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Maestro ユーザー ガイド
UiPath Maestro™ では、実行時に次の 2 つの方法で添付ファイルを処理できます。
- ジョブの添付ファイル (UiPath® Orchestrator で管理): 既定の方法であり、推奨される方法です。
- Data Fabric のファイル フィールド: サポートされている代替手段です。
どちらの方法でも、プロセス内でファイルをダウンロードしたり、渡したり、使用したりできます。ただし、ファイルの管理方法と必要な設定が異なります。
概要: 2 つの添付ファイル モデル
| ユースケース | 推奨されるアプローチ |
|---|---|
| メールの添付ファイルを RPA プロセスに渡す | ジョブの添付ファイル |
| 処理のためにドキュメントをエージェントに送信する | ジョブの添付ファイル |
| 実行時にのみ使用される一時ファイル | ジョブの添付ファイル |
| 長期間使用されるビジネス レコードに関連するファイル | Data Fabric |
| 複数のプロセスで再利用されるファイル | Data Fabric |
ジョブの添付ファイル (既定)
ジョブの添付ファイルとは、UiPath Orchestrator によって管理されるファイルであり、プロセスの実行 (ジョブ) に関連付けられます。
- Data Fabric の有効化と設定が不要
- 既定で有効化される
- Orchestrator の保持ポリシーによって管理される
- プロセス スコープの一時的なファイルに最適
これは Maestro でファイルを処理する場合に推奨される方法です。
動作のしくみ
ジョブの添付ファイルでは、ファイルは以下のようにプロセス レベルの添付ファイルとして処理されます。
- コネクタによってファイルがダウンロードまたは生成されます。
- ファイルがジョブの添付ファイルの参照として返されます。
- その参照が下流のタスク (エージェント、RPA、コネクタ) に渡されます。
- ファイルは、ユーザーが設定した保持ポリシーに従って Orchestrator で保存および管理されます。
ユーザーがストレージを明示的に設定することはありません。ストレージの設定は Maestro と Orchestrator によって自動的に処理されます。
例: メールの添付ファイルをダウンロードして別のタスクに渡す
手順 1: ファイルをダウンロードする
-
送信タスクを追加します。
-
[アクション] で [コネクタ アクティビティを実行] を選択します。
-
コネクタ (Microsoft Outlook 365 や Box など) を選択します。
-
コネクションを選択します。
-
添付ファイルをダウンロードするアクティビティである [ファイルをダウンロード] を選択します。
-
目的のファイルを選択します。
-
[出力] セクションの [ファイル リソース] フィールドに「response」と自動入力されます。その他の設定は必要ありません。
結果: ファイルがダウンロードされ、ジョブの添付ファイルとして保存されます。この出力の参照を後続のタスクで使用できます。
手順 2: ファイルを別のタスクに渡す
-
送信タスクを追加します。
-
[アクション] をたとえば [コネクタ アクティビティを実行] に設定します。
-
[コネクタ] として [Microsoft Outlook 365] を選択します。
-
コネクションを選択します。
-
[メールを送信] アクティビティを選択します。
-
受信者のメール アドレス、件名、本文を設定します。
-
[添付ファイル] フィールドで、ホストされているファイルの参照を選択します。
結果: ファイルが参照によってタスクに渡されます。ファイルの内容は一切変数にコピーされません。
デバッグ後、インスタンスの管理の [変数] タブで、UiPath Orchestrator の添付ファイル ID を参照する ID を含む出力を確認できます。
これにより、ファイルのライフサイクル管理を他の Orchestrator リソース (ジョブやログなど) と連動させることができます。
保持とガバナンス
ジョブの添付ファイルは Orchestrator に保存され、以下に従います。
- Orchestrator の保持ポリシー
- テナント レベルまたはフォルダー レベルのガバナンス
- 設定に基づく自動クリーンアップ
Data Fabric の添付ファイル (任意)
Data Fabric の添付ファイルでは、ファイルは Data Fabric のエンティティ フィールド内に保存されます。
- Data Fabric を有効化し、ライセンスを取得する必要がある
- ファイルはビジネス レコードの一部として永続化される
- ファイルを長期にわたって再利用、クエリ、または監査する必要がある場合に適している
このモデルはこれまでどおり完全にサポートされていますが、ほとんどのシナリオでは必要なくなっています。
前提条件
Maestro でファイルを使用する前に以下を確認します。
- 組織またはテナントで Data Fabric が有効になっている。
- ファイルをサポートするフィールドを持つエンティティが設定されている。
レコードの作成時に Data Fabric によって自動的にデータが入力されるフィールドを除き、入力が必須のフィールドはありません。
動作のしくみ
Maestro におけるファイル サポートの当初の実装では、ファイルは Data Fabric エンティティに保存されていました。
- コネクタがファイルをダウンロードします。
- ユーザーが以下を指定します。
- エンティティ名
- レコード ID
- ファイル フィールド
- 保存されたファイルが Data Fabric で参照されます。
- Maestro が Data Fabric 参照を下流のタスクに渡します。
例: Data Fabric からファイルをダウンロードして別のタスクに渡す
手順 1: ファイルをダウンロードする
- 送信タスクを追加します。
- [アクション] で [コネクタ アクティビティを実行] を選択します。
- コネクタ (Microsoft Outlook 365 や Box など) を選択します。
- コネクションを選択します。
- 添付ファイルをダウンロードするアクティビティである [ファイルをダウンロード] を選択します。
- 目的のファイルを選択します。
- [出力] セクションの [ファイル リソース] フィールドで、調整メニューを選択し、[Data Fabric] を選択します。
- Data Fabric エディターのプロンプトで、[エンティティ] と [フィールド] に入力します。
手順 2: ファイルを別のタスクに渡す
- 送信タスクを追加します。
- [アクション] をたとえば [コネクタ アクティビティを実行] に設定します。
- [コネクタ] として [Microsoft Outlook 365] を選択します。
- コネクションを選択します。
- [メールを送信] アクティビティを選択します。
- 受信者のメール アドレス、件名、本文を設定します。
- [添付ファイル] フィールドで、調整メニューから [Data Fabric] を選択します。
-
Data Fabric エディターのプロンプトで、[エンティティ]、[取得するレコード] (レコード ID)、および [フィールド] に入力します。
デバッグ後、インスタンスの管理の [変数] タブで、新しいファイルを参照するレコード ID を含む出力を確認できます。
ファイルは参照によって渡されます。ファイルの内容は一切変数にコピーされません。このアプローチは現在も有効であり、完全にサポートされています。
Data Fabric を使用すべきケース
ファイルを以下のように処理する必要がある場合は、Data Fabric を使用します。
- 事業体に関連付ける
- 複数のプロセス インスタンス間で再利用する
- プロセスの実行から独立して永続化する
- データ クエリまたは分析で使用する
詳しくは、『Data Fabric ユーザー ガイド』をご覧ください。
動作に関する重要な注意事項
- ファイルが変数に格納されることはありません。
- ファイルは値ではなく参照によって渡されます。
- ジョブの添付ファイルと Data Fabric の参照を入れ替えて使用することはできません。
- 既定の動作ではジョブの添付ファイルが優先されます。