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2022.10
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Studio ガイド
Last updated 2024年12月4日

2022.10.3

公開日: 2022 年 10 月 27 日

更新内容

グローバル変数と定数のサポート

プロジェクト内でデータをグローバルに再利用しやすくなりました。

  • 変数にグローバル スコープを設定してプロジェクト全体で使用できるようになりました。これにより、複数のワークフローで同じ変数を参照する際に各ワークフローに引数を渡す必要がなくなりました。
  • 定数を導入し、プロジェクトの実行時に変更されないグローバルな固定値を定義できるようにしました。

データ マネージャーからグローバル変数と定数を作成する方法については、こちらをご覧ください。

アクティビティの新しいデザイン

アクティビティのデザインが新しくなり、ユーザー エクスペリエンスが向上しました。最も一般的なデータ型に使用できるコントロール、エディター、およびビルダーを新しく追加し、式を書くことなくアクティビティの設定を簡単に行えるようにしました。アクティビティのプロパティはすべて、ワークフロー デザイナーのアクティビティ カード内に表示されるようにしたため、プロパティ パネルを使用して高度なプロパティの設定を行う必要がなくなりました。このエクスペリエンスは、クロスプラットフォーム プロジェクトで利用できます。また、Windows プロジェクト内の一部のアクティビティでも利用できます。詳しくは、「オートメーションを設計する」をご覧ください。

さらに、すべてのアクティビティのヘッダーのデザインを変更し、アクティビティのコンテキスト メニューにすばやくアクセスできるボタンを追加しました。ソース パッケージによって色が異なる枠線は左側が太く表示されるため、以前より見やすくなりました。



設計時のトリガー

プロジェクトに手動トリガー、時間ベースのトリガー、またはイベントベースのトリガーを追加できるようにしました。これにより、オートメーションを実行するタイミングを設計時に設定できるようになりました。カスタマイズ可能なトリガー アクティビティが多数用意されており、今後もたくさんのイベントベースのトリガーが追加される予定です。

詳しくは、「オートメーションを設計する」の「トリガーを追加する」セクションをご覧ください。

Windows がプロジェクトの新しい既定の対応 OS に

常に最新かつ最高のテクノロジを提供するための取り組みの一環として、最近のリリースでは .NET 6 に基づいた Windows およびクロスプラットフォーム対応のプロジェクトを導入しました。これらの新しいフレームワークのサポートを拡張し、デザイン エクスペリエンスを改善すべく開発を進めた結果、v2022.10 からは .NET 4.6.1 に基づいた Windows - レガシ プロジェクトの使用が非推奨になりました。Windows レガシ プロジェクトを引き続き作成することはできますが、新しいプロジェクトの既定の対応 OS が Windows に変更されたため、今後は Windows またはクロスプラットフォーム オプションを使用することをお勧めします。v2023.4 のリリースでは、既存の Windows - レガシ プロジェクトの編集はサポートされますが、新しいプロジェクトの作成はサポートされません。また、以前は Windows - レガシしかなかった StudioX でプロジェクトを作成する際は、対応 OS を選択する必要があります。

この移行をしやすくするため、Studio に組み込みの変換ツールを追加しました。このツールを使用すると、Windows - レガシ プロジェクトを Windows プロジェクトに簡単に変換できます。変換ツールは Studio と StudioX の両方で利用できます。

詳しくは、「Windows レガシ プロジェクトの非推奨化」をご覧ください。非推奨化および削除される機能に関する最新情報については、非推奨化のタイムラインを定期的に確認することをお勧めします。

Studio および Studio Web でのオートメーションの設計

Studio Web の登場により、あらゆるデバイス上の Web ブラウザーからオートメーションを簡単に設計できるようになりました。Studio と Studio Web の両方を使用する場合、クロスプラットフォーム プロジェクトは常に同期されるため、両方で開発できます。詳しい方法については、「オートメーション プロジェクトについて」の「Studio と Studio Web を切り替える」セクションをご覧ください。

注: Studio Web は、現在プレビューで利用可能です。

プロファイルの実行

ワークフローのプロファイルを行って、オートメーションの実行パフォーマンスを最適な状態に保つことができるようになりました。実行のプロファイルで各アクティビティの実行時間と分かりやすい統計情報をキャプチャすれば、ワークフローの実行パフォーマンスのボトルネックを特定できます。



データ マネージャーの導入

プロジェクト内のすべてのデータを、データ マネージャーという単一の場所で管理できるようになりました。StudioX で初登場したデータ マネージャーが Studio でも使用できるようになりました。ここでは、変数、引数、定数、名前空間、エンティティ、リソース アクティビティ、コネクション、プロセス、アセット、およびキューを管理できます。リソース パネルは廃止されましたが、変数パネル、引数パネル、名前空間パネルは引き続き使用できます。



