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Studio ガイド
オートメーションを設計する
このページでは、選択したプロジェクトの対応 OS に基づいてプロジェクトを作成するときのデザイン エクスペリエンスの概要を説明します。
デザイン エクスペリエンスは、プロジェクトで使用するアクティビティによって異なります。クロスプラットフォーム プロジェクトで利用可能なデザイン エクスペリエンスを使用するアクティビティもあれば (テスト アクティビティ、IT オートメーション アクティビティ、一部のシステム アクティビティなど)、Windows - レガシ プロジェクトで利用可能なデザイン エクスペリエンスを使用するアクティビティもあります (UI Automation アクティビティ、メール アクティビティ、Excel アクティビティなど)。
クロスプラットフォーム プロジェクト、および Windows 対応プロジェクトの一部のアクティビティでは、さまざまなデータ型に対応したエディターとビルダーを利用できます。デザイン設定で [アクティビティのプロパティをインラインで表示] が有効化されていると、アクティビティのすべてのプロパティをデザイナー パネルのアクティビティ カードで使用できます。既定では、重要なプロパティのみが表示されます。アクティビティに追加のプロパティがある場合は、[詳細オプションを表示] を選択して設定できます。デザイン設定の [アクティビティの出力を自動生成] が有効化されている場合、アクティビティの出力のための変数が自動的に生成されます。詳しくは、「変数を管理する」をご覧ください。
最も一般的なデータ型には専用の入力コントロール、エディター、およびビルダーが利用可能で、式を入力することなくアクティビティの設定を行えます。データ型によっては、デザイナー パネルのアクティビティ カードからアクティビティのプロパティを直接設定することも、エディターまたはビルダーを別のウィンドウで開いて設定することもできます。StudioX プロファイルでは、専用のエディターまたはビルダーが既定のプロパティ設定方法です。一方、Studio プロファイルでは、データ型に応じて、式をプロジェクトの言語 (VB または C#) で入力するのが既定の方法です。設定方法のヒントについては、アクティビティのフィールドのプレースホルダー テキストをご覧ください。
プロパティの設定内容を変更するには、ほとんどのアクティビティのプロパティの右側にあるプラス ボタンをクリックして、そのプロパティで利用可能なオプションを含むメニューを開きます。データ型に対応したエディターを選択するか、高度な式エディターを開くか、変数を選択するか、既存の値をクリアすることができます。
たとえば、文字列プロパティの入力が式に設定されている場合、以下の操作を行うことができます。
- 式をアクティビティのプロパティに直接入力します。
- をクリックして高度な式エディターを開きます。
- > [テキスト ビルダーにリセット] を選択し、テキストをアクティビティのプロパティに直接入力します。
- > [テキスト ビルダーを開く] を選択して、詳細テキスト ビルダーを開きます。
-
> [変数を使用] を選択して、変数を選択します。
変数選択ウィンドウには、プロジェクトのすべての変数、引数、定数、および各データ型に固有のプロパティが表示されます。このウィンドウには、 > 入力アクティビティ フィールドの横の [変数を使用] を選択して、または他のエディターやビルダー (テキスト ビルダーなど) 内からアクセスできます。
変数選択ウィンドウでは、目的のプロパティに移動したり、検索バーを使用して検索したりできます。各プロパティの横に表示されているアイコンは、型 (例: 文字列型の場合は Tt、数値型の場合は 123 など) を示します。
Studio によってアクティビティの出力用に自動的に生成される変数は、変数が生成されたアクティビティの下に表示されます。
以降のセクションでは、利用可能な一部のセレクター、エディター、およびビルダーについて説明します。
式エディター
式エディターは、アクティビティのほとんどのプロパティで使用できます。式エディターには、変数、引数、メソッド、プロパティ、クラス、名前空間、定数、またはキーワードに対応したインテリジェントなコード補完機能が組み込まれています。式は、複数の行にまたがって記述できます。変数または引数は、それぞれ Ctrl + K または Ctrl + M のショートカットを使用して作成できます。エディター内で Ctrl + F キーを押すと、検索および置換機能が起動します。専用のボタンを使用すると、式に加えた変更を元に戻したり、やり直したりできます。
Autopilot™ を使用して式を生成する
また、Autopilot™ の生成 AI 機能を使用して、自然言語を使用して式を記述することもできます。式エディターで式を手動で記述する代わりに、[式を生成] フィールドを使用して目的のアクションを記述できます (例: 「売上レポートから総収益を抽出」)。
AI モデルにより、入力された説明に基づいて式が作成され、式エディターに表示されます。生成された式は、変更することも、そのまま受け入れることもできます。AI モデルは、送信された説明から継続的に学習するため、時間の経過と共にパフォーマンスが洗練され改善されていきます。このモデルは、ユーザー定義の変数と引数を使用することもでき、すでに使用されている式を認識します。
