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Maestro ユーザー ガイド
UiPath Maestro は、エージェント (人間と AI の両方) が主要な参加者として機能する、複雑な長期実行の業務プロセスのオーケストレーションを可能にします。BPMN でモデリングされたワークフローにエージェントを統合することで、組織は適応性と回復性のあるオートメーションを設計し、各タスクの実行状況を完全に可視化できます。
このセクションでは、Maestro 内でのエージェントの動作、UiPath と外部エージェントを設定する方法、Integration Service を使用して外部システムを接続する方法について説明します。
short
Maestro でエージェントを使用すると、いくつかの運用上の利点があります。
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エンドツーエンドの可視性: すべてのプロセス インスタンスのライフサイクル全体と、各エージェントの寄与度を監視します。
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設計による回復性: エラー処理のリトライ、エスカレーション、または再ルーティングを自動化します。
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動的なタスクの割り当てとスケーラビリティ: タスクを適切なエージェントまたはユーザーにルーティングして、リソースを最適に活用します。これにより、作業が効率的に分散され、業務のニーズに合わせてオートメーションをスケーリングできます。
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人間と AI のコラボレーション: 同じプロセス内で AI と人間のエージェント間でタスクをシームレスに移行します。
エージェントは、Maestro BPMN ワークフローでサービス タスクとして表されます。プロセスがサービス タスクを呼び出すと、Maestro は、特定のプロセス インスタンスに必要な入力パラメーターを使用して、対応するエージェントを呼び出します。
エージェントは出力データを Maestro に返し、このデータを使用してワークフローの次のステップが決定されます。使用されたツール、行われた判断、およびトレース データを報告するようにエージェントを設定することで、デバッグと透過性をサポートできます。
エージェントは以下のことが可能です。
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UiPath Platform 内で直接構築 (ローコードまたはコード化)
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外部 API または Integration Service 経由で接続
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ワークフロー ロジックに基づき、イベントまたはシグナルによってトリガー
実例を見る: UiPath Maestro: シームレスで透明性の高いローン オートメーションを司るブレーン。
- ローコード UiPath エージェント: UiPath Studio Web または Agent Builder を使用して、最小限のコードでエージェントを作成できます。これらのエージェントは追加の設定なしで Orchestrator にパブリッシュされ Maestro プロセスに統合されます。UiPath エージェントについて詳しくは、こちらをご覧ください。
- コード化された UiPath エージェント: より高度なユース ケースでは、開発者は Python の LangChain や LangGraph などのフレームワークを使用してエージェントを構築できます。パッケージ化して Orchestrator にデプロイすると、これらのエージェントはネイティブの UiPath コンポーネントのように動作します。コード化された UiPath エージェントについて詳しくは、こちらをご覧ください。
Maestro は、UiPath Platform 外で構築されたエージェントをサポートします。これらのエージェントは、セキュリティで保護された API またはプラットフォーム コネクタを使用して接続されます。
以下のオーケストレーションが可能です。
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独自の AI サービス
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外部の意思決定エンジン
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他のプラットフォームでホストされているマイクロサービスまたはボット
Maestro は REST エンドポイントを呼び出してこれらのエージェントを起動し、構造化データを含むレスポンス ペイロードを期待します。
- Salesforce、Microsoft 365、Google Workspace などのサービス用の事前構築済みコネクタ
- 任意の REST API を UiPath Platform に公開するためのカスタム コネクタ ビルダー
- 資格情報とコネクションの統合管理
Integration Service を使用すると、Maestro は、UiPath でネイティブにホストされていないエージェントやシステムとの間でデータの送受信ができるようになります。Integration Service について詳しくは、こちらをご覧ください。