ライブラリから生成されるアクティビティのカスタマイズ

ライブラリから生成されるアクティビティのデザインをさらに細かく制御できるようになりました。プロパティとして表示される引数の順序を設定したり、ラベルやツールチップを追加したり、プロパティが必須かどうかを選択したりできます。Windows ライブラリとクロスプラットフォーム ライブラリに関しては、各アクティビティに SVG アイコンや強調表示色を追加したり、プロパティをカテゴリでグループ化したり、プロパティごとに入力フィールドの種類を設定したりできます (たとえば、Boolean 型の引数の場合はトグルまたは条件ビルダーを設定できます)。

詳しくは、「ライブラリについて」の「アクティビティのレイアウトを設定する」セクションをご覧ください。



ライブラリとしてのプロセスの抽出

任意のプロセスまたはテスト オートメーション プロジェクトを、共有フィードでパブリッシュできるライブラリとして抽出できるようになりました。この機能を使用すると、ワークフロー、テスト ケース、実行テンプレート、またはアクティビティ パッケージを簡単に共有でき、他のユーザーの自動化を支援できます。

初回使用時のクイック ツアー

Studio でプロジェクトを初めて開いたときに、オートメーションの構築に使用できるさまざまなパネルやツールを紹介するクイック ツアーが表示されるようになりました。ツアーには、主に以下の紹介が含まれています。

  • 基本的なパネルとその機能
  • アクティビティの追加方法
  • アクティビティの設定方法
  • プロセスの実行とパブリッシュ方法

Studio でのテキスト ファイルの編集

Studio に構文の強調表示機能を備えた組み込みのテキスト エディターを追加しました。これにより、プロジェクト パネル内の 10 MB 未満の TXT、CS、VB、JSON (project.json を除く)、および XML ファイルをダブルクリックして Studio で編集できるようになりました。

改良点

ワークフロー アナライザー

ワークフロー アナライザー ウィンドウの上部に検索ボックスを追加し、名前やコードでルールを検索できるようにしました。また、スコープやアクションでルールをフィルター処理する機能を改良し、複数の項目を選択できるフィルター ドロップダウンを検索ボックスの横に新しく追加しました。

新しいルール
  • ST-USG-032 (必須のタグ) - 必須のプロジェクト タグのリストを組織で定義できます。
  • ST-USG-034 (Automation Hub URL) - 各プロジェクトを Automation Hub のアイデアに強制的にリンクさせるように組織で設定できます。
ルールの改良
ST-USG-014 (パッケージの制限) で、禁止されているパッケージだけでなく許可されているパッケージのリストも定義できるようになりました。許可されているパッケージ ボックスでは、ワイルドカード文字 * が使用できます。たとえば、「UiPath.*」と入力すると、UiPath によってパブリッシュされたパッケージのみが許可されます。

使用性

シーケンスの非表示

不要なコンテナーを非表示にして、プロジェクトのデザイナー パネルを見やすく整理するオプションを追加しました。デザイン設定[シーケンスを非表示] をオンにすると、プロジェクトに既定で追加されるメイン シーケンスやその他のコンテナーが表示されなくなります。

存在しないか無効なアクティビティ

存在しないまたは無効なアクティビティを解決しやすくなり、代替アクティビティを探すときに役立つ情報が表示されるようになりました。

  • アクティビティの上部に、「存在しないか無効なアクティビティです」というメッセージではなくアクティビティの表示名が表示されます。
  • 問題があるアクティビティがコンテナー アクティビティの場合は、そのアクティビティ内にあるアクティビティがワークフロー内に表示されます。
  • アクティビティで設定したプロパティと値が、デザイナー パネルまたは [プロパティ] パネルに表示されます。
  • アクティビティ内に新しく追加された [置換] ボタンをクリックするとアクティビティを追加する検索バーが開き、代替アクティビティをすばやく検索して、存在しないまたは無効なアクティビティを置換できます。

テスト オートメーション

テスト データのキューを使用したデータ ドリブンなテスト

テスト ケースのソースとしてテスト データのキューを使用できるようになり、データ ドリブンなテストがさらに使いやすくなりました。このオプションは、キューからの動的なテスト データを使用する場合に使用します。

自動生成されるテスト データ
  • 自動生成されるデータを改良し、ワークフローのコンテキストを理解したスマートな文字列パターンのデータが生成されるようにしました。これにより、一般的な式の関連データが提供されます (例: IBAN、クレジットカード番号)。
  • テスト作業を支援する、出力引数と入力/出力引数の自動検証を設定できるようになりました。
  • DateTime や TimeSpan などの時間ベースの引数がサポートされるようになりました。