式が無効な場合は、[修正] ボタンを選択すると、Autopilot は不一致を修正して有効な式を提供しようと試みます。説明が有効ではない場合は、エラー アイコンが表示され、指示を調整してもう一度実行するように通知されます。
テキスト ビルダー
プレーン テキストを作成します。複数行にまたがってテキストを入力できます。テキストに変数または引数を追加するには、テキスト ボックスの上にある [変数を使用] ドロップダウンから選択します。[保存] をクリックしてテキストを保存します。文字列入力を受け入れるプロパティで使用できます。
日時セレクター
カレンダーの日付と時刻 (時間、分、午前または午後) を選択します。値を入力するか上下の矢印を使用して、日時セレクターの値を増減できます。DateTime 値を受け入れるプロパティで使用できます。たとえば、[日付を変更] アクティビティなどで利用できます。
期間エディター
期間を時間、分、秒、ミリ秒で指定します。値を入力するか、上下の矢印を使用して値を増減できます。TimeSpan 値を受け入れるプロパティで使用できます。たとえば、[待機] アクティビティなどで利用できます。
クラウド ストレージ ブラウザー
オンライン アプリケーションからクラウド ストレージ フォルダーとメールボックスを参照し、プロジェクトで使用する項目を選択します。たとえば、Office 365 および Google Workspace のメール、ファイル、フォルダーを処理するアクティビティなどで利用できます。
コネクション セレクター
Integration Service コネクタを使用してオンライン アプリケーションを操作するアクティビティを追加する場合、そのアクティビティで使用するアカウントに対してコネクションを選択する必要があります。コネクタの Integration Service でコネクションが既に設定されているかどうかによって、次のいずれかが発生する可能性があります。
- No connection exists - 「新しいコネクションを追加」というテキストがアクティビティに表示されます。コネクションのドロップダウンから、[新しいコネクションを追加] を選択して認証プロセスを開始し、必要な権限を有効化します。詳細については、Integration Service のドキュメントの使用するコネクタをご覧ください。
- コネクションが既に存在する場合 - アクティビティのコネクションのドロップダウンからコネクションを選択します。既定として設定されたコネクションが自動的に選択されます。新しいコネクションを追加するには、ドロップダウンから [新しいコネクションを追加] を選択します。
-
A connection is selected but is invalid - コネクションが選択されていても、アクティビティの他のプロパティを設定できない場合は、コネクションが破損していることを示します。コネクションのドロップダウンから、[コネクションを管理] を選択して Integration Service に移動し、コネクションを修正します。
条件ビルダー
True または False のステートメントを定義します。アクティビティは、このステートメントを評価してオートメーションの続行方法を決定します。[条件分岐 (if)] アクティビティや [繰り返し (前判定)] アクティビティなどで利用できます。
条件を構築するには、以下の手順を実行します。
- たとえば、プロジェクトの変数など、比較する 1 つ目の値を左側のフィールドから選択します。
- 中央のドロップダウンから、1 つ目の値を比較するために使用する演算子を選択します。データ型に応じて、選択できる演算子は複数あります。使用できる演算子は、[次の値より大きい]、[次の値以上]、[次の値より小さい]、[次の値以下]、[次の値と等しい]、[次の値と等しくない]、[空である]、[空ではない]、[true である]、[false である]、[次の値で始まる]、[次の値で終わる]、[次の値を含む]、[数字である]、[数字でない] です。
-
演算子によっては、右側のフィールドから、1 つ目の値と比較する 2 つ目の値も選択する必要があります。
複数の条件を持つステートメントを作成するには、条件ビルダーで [追加] をクリックして、追加するステートメントごとに同じ情報を指定します。複数のステートメントを追加すると、ウィンドウの上部にドロップダウン メニューが表示されます。このメニューから、ステートメントが True になる条件を選択する必要があります。すべての条件を満たすとステートメントが True になる場合は [すべての条件に一致 (AND)] を、いずれかの条件を満たすとステートメントが True になる場合は [いずれかの条件に一致 (OR)] を選択します。
コレクション ビルダー
同じ型の項目のコレクションを作成します。たとえば、[コレクションを構築] アクティビティ、[コレクションに項目を追加] アクティビティ、[ファイルをアップロード] アクティビティなどで利用できます。
コレクションを構築するには、項目を選択してから、追加するエントリごとに [エントリを追加] を選択します。
ディクショナリ ビルダー
