- リリース ノート
2021 年 4 月
一般提供 (GA)
今回のリリースより、すべての UiPath ユーザーに対してエラスティック ロボット オーケストレーションの一般提供を開始しました。一般提供が開始された機能は、運用環境での使用に完全に対応しています。
この機能について詳しくは、「エラスティック ロボット オーケストレーション」をご覧ください。
独自のマシンの利用
一般化された仮想マシンの設定には制限があるため、カスタマイズしたクラウド仮想マシンを Orchestrator に追加し、エラスティック ロボット オーケストレーションで使用できる機能を追加しました。このオプションを使用すると、ロボットをプロビジョニングしたり仮想マシンを開始/停止したりする際に、ユーザーが明示的に指定したマシンが使用されます。
カスタマイズした仮想マシンを追加する手順は以下のとおりです。
- お使いのクラウド サービス プロバイダー (Azure または AWS) に仮想マシンを作成します。
- Orchestrator で、[テナント] > [マシン] > [+ 新しいマシンを追加] > [クラウド マシン プールを追加] に移動し、[マシンを自動的に作成] トグルをオフにします。
- リンクされたクラウド サービス プロバイダー ([テナント] > [設定] > [クラウド接続]) で定義された既存の仮想マシンのリストから、任意のマシンを選択します。
設定の完全な手順については、「エラスティック ロボット オーケストレーション」をご覧ください。
自動スケーリングの設定
また、自動スケーリングを活用しながらパフォーマンスを向上させたりコストを削減したりできるように、保留中のジョブがある場合に、マシンが利用可能になるまで待機するか、新しいマシンを作成するかを決定する方法を指定できるオプションを追加しました。自動スケーリングを最適化する方法を、スピード優先にするか、コスト優先にするか、両方のバランスをとるか、の 3 つのオプションから選択できます。
この設定は、[テナント] > [マシン] > [+ 新しいマシンを追加] > [クラウド マシン プールを追加] > [スケジュール] オプションの [詳細設定] で確認できます。
詳しくは、こちらのページの「クラウド マシン プールを作成する」のセクションをご覧ください。
今回のリリースでは、Orchestrator のテナント レベルで表示されるグローバルな [ロボット] ページにさまざまな改良を加えました。このため、ロボットの設定状態をより分かりやすいページ レイアウトで確認でき、異なる製品間での整合性がこれまで以上に保たれるようになりました。
新しい [ロボット] ページには、Orchestrator で設定が完了したロボットと、そのロボットと有人・無人のシナリオとのマッピングが表示されるようになりました。この変更に伴い、確認したい情報の種類に応じて選択できる 4 つのタブを用意しました。
A. 設定済みのロボット
このセクションには、モダン フォルダーで設定されたロボットが表示されます。具体的には、[このユーザーに対して Attended ロボットを自動的に作成] オプションおよび/または [このユーザーに対して Unattended ロボットを自動的に作成] オプションによりユーザーに対して作成された、すべてのロボットを確認できます。
B. 無人セッション
このセクションでは、すべての無人セッションと、その関連情報の概要を確認できます。
列名 |
説明 |
---|---|
接続済みのマシン |
ホスト マシンの名前です。 |
マシン |
対応するホスト マシンを Orchestrator に接続するために使用された、マシン テンプレートです。 |
ランタイム |
マシン テンプレートに関連付けられたランタイムの数です。このマシン テンプレートを使用して接続されたホスト マシンごとに、表示された数のライセンスがテナントのライセンス プールから確保されます。 |
使用中 |
ホスト マシンに対して確保されているライセンス数のうち、現在実行 (消費) されているランタイムの数です。ランタイムはジョブの実行中に使用されます。 |
ライセンスの種類 |
ライセンスの種類です。 |
サービス ユーザー名 |
無人ジョブが実行される ID です。サービス アカウントの場合、この値は空です。 |
Status |
各ホスト マシンの接続ステータスです。 |
直近のハートビート |
最後のハートビートから経過した時間です。このフィールドにカーソルを合わせると、最後のハートビートの正確な時刻が表示されます。 |
バージョン |
Robot のバージョンです。 |
C. ユーザー セッション
このセクションでは、Assistant から開始されたすべてのユーザー セッションと、その関連情報の概要を確認できます。
列名 |
説明 |
---|---|
ユーザー (User) |
ロボットを偽装する ID のユーザー名です。 |
ドメイン \ ユーザー名 |
ロボットを偽装するユーザーのドメインとユーザー名です。 |
接続済みのマシン |
ロボットが存在するホスト マシンの名前です。 |
Status | |
入力 |
ロボットの種類です。括弧内にライセンスの種類も表示されます。無人プロセスに使用するマシンで Assistant セッションを開始した場合は [Unattended] と表示されます。 |
バージョン |
Robot のバージョンです。 |
D. クラシック ロボット
このセクションでは、クラシック フォルダーで定義されたロボットと、その関連情報の概要を確認できます。このタブは、モダン フォルダーのみを使用している組織では表示されません。