTask,JavaBridge,ChromeExtension,EdgeChromium,CitrixClient,FirefoxExtension,WindowsRdpExtension,VMwareExtension,AmazonWorkSpacesClient
– リモート ランタイム コンポーネント、タスク スケジューラのエントリ、および Java、Chrome、Microsoft Edge、Citrix、Firefox、Microsoft リモート デスクトップとアプリ、VMware Horizon、Amazon WorkSpaces の拡張機能をインストールします。
/quiet
パラメーターを使用してサイレント インストールを実行することもできます。
UiPathRemoteRuntime.msi ADDLOCAL=RemoteRuntime,RemoteRuntimeTask /quiet
- リモート ランタイム コンポーネントとタスク スケジューラのエントリをサイレント モードでインストールします。
APPLICATIONFOLDER
オプションを使用して任意の場所にインストールできます。
UiPathRemoteRuntime.msi APPLICATIONFOLDER="D:\UiPathRemoteRuntime" ADDLOCAL=RemoteRuntime,RemoteRuntimeTask /quiet
– リモート ランタイム コンポーネントをD:\UiPathRemoteRuntime
にサイレント モードでインストールし、タスク スケジューラのエントリを追加します。
これで、標準マシンの場合と同様に、Citrix Virtual Apps and Desktops、VMware Apps、Amazon WorkSpaces 仮想デスクトップ、および RDP 接続での自動化プロセスを作成できるようになりました。対応する拡張機能があるため、UI 要素を適切に識別するために OCR アクティビティや画像認識アクティビティを使用する必要はありません。要素はネイティブに認識され、すべてのアクティビティで使用できます。
UiPathRemoteRuntime.msi
インストーラーの [UiPath リモート ランタイムを起動するタスクを作成] オプションによって指定します。この機能は、必要に応じて無効化できます。
UiPathRemoteRuntime.exe
プロセスを起動する必要があります。
UiPath リモート ランタイムには UiPath.UIAutomation.Activities パッケージのバージョンとの依存関係があり、UiPath Studio/Robot のバージョンには依存していません。
リモート マシンにインストールされているリモート ランタイムは、プロジェクトで使用する UI Automation アクティビティ パッケージの最新のバージョンを使用している必要があります。これは以前のバージョンにも対応しています (後方互換性があります)。
UiPath.UIAutomation.Activities パッケージと UiPath リモート ランタイムは、同じ UiPath ドライバーに依存しています。UI Automation パッケージのリリース バージョンごとに、同じバージョン番号の UiPath リモート ランタイム コンポーネントのダウンロード リンクが提供されます。
https://download.uipath.com/versions/23.10.8/UiPathRemoteRuntime.msi
からダウンロードできます。
UiPathRemoteRuntime.msi
インストーラーは以下の場所からダウンロードできます。
- UiPath Customer Portal の製品ダウンロード ページ
- UiPath Automation Cloud の [リソース センター]リソース センターにアクセスするには、お使いの Automation Cloud の組織にログインし、ツールバーの [ヘルプ] ボタンをクリックして、[リソース] > [ダウンロード] を選択します。
- または、カスタマー サポートのページからリクエストできます。
%ProgramFiles(x86)\UiPath
フォルダーにインストールされます。インストールされたすべてのバージョンが %ProgramFiles(x86)%\UiPath\RemoteRuntime\packages\uipath
フォルダーに表示されます。
プロセスを構築または実行する際は、UiPath リモート ランタイムのデプロイされたドライバーのバージョンに対応する UiPath.UIAutomation.Activities アクティビティ パッケージを使用する必要があります。
%ProgramFiles(x86)%\UiPath\RemoteRuntime\packages\uipath
フォルダーに存在する必要があります。
UiPathRemoteRuntime.msi
の各インストーラーには、最新の UiPath 依存関係のほか、サポート対象の最新のロング ターム サポート (LTS) の UiPath 依存関係も含まれています。
下表には、UiPath.UIAutomation.Activities パッケージと UiPath リモート ランタイム間の依存関係が記載されています。
UI Automation パッケージのバージョン |
UiPath リモート ランタイムのビルド番号 |
UiPath ドライバーの依存関係 |
UiPathRemoteRuntime に対応している UI Automation のバージョン |
---|---|---|---|
24.10.10 | 24.10.113.9929 | 24.10.113.9929 |
24.10.10 23.10.13 23.4.11 22.10.10 22.4.12 21.10.10 20.10.15 |
23.10.13 |
23.10.97.53968 |
23.10.97.53968 |
23.10.13 23.4.11 22.10.10 22.4.12 21.10.10 20.10.15 |
23.4.11 |
23.10.86.3201 |
23.4.81.50665 |
23.10.11 23.4.11 22.10.10 22.4.12 21.10.10 20.10.15 |
