- リリース ノート
Orchestrator リリース ノート
2022 年 7 月
これまでは、ユーザーが自身が持たない権限を含むロールを割り当てようとすると警告が表示され、その操作にはより高いレベルの権限が必要である旨が知らされていました。
今回のリリースでは、ロール - 編集またはロール - 作成の権限がないユーザーに対しては、自分より高いレベルの権限を含むロールの割り当てを禁止しました。
自分が持たない権限を含むロールを割り当てようとするとエラー メッセージが表示されます。メッセージ内には自分が持たない権限が含まれるロールが示され、ロールの割り当てを続行するにはそれらのロールを削除する必要がある旨が知らされます。
この変更は、テナントとフォルダーのいずれのコンテキストでロールを割り当てる場合にも適用されます。
ジョブの優先度をよりきめ細かく設定できるようになりました。選択できる優先度は全部で 10 種類です。この優先度はプロセス、ジョブ、トリガーのレベルで使用でき、多数のフォルダー、プロセス、キューを管理する場合でも優先度を細かく指定できます。
以前の 3 つの優先度が設定されていたジョブは、次のように新しい優先度にマッピングされます。
- 低 > 低
- 標準 > 中
- 高 > 高
SpecificPriorityValue
パラメーターを使用すると、ジョブの優先度を 1~100 の数値で設定できます。このパラメーターは以下の API で利用できます。
POST /odata /Jobs /UiPath.Server.Configuration.OData.StartJobs
POST/odata /ProcessSchedules
PUT/odata /ProcessSchedules({key})
ユーザーを削除する際に確認ウィンドウが表示されるようになりました。このウィンドウでは実行中のロボットを持つユーザーが表示され、それらのユーザーを削除すると実行中のジョブも削除される旨が知らされます。同様に、実行中のロボットを持つユーザーを編集すると、ジョブが失敗する可能性がある旨を知らせる確認ウィンドウが表示されます。
6 月 29 日よりアラートのメカニズムが変更され、Attended ロボットと Unattended ロボットに別々のアラートが送信されるようになりました。したがって、Unattended ロボットのアラートには先頭に「Unattended」が付きます。同様に、Attended ロボットのアラートには先頭に「Attended」が付きます。さらに、Attended ロボットのアラートの Fatal および Error の重要度を Info のレベルに下げました。
変更の概要は以下の表でご確認ください。
以前のアラート |
新しいアラート (Attended) |
新しいアラート (Unattended) |
---|---|---|
「ロボットが切断されました。」 重要度レベル: Fatal |
「Attended ロボットが切断されています。」 重要度レベル: Info |
「Unattended ロボットが切断されています。」 重要度レベル: Fatal |
「ロボットが応答しません。」 重要度レベル: Error |
「Attended ロボットが応答しません。」 重要度レベル: Info |
「Unattended ロボットが応答しません。」 重要度レベル: Error |
「ロボットが利用可能です。」 重要度レベル: Info |
「Attended ロボットが利用可能です。」 重要度レベル: Info |
「Unattended ロボットが利用可能です。」 重要度レベル: Info |
マシン サイズのオプションで [自動] を選択した際に、UiPath Document Understanding アクティビティを使用するプロセスに対しては「大」ではなく「標準」のマシン サイズが選択されるようになりました。
Orchestrator が Studio Web (現在プレビュー中) のトリガーベースのオートメーションに対応しました。これに関して、個人用ワークスペースの機能を以下のように調整しました。
- Orchestrator にプロジェクトをパブリッシュすると、パッケージが個人用ワークスペースで利用できるようになります。また、オートメーションをすぐに実行できるよう、ワークスペース内に自動的にプロセスが作成されます。プロセスの名前は Studio Web プロジェクトの名前と同じです。
- オートメーション プロジェクトを Orchestrator に再パブリッシュすると、プロセス、パッケージ、トリガーのすべての設定が Studio Web のワークフローの値で上書きされます。
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パブリッシュ時には、ジョブを実行するために利用可能なランタイムが個人用ワークスペースから選択されます。ランタイムの優先順位は次のとおりです。
- Serverless
- Production (Unattended)
-
NonProduction
たとえば、個人用ワークスペースに Serverless ランタイムが存在しない場合、利用可能な Production ランタイムが使用されます。そのランタイムも存在しない場合は、利用可能な NonProduction ランタイムが使用されます。どのランタイムも存在しない場合、ジョブは失敗します。
注: 選択したランタイムがジョブの実行の合間に利用できなくなった場合、Orchestrator では次に利用可能なランタイムが検索されないため、後続のジョブの実行は失敗します。
さらに、Studio Web プロジェクトで使用されるトリガーの種類に応じて、以下のような特別な調整が行われます。
時間ベースのトリガー
- Orchestrator は自動的にタイム トリガーを作成します。トリガーは [個人用ワークスペース] > [オートメーション] > [トリガー] ページで確認できます。
イベント ベースのトリガー
- イベント トリガーは、関連付けられたプロセスの [パッケージ要件] セクション ([プロセス] > [その他のアクション] > [編集] > [パッケージ要件] タブ) に表示されます。要件の名前は、ワークフローで使用される Microsoft Outlook 365 アカウントのアドレスです。
既知の問題: Microsoft Outlook 365 コネクタに複数のコネクション (複数のアカウント) が設定されている場合、Orchestrator の [プロセス] >[パッケージ要件] ページでコネクションを選択できます。ただし、元のコネクション (Studio Web プロジェクトに存在するもの) を変更すると、ジョブの実行が失敗します。ジョブの失敗を防ぐには Studio Web プロジェクトでコネクションを編集して Orchestrator に再パブリッシュします。
個々のフォルダーに個別のコンテキスト メニューを追加しました。ここではフォルダー内のすべてのアクションを一目で確認でき、これまで [クイック アクション] や [フォルダーの選択] メニューに含まれていたオプションも一箇所に集約されています。
さらに、選択中のフォルダーの名前が階層リンクに表示され、フォルダー名をクリックするとフォルダーの [ホーム] タブに戻れます。
リリース ノートで変更が最初に告知される日付は、その機能が最初に利用可能になる日付です。
ご自身の環境で変更がまだ確認できなくても、すべてのリージョンに変更がロールアウトされると確認できるようになります。