アクティビティ

FlexiCapture スコープと言語検出を使用したドキュメント処理

以下の例では、Intelligent OCR アクティビティと FlexiCapture アクティビティを使用して、ドキュメントを処理し、特定の情報を抽出し、メッセージボックスに表示する方法について説明します。この例では、[FlexiCapture スコープ] や [フィールドを取得] などのアクティビティを使用します。これらのアクティビティは、UiPath.Abbyy.Activities パッケージに含まれています。

サンプルと同等のオートメーションプロセスは以下のように構築できます。

Studio を開いて、新しいプロセスを作成します。プロセスの既定の名前は Main です。

注: ロボットが使用するすべてのファイルをプロジェクトフォルダーに追加します。独自のファイルを使用するか、以下の例で提供されているファイルをダウンロードできます。

ワークフローデザイナーに [シーケンス] コンテナーをドラッグして、次の変数を作成します。

変数名	変数の型	既定値
`InvoicesFolder`	文字列

[シーケンス] コンテナー内に [繰り返し (コレクションの各要素)] アクティビティをドラッグします。
- [繰り返し] フィールドに値 InvoiceFilePath を追加します。
- [プロパティ] パネルで TypeArgument ドロップダウンリストからオプション String を選択します。
- [Values] フィールドに式 Directory.GetFiles(InvoicesFolder) を追加します。日本の請求書を 2 つ用意しています。言語の検出は自動的に行われます。

[繰り返し (コレクションの各要素)] アクティビティの [本体] コンテナー内に [FlexiCapture スコープ] アクティビティをドラッグします。

アクティビティの Do コンテナーを選択し、次の変数を作成します。

変数名	変数の型	既定値
`ProcessedInvoice`	UiPath.Abbyy.Core.FlexiCapture.FCDocument
`ClientName`	UiPath.Abbyy.Core.FlexiCapture.FCField
`TotalAmount`	UiPath.Abbyy.Core.FlexiCapture.FCField

[Do] コンテナー内に [1 行を書き込み] アクティビティを配置します。
- 式 "Processing " + InvoiceFilePath を [テキスト] フィールドに追加します。
[1 行を書き込み] アクティビティの下に [ドキュメントを処理] アクティビティをドラッグします。
- [プロパティ] パネルの [定義ファイル] フィールドに式 {"JPInvoiceSampleDefinition.fcdot"} を追加します。
- [Document] フィールドに値 InvoiceFilePath を追加します。
- Result (値) フィールドに変数 ProcessedInvoice を追加します。
[フィールドを取得] アクティビティを [ドキュメントを処理] アクティビティの下に追加します。このアクティビティは、処理されたドキュメントから顧客名を抽出します。
- [プロパティ] パネルの [ドキュメント] フィールドに変数 ProcessedInvoice を追加します。
- [Name] フィールドに値 "ClientName" を追加します。
- Result (値) フィールドに変数 ClientName を追加します。
もう 1 つの [フィールドを取得] アクティビティを追加し、最初のアクティビティの下に配置します。このアクティビティは、処理されたドキュメントから合計金額を抽出します。
- [プロパティ] パネルの [ドキュメント] フィールドに変数 ProcessedInvoice を追加します。
- [Name] フィールドに値 "TotalAmount" を追加します。
- Result (値) フィールドに変数 TotalAmount を追加します。
[フィールドを取得] アクティビティの下に [1 行を書き込み] アクティビティをドラッグします。
- 式 "Client Name: " + ClientName.Value + " | Total Amount: " + TotalAmount.Value を [テキスト] フィールドに追加します。
プロセスを実行します。ロボットはデータを抽出し、ドキュメントを処理し、指定されたフィールドを抽出し、結果を表示します。