FlexiCapture 統合

以下の例では、ドキュメントを分類し、特定のフィールドを抽出して検証する自動データ抽出を作成する方法について説明します。出力は新しく作成される .xlsx ファイルに表示されます。この例では、[ドキュメントを分類]、[ドキュメントを検証]、[フィールドを取得]、[ドキュメントをエクスポート] または [表を取得] などのアクティビティが使用されています。これらのアクティビティは、UiPath.Abbyy.Activities パッケージに含まれています。

サンプルと同等のオートメーション プロセスは以下のように構築できます。

1. Studio を開いて、新しいプロセスを作成します。プロセスの既定の名前は Main です。

   注: プロジェクト フォルダー内に必要なすべてのファイル (.json ファイルとすべての画像) を必ず追加してください。
2. デザイナー パネルに [シーケンス] コンテナーをドラッグします。
3. [シーケンス] コンテナーに、[FlexiCapture スコープ] アクティビティをドラッグします。

4. [FlexiCapture スコープ] アクティビティ内の Do コンテナーを選択し、次の変数を作成します。

   変数名	変数の型	既定値
   classification	文字列
   processedDoc	UiPath.Abbyy.Core.FlexiCapture.FCDocument
   validatedDoc	UiPath.Abbyy.Core.FlexiCapture.FCDocument
   field	UiPath.Abbyy.Core.FlexiCapture.FCField
   ValidationData	UiPath.Abbyy.Core.FlexiCapture.ValidationStationAdapters.ValidationStationData
   HumanValidated	UiPath.DocumentProcessing.Contracts.Results.ExtractionResult
   FolderValues	System.String[]
   TableValues	UIPath.DocumentProcessing.Contracts.Results.TableFieldValue[][]

5. [実行] コンテナー内に [代入] アクティビティをドラッグします。

   • [左辺値 (To)/宛先] フィールドに変数 FolderValues を追加します。
   • [Value] フォルダーに式 Directory.GetFiles("Input") を追加します。

6. [代入] アクティビティの下に [繰り返し (コレクションの各要素)] アクティビティを追加します。

   • [プロパティ] パネルで TypeArgument ドロップダウン リストからオプション String を選択します。
   • [Values] フィールドに変数 FolderValues を追加します。

7. [繰り返し (コレクションの各要素)] アクティビティ内に配置された [本体] コンテナーを選択し、次の変数を作成します。

   変数名	変数の型	既定値
   ClassificationResult	文字列
   InvoiceNumberField	UiPath.Abbyy.Core.FlexiCapture.FCField
   InvoiceTableField	System.Data.DataTable
   InvoiceTableText	文字列

8. [繰り返し (コレクションの各要素)] アクティビティの[本体] に [ドキュメントを分類] アクティビティを追加します。

   • [DefinitionFiles] フィールドに式 {Directory.GetCurrentDirectory + "\Invoice.fcdot", Directory.GetCurrentDirectory + "\Letters.fcdot" } を追加します。
   • [SourceDocument] フィールドに式 item.ToString を追加します。
   • Result (値) フィールドに変数 ClassificationResult を追加します。

9. [ドキュメントを分類] アクティビティの下に [メッセージ ボックス] アクティビティをドラッグします。

   • [プロパティ] パネルで [ボタン] ドロップダウン リストから Ok を選択します。
   • 式 "Document type is: " + ClassificationResult を [テキスト] フィールドに追加します。
   • TopMost オプションのチェックボックスをオンにします。これにより、メッセージ ボックスは常に最前面に表示されます。

10. [メッセージ ボックス] アクティビティの下に [ドキュメントを処理] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルの [定義ファイル] フィールドに式 {Directory.GetCurrentDirectory + "\Invoice.fcdot", Directory.GetCurrentDirectory + "\Letters.fcdot" } を追加します。
    • [Document] フィールドに式 item.ToString を追加します。
    • Result (値) フィールドに変数 processedDoc を追加します。

11. [ドキュメントを処理] アクティビティの下に [メッセージ ボックス] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルで [ボタン] ドロップダウン リストから Ok を選択します。
    • 式 "Document was processed with confidence score: " + processedDoc.Confidence.ToString を [テキスト] フィールドに追加します。
    • TopMost オプションのチェックボックスをオンにします。これにより、メッセージ ボックスは常に最前面に表示されます。

12. [メッセージ ボックス] アクティビティの下に [ドキュメントを検証] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルの [ドキュメント] フィールドに変数 processedDoc を追加します。
    • Result (値) フィールドに変数 validatedDoc を追加します。

13. [ドキュメントを検証] アクティビティの下に [フィールドを取得] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルの [ドキュメント] フィールドに変数 validatedDoc を追加します。
    • [Name] フィールドに変数 "InvoiceNumber" を追加します。
    • Result (値) フィールドに変数 InvoiceNumberField を追加します。

14. [フィールドを取得] アクティビティの下に [メッセージ ボックス] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルで [ボタン] ドロップダウン リストから Ok を選択します。
    • 式 InvoiceNumberField.Value を [テキスト] フィールドに追加します。
    • TopMost オプションのチェックボックスをオンにします。これにより、メッセージ ボックスは常に最前面に表示されます。

15. [メッセージ ボックス] アクティビティの下に [表を取得] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルの [ドキュメント] フィールドに変数 validatedDoc を追加します。
    • [Name] フィールドに変数 "InvoiceTable" を追加します。
    • Result (値) フィールドに変数 InvoiceTableField を追加します。

16. [表を取得] アクティビティの下に [データ テーブルを出力] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルで、変数 InvoiceTableField を [データ テーブル]
    • [テキスト] フィールドに変数 InvoiceTableText を追加します。

17. [データ テーブルを出力] アクティビティの下に [メッセージ ボックス] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルで [ボタン] ドロップダウン リストから Ok を選択します。
    • [テキスト] フィールドに変数 InvoiceTableText を追加します。
    • TopMost オプションのチェックボックスをオンにします。これにより、メッセージ ボックスは常に最前面に表示されます。

18. [メッセージ ボックス] アクティビティの下に [ドキュメントをエクスポート] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルの [ドキュメント] フィールドに変数 validatedDoc を追加します。
    • [フォーマット] ドロップダウン リストから XLS オプションを選択します。
    • [Name] フィールドに式 "export.xls" を追加します。
    • [Path] フィールドに式 Directory.GetCurrentDirectory + "\Output" を追加します。
19. プロセスを実行します。ロボットはデータを自動的に抽出し、検証済みの結果で新しいファイルを作成します。

こちらからサンプルをダウンロードできます。