Orchestrator のアセットを使用するワークフローの値を生成する際に、この種類のアセットが考慮されるようになりました。

データ ドリブンなテスト
テンプレート

ライブラリ プロジェクトでテスト ケースと実行テンプレートがサポートされるようになりました。これにより、テスト アセットを共有、再利用、更新できるようになりました。テスト ケース テンプレートはライブラリのインポート先のプロジェクトにコピーされないため、ライブラリ内のアセットへの参照を含めることはできません。

時間ベースの例外をスローする場合や失敗したワークフローの検証のスクリーンショットを作成する場合は、タイムアウト付きのテスト用テンプレートを使用してテスト ケースを作成できます (「テスト ケース テンプレート」を参照)。

Test Manager との連携

テスト エクスプローラーで [結果を Test Manager にアップロード] を選択すると、Studio でローカルに実行されたテストが Test Manager に表示されるようになりました。

詳しくは、「テスト エクスプローラー」の「テスト エクスプローラーを使用する」セクションをご覧ください。



テスト エクスプローラー
  • アクティビティ カバレッジの計算に、テスト ケースのバリエーションが含まれるようになりました。
  • テスト エクスプローラーのコンテキスト メニューを使用して、データ バリエーションの情報をコピーできるようになりました。

その他の改良点

  • 組織でガバナンス ポリシーを使用して、ユーザーがパブリッシュできるフィードと、Studio で有効化されるテンプレート フィードを制御できるようになりました。
  • UiPathStudio.msi に含まれており、ローカル フィードで利用可能なアクティビティ パッケージの数を減らし、Studio の MSI インストーラーのサイズを軽量化しました。これに伴い、インストーラーに含まれるのは Studio および StudioX でプロジェクトを作成するための既定の依存関係のパッケージ (ExcelMailSystemUI AutomationTestingPresentationsComplexScenariosWebAPIWord) とその依存関係のみになりました。他の公式パッケージは、オフィシャル フィードまたは Orchestrator フィードからインストールできます。
  • プロジェクトのパブリッシュ時に、参照されていないインストール済みのパッケージを削除できるようになったため、パフォーマンスが向上し、潜在的な依存関係の競合を回避できるようになりました。この [未使用の依存関係を削除] オプションは、すべてのライブラリ、Windows プロセス、およびクロスプラットフォーム プロセスにおいて、パブリッシュ ウィザードの [パブリッシュのオプション] タブで利用できます。なお、このオプションはライブラリでは既定で有効化されています。
  • Unattended ロボット接続で接続されたリモート ロボット上での長期実行のワークフローの実行とデバッグに、リモート デバッグを使用できるようになりました。
  • パッケージのオフィシャル フィードの URL を https://pkgs.dev.azure.com/uipath/Public.Feeds/_packaging/UiPath-Official/nuget/v3/index.json に変更しました。

重大な変更

v2022.10 の Studio は、v2022.4 以前の Studio で利用可能だった以前のクロスプラットフォーム アクティビティ パッケージには対応していません。v2022.10 より前のバージョンの Studio でクロスプラットフォーム プロジェクトを作成した場合は、インストール済みのパッケージを最新バージョンに更新してから v2022.10 の Studio でプロジェクトを編集してください。なお、一部のプロパティは編集できない場合があります。

