アクティビティ

Amazon WorkSpaces のプロビジョニングと管理

以下の例では、Amazon WorkSpaces アクティビティを使用してプロビジョニングとコスト削減タスクをオートメーションする方法を説明します。[Amazon WorkSpaces スコープ]、[WorkSpace を作成]、[繰り返し (各 WorkSpace)]、[WorkSpace を再起動]、[WorkSpace を停止]、[WorkSpace を更新]、[WorkSpace を削除] などのアクティビティを紹介します。これらのアクティビティは、UiPath.AmazonWorkSpaces.Activities パッケージに含まれています。

この例には、次の 2 つのワークフローが含まれます。

Create_Workspace.xaml

以下の方法で、指定したディレクトリユーザーの新しい WorkSpace をプロビジョニングします。

作成日情報を保存するための key=CreationDate が指定されたタグを含め、WorkSpace に関連付けるタグを作成します (Amazon WorkSpaces API ではこの値は提供されないためです)。
バンドル、ディレクトリ、ユーザー名、実行モード、タグなどを指定します。

Manage_Workspaces.xaml

以下の方法で、指定したディレクトリの WorkSpace に対する IT 管理タスクを実行します:

異常な WorkSpace を識別して再起動、
利用可能ではあっても切断ステートの WorkSpace を停止 (コストを最適化)、
未使用の WorkSpace を識別し、非アクティブ期間に基づいてアクションを実行 (
- ユーザーに警告メールを送信、または
- WorkSpace を完全に削除 (コストを最適化) のいずれか)。

WorkSpace をプロビジョニングする

次に、アマゾンウェブサービスに接続して新しい WorkSpace を作成する最初のオートメーションプロセス Create_Workspace.xaml の構築方法を示します。

[Amazon WorkSpaces スコープ] アクティビティを追加してアマゾンウェブサービスに接続し、Amazon WorkSpaces アクティビティのスコープも提供します。次に、アクセスキー (AccessKeyId と SecretAccessKey) または IAMRole を指定します (ロボットが EC2 インスタンスで実行されている場合)。この例では、アクセスキーを使用して接続しています。

注: AWS シークレットキーの作成について詳しくは、「AWS アクセスキーを作成するには、どうすればよいですか?」をご覧ください。
[WorkSpace を作成] アクティビティを使用して、新しい WorkSpace がプロビジョニングされます。

ワークスペースの管理

次に、指定したディレクトリのすべての WorkSpace を取得する 2 番目のオートメーションプロセス Manage_Workspaces.xaml の構築方法について説明します。

「WorkSpace をプロビジョニングする」の手順 1 と同じ手順を実行します。
[フィルター条件] を DirectoryId に設定して、[繰り返し (各 WorkSpace)] アクティビティを使用します。次に、[フィルター値] プロパティにディレクトリ ID を入力します。

注: [繰り返し (各 WorkSpace)] アクティビティは、DirectoryId、BundleId、および WorkspaceIds によるフィルタリングをサポートしています。

フィルター条件に一致する WorkSpace ごとに、以下のいずれかのアクションを実行すべきかどうかを確認します。

異常な WorkSpace を再起動する

WorkSpace のステートが AWRKSState.UNHEALTHY の場合、[WorkSpace を再起動] アクティビティを使用して WorkSpace を再起動します。

このアクティビティには時間がかかる場合があるため、[完了を待機] プロパティの値を False に設定することをお勧めします。

切断された WorkSpace を停止する

30 分を超えて切断されている WorkSpace を停止します。

WorkSpace の実行モードが AutoStop で、ユーザーの接続が MinutesSinceDisconnected で指定された分数を超えて切断されている場合、[完了を待機] を False に設定し、[WorkSpace を停止] アクティビティを呼び出して WorkSpace を停止します。

警告メールを送信する

WorkSpace が過去 30 日間使用されていない場合は、ユーザーに警告メールを送信します。

WorkSpace が過去 InactivityPeriodBeforeWarning 日間使用されていない場合、WorkSpace が 7 日以内に完全に削除されることを通知するメール (InactivityPeriodBeforeRemoving - InactivityPeriodBeforeWarning = 37 – 30 = 7) がユーザーに送信されます。

[Outlook メールメッセージを送信] アクティビティを使用して警告メールを送信します。

さらに、実行された管理者アクションの記録を保持するために、WorkSpace に 1 つまたは複数のタグを追加します。それらのタグは、[WorkSpace を更新] アクティビティを使用して追加します。

WorkSpace を完全に削除する

過去 37 日間使用されていない WorkSpace を削除します。

WorkSpace が過去 InactivityPeriodBeforeRemoving で指定された日数使用されていない場合、WorkSpace は終了されます。そのためには、[完了を待機] を False に設定して [WorkSpace を削除] アクティビティを使用します。

使用されたことがない WorkSpace を完全に削除する

作成後 37 日を超えても一度も使用されていない WorkSpace を削除します。

この状況を確認できるのは、WorkSpace.LastKnownUserConnectionTimestamp = new DateTime() で (一度も使用されていない)、WorkSpace に作成日を格納するタグが設定されている場合のみです (Amazon WorkSpaces API でこの値が提供されないため)。

WorkSpace が一度も使用されておらず、creationDate <= Today.Date.AddDays(-InactivityPeriodBeforeRemoving) の場合、WorkSpace は完全に削除されます。