22.10.10 | 23.4.67.63183 | 22.10.67.59238 |
23.4.10 22.10.10 22.4.12 21.10.10 20.10.15 |
22.4.12 | 23.4.67.63183 | 22.4.67.58669 |
23.4.10 22.10.10 22.4.12 21.10.10 20.10.15 |
21.10.10 | 23.4.67.63183 | 21.10.67.58666 |
23.4.10 22.10.10 22.4.12 21.10.10 20.10.15 |
20.10.15 | 23.4.67.63183 | 20.10.8676.29744 |
23.4.10 22.10.10 22.4.12 21.10.10 20.10.15 |
19.11.5 |
22.4.43.27553 |
19.10.7601.15369 |
22.4.7 21.10.7 20.10.12 19.11.5 18.4.8 |
18.4.8 |
22.4.43.27553 |
10.0.7772.19184 |
22.4.7 21.10.7 20.10.12 19.11.5 18.4.8 |
UiPathRemoteRuntime.msi
ファイルの [プロパティ] の [詳細] タブの [コメント] フィールドで確認できます。
The UiPath.UIAutomation.Activities package is incompatible with the UiPath Remote Runtime running on the server
」という例外がスローされます。
UiPath.UIAutomation.Activities が Citrix アプリケーション サーバー、VMware 仮想マシン、リモート デスクトップ マシン、または Amazon WorkSpaces 仮想デスクトップ上の UiPath リモート ランタイムの依存関係と一致しない限り、対象のアプリケーションで対話的に選択しても正しいセレクターが構築されません。
たとえば、v23.10.8 の UiPath.UIAutomation.Activities パッケージを使用してオートメーション プロジェクトを構築する場合は、対応する UiPath 依存関係を (Studio/Robot がインストールされている) クライアント マシンから Citrix アプリケーション サーバー、VMware 仮想マシン、リモート デスクトップ マシン、または Amazon WorkSpaces 仮想デスクトップにコピーする必要があります。
これは、次の手順で行います。
- クライアント マシン (Studio がインストールされている場所) で、
%UserProfile%\.nuget\packages\uipath
フォルダーに移動します。インストール済みの UiPath の依存関係はすべてここにあります。 - 使用する UiPath.UIAutomation.Activities パッケージに対応するバージョンをコピーします。UiPath.UIAutomation.Activities パッケージに含まれる依存関係のリストは、「UI Automation アクティビティについて」か Studio の「サイドバイサイド サポート」に記載のパッケージ依存関係から確認できます。
- Citrix アプリケーション サーバー、VMware 仮想マシン、リモート デスクトップ マシン、または Amazon WorkSpaces 仮想デスクトップで
%ProgramFiles(x86)%\UiPath\RemoteRuntime\packages\uipath
フォルダーに移動し、前の手順でコピーした UiPath 依存関係のバージョンを貼り付けます。- たとえば、UiPath.UIAutomation.Activities バージョン 23.10.8 の場合、対応する UiPath 依存関係は 23.10.71.64399 です。これは、Studio/Robot マシンからリモート マシンにコピーする必要があるフォルダーの名前です。
現在のバージョンの UiPath.UIAutomation.Activities でセレクターが適切に生成されるようになりました。変更は、依存関係がコピーされるとすぐに有効になります。
上記のリモート ランタイムの依存関係は、設計時と実行時の両方で必要です。
プロセスを開始すると、ロボットは RPC チャネル経由で必要なコマンドを Citrix または Windows リモート デスクトップ拡張機能に送信します。この情報パッケージには、プロセスの構築に使用される UI Automation パッケージのバージョンに関する詳細も含まれています。
対応する拡張機能は、情報パッケージを ICA 仮想チャネルを使用して、Citrix Application サーバーまたはリモート デスクトップ マシンにある UiPath リモート ランタイム コンポーネントに転送します。
プロセスの構築に使用した UI Automation パッケージのバージョンに応じて、UiPath リモート ランタイム コンポーネントは、使用するドライバーを Robot Executor に指示します。
リモート ランタイム コンポーネントと対応する拡張機能間の通信は、内部で開発された ICA チャネルを使用して行われます。複数の ICA チャネルを使用できますが、たとえば、Citrix Receiverでは、クリップボード、オーディオなどにいくつかのチャネルが既に使用されています。
リモート ランタイム コンポーネントをインストールすると、ファイアウォール ルールを作成しなくてもオートメーション プロジェクトを作成できます。
リモート ランタイムと拡張機能間のデータ転送では、帯域幅をほとんど使用する必要はありません。たとえば、ロボットが実行する各操作 ([クリック] アクティビティなど) は、約 3 KB のデータを転送します。
オートメーションの開発場所のリモート コンピューターに複数のリモート接続 (RDP、Citrix、または VMware) を経由してアクセスする場合は、対象のリモート コンピューターだけでなく、中間にあるすべてのリモート コンピューターにリモート ランタイムをインストールする必要があります。詳しくは、「マルチホップ接続を設定する」をご覧ください。