バグ修正

  • 日本語のキーボードで、キーボードの右側にある Ctrl キーと Alt キーをキーボード ショートカットに使用すると、正しく動作しませんでした。
  • 複数の [フロー スイッチ] アクティビティが 1 つの [フロー スイッチ] アクティビティに接続されているワークフロー ファイルを開くと、エラーが発生していました。
  • UiPath.DataService.Activities パッケージへの依存関係を含む C# ライブラリを VB プロジェクトにインストールすると、UiPath.DataService.Definition アセンブリへの参照の重複が原因でプロジェクトの実行時にエラーが発生していました。
  • インストール中にテレメトリを無効化せず、プロキシ サーバーが使用されていると、インストールに失敗することがありました。
  • 未保存の変更があるメイン ワークフロー ファイルが開いている状態でプロジェクトの分析を実行しようとすると、検証中に Studio が応答しなくなる場合がありました。
  • プロジェクト依存関係一括更新ツールの使用時に TFS のプロジェクト パスにスペースが含まれていると、プロジェクトが正常に更新されませんでした。
  • プロジェクトをパブリッシュする際に拡張子が ico のパッケージのアイコンを追加できてしまい、エラーが発生していました。
  • ライブラリ プロジェクトのワークフロー ファイルに追加したツールチップが保存されませんでした。
  • プロジェクトに [コードを呼び出し] アクティビティが含まれていると、ワークフローの分析の実行が失敗することがありました。
  • 未使用の変数を削除すると、使用されている変数も削除されることがありました。
  • 特定の種類の引数で [デザイン プロパティ] ウィンドウが開かず、引数にツールチップを追加できませんでした。
  • v2021.4 より前のバージョンの Studio で作成したライブラリをそれ以降のバージョンの Studio で更新すると、更新したライブラリを依存関係としてインストールしたプロジェクトで実行速度が低下していました。
  • アクティビティ パネルまたはプロジェクト パネル内をクリックすると、パネルが予期せず移動することがありました。
  • Dictionary 型の変数と引数の名前を変更しても、それらが使用されているアクティビティ内で名前が更新されませんでした。
  • テスト ケースの実行後に Studio を再起動するように求められていました。
  • プロジェクト パネル内の異なるサブフォルダーから複数のファイルを選択して削除すると、プロジェクト全体が削除されていました。
  • アクティビティをワークフローとして抽出すると、そのアクティビティ内で使用されている Dictionary 型の引数の方向が変更されていました。
  • プロジェクトに相互依存ライブラリが複数インストールされている場合に、そのプロジェクトのワークフロー ファイルを開くと予想よりも多くのメモリが消費され、Studio がクラッシュすることがありました。
  • ライブラリ アクティビティ内のファイル パスを参照すると、そのライブラリが依存関係としてインストールされているプロジェクトの実行時に現在のディレクトリが予期せず変更されていました。ライブラリ プロジェクト内のファイル パスを参照する必要がある場合は、新しいグローバル定数「UiPath.Constants.Project.Location」を使用してください。例: UiPath.Constants.Project.Location+"InputData\Employee.txt"
  • SCCM を使用した大規模デプロイにおいてインストールが正常に完了しませんでした。
  • デバイスの設定時に、[Appium URL] フィールドでは HTTPS がサポートされていないことを示すインラインのエラー メッセージが表示されるようになりました。
  • 複数のプレースホルダーを含むテンプレートを使用してテスト ケースを実行すると、いずれかのプレースホルダーが [シーケンス] アクティビティ内に配置されていなくても失敗しませんでした。この問題を修正し、Studio のログにエラー メッセージが表示されるようにしました。
  • 複数のプレースホルダーを含むテンプレートを使用してテスト ケースを実行する際に、ワークフローに引数が含まれていると失敗していました。
  • ワークフロー アナライザーのルール「注釈がないテスト ケース」が適切に更新されない問題を修正しました。
  • 対応言語の問題により、Excel からデータをインポートするとセルが日付として書式設定されて表示されることがありました。
  • [ランダムな日付] アクティビティで変数を使用すると、設計時に失敗していました。

既知の問題

  • Studio のパネルを閉じたり、フローティングすることができません。
  • ごくまれに、プロジェクトのコンパイル時に「System.ArgumentException: Cannot dock to the side of an auto-hide target. (Parameter 'target') 」というエラー メッセージが表示されます。これを回避するには、プロジェクトを再読み込みしてください。
  • グローバル変数はシリアル化できないため、長期実行の永続性アクティビティには対応していません。
  • [アクセス権を管理] が有効化されていないプロジェクトでは、API のエラーが原因で、Studio のデザイン タブのリボンの [テストを開く] オプションと [テストへのリンクを解除] オプションを利用できません。

    重要: 追記 (2022 年 11 月 9 日): Studio のデザイン タブのリボンからテスト ケースを開いたりリンクを解除したりする操作に関する既知の問題を追加しました。

今後削除される機能

v2023.4 の Enterprise 版リリースより 32 ビット インストーラーが廃止され、Studio、Robot、Assistant をインストールできるのは 64 ビットのオペレーティング システムのみになります。

非推奨化および削除される機能に関する最新情報については、非推奨化のタイムラインを定期的に確認することをお勧めします。

アクティビティ パッケージのバージョン

以下のバージョンのアクティビティ パッケージが UiPathStudio.msi インストーラーに含まれており、ローカル フィードから確認できます。

アクティビティ パッケージ

バージョン

UiPath.UIAutomation.Activities

UiPath.System.Activities

UiPath.Excel.Activities

UiPath.Mail.Activities

UiPath.Word.Activities

UiPath.ComplexScenarios.Activities

UiPath.Presentations.Activities

UiPath.Testing.Activities

UiPath.WebAPI.Activities

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