各キーが一意であるキーと値のペアのコレクションを作成します。利用可能なアクティビティの例: [ログ フィールドを追加]
ディクショナリを構築するには、キー、型、値を選択して、追加するエントリごとに [エントリを追加] を選択します。
フィルター ビルダー
1 つ以上の条件を持つ複雑なフィルターを作成します。たとえば、[繰り返し (各メール)] アクティビティなどで利用できます。
フィルターを構築するには、以下の手順を実行します。
- フィルター処理する項目を左側のフィールドから選択します。たとえば、メールをフィルター処理する場合は、[送信元] や [本文] などのメール フィールドを選択できます。
- 中央のドロップダウンから、項目を比較するために使用する演算子を選択します。データ型に応じて、選択できる演算子は複数あります。たとえば、メールを送信者でフィルター処理する場合、[送信元] フィールドに対して、演算子 [次の値を含む] または [次を含まない] を選択できます。
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右側にあるフィールドから、選択した項目と比較する値を選択します。
設計時にトリガーを追加して、オートメーションの実行方法を設定できます。ワークフロー ファイルごとに 1 つのトリガー アクティビティを、ワークフローの 1 つ目のアクティビティとして追加できます。トリガー アクティビティを追加できるのは、メイン ワークフロー内、またはエントリ ポイントとしてマークされたワークフロー内のみです。メイン ワークフロー ファイルにトリガーが含まれている場合、別のファイルをメインとして設定できるのは、そのファイルにもトリガーが含まれている場合だけです。
次の種類のトリガーを利用できます。
- 手動トリガー - オートメーションは、Orchestrator または Assistant から手動でトリガーしたときに実行されます。
- タイム トリガー - オートメーションは、スケジュールに従って指定の時刻に実行されます (Unattended ロボットが必要です)。
- イベント トリガー - オートメーションは、指定したイベントが発生したときに実行されます (Unattended ロボットが必要です)。たとえば、新しいアイテムが Orchestrator のキューに追加されたときにオートメーションが開始するように設定できます。
プロジェクトのパブリッシュ後は、Orchestrator からトリガーを管理できます。
Windows - レガシ プロジェクト、および Windows 対応のプロジェクトの一部のアクティビティでは、アクティビティを設定するには、デザイナー パネルまたは [プロパティ] パネルにプロジェクトの言語 (VB または C#) で式を入力します。アクティビティのフィールド上にマウスをホバーすると、フィールドの右側にプラス ボタンが表示されます。このボタンをクリックするとメニューが開き、アクティビティを設定できるオプションが表示されます。
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次のアクティビティでは、関連付けられたリソースを参照してプロパティの型と一致するデータをこのメニューから直接選択できるため、式を入力する必要がありません。
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Excel 操作の自動化 - モダン Excel デザイン エクスペリエンスが有効化されている場合、[Excel ファイルを使用] アクティビティの子アクティビティで以下の操作を行うことができます。
- ワークシートからセル、範囲、表、シート、またはグラフを選択できます。反復処理で現在の行または現在のシートを指定することもできます。
- [カスタム入力] オプションを使用して、セルおよび範囲の参照、表、グラフ、またはシート名に基づいて入力することができます。
- [Excel 内で示す] オプションを使用して画面を Excel に切り替えて、ファイルから直接データを指定できます。この機能を使用するには、Excel アドインをインストールする必要があります。
- PowerPoint 操作の自動化 - [PowerPoint プレゼンテーションを使用] アクティビティの子アクティビティで、PowerPoint ファイルからスライド、図形、またはレイアウトを選択できます。
- メール操作の自動化 - [Outlook 365 を使用]、[Gmail を使用]、および [デスクトップ版 Outlook アプリを使用] アクティビティの子アクティビティで、Outlook のフォルダー、Gmail のラベル、反復処理での現在のメールなどのメール データを選択したり、メール アカウントから特定のメッセージ フィールドを選択したりできます。
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- 詳細エディターを開く - [式エディター] が開きます。
- 変数を作成 - 変数を作成します。
- 値をクリア - 既存の値をクリアします。
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期間を選択 - 時間 (時、分) を選択します。このオプションは、TimeSpan 値を入力として受け入れるアクティビティで使用できます。