- はじめに
- 基本情報
- プロセス モデリング
- プロセスの実装
- プロセスの操作
- プロセスの監視
- プロセスの最適化
- 参考情報

Maestro ユーザー ガイド
ドキュメントを抽出して検証する
このセクションでは、請求書をダウンロードし、UiPath Document Understanding™ を使用してデータを抽出し、ドキュメント検証タスクをユーザーにルーティングし、承認されたら完了するプロセスを構築する方法について説明します。
このプロセスを構築するには、次の目的を達成する必要があります。
- 請求書をダウンロードし、フィールドを抽出して検証成果物を生成する RPA ワークフローを作成する
- 抽出されたコンテンツを検証するアクション アプリを作成する
- RPA ワークフローを実行し、検証のためにユーザーにハンドオフして、承認されたら完了する Maestro プロセスをモデリングする
前提条件
- Maestro、Orchestrator (共有フォルダーとストレージ バケット)、Studio Web、および Apps へのアクセス権が必要です。
- 請求書用に設定した Document Understanding 抽出器/分類器が必要です。
- 請求書のサンプルの URL (公開されているか、自身の環境でホストされている URL) が必要です。
- Studio Web でソリューションを作成するか開き、Maestro プロセスを追加します。プロセスをモデル化する方法について詳しくは、こちらをご覧ください。
- 対象の Orchestrator フォルダーにパブリッシュでき、ストレージ バケットが定義済みであることを確認します。
- Document Understanding モデル (抽出器/分類器) が RPA ワークフローで利用できることを確認します。
手順 1 - Studio Web で RPA ワークフローを構築してパブリッシュする
Studio Web で RPA ワークフローを構築してパブリッシュするには、次の手順を実行します。
-
新しい RPA プロジェクトを作成します (例: 「Document Extraction」というプロジェクト)。
-
以下のアクティビティを追加します。
- ファイルを URL からダウンロード。請求書の URL を入力として追加します。
- ドキュメント データを抽出。DU モデルを使用し、該当する場合は分類を含めます。
- ドキュメント検証成果物を作成。Orchestrator の共有フォルダーとストレージ バケットを設定します。
-
ワークフローを Studio Web でローカルにテストします。
-
ワークフローを Orchestrator にパブリッシュします。


手順 2 - Studio Web でアクション アプリを構築してパブリッシュする
Studio Web でアクション アプリを構築してパブリッシュするには、次の手順を実行します。
-
「Document Validation」という名前のアクション アプリ タスクを作成します。
-
[アクション スキーマ] に、ContentValidationData 型の入力プロパティ (例:
validationData) を追加します。 -
検証コントロールをアプリに追加し、そのデータ ソースを
validationDataプロパティに設定します。 -
アクション アプリをパブリッシュします。


手順 3 - Maestro でエージェンティック プロセスをモデリングする
Maestro でプロセスをモデリングするには、次の手順を実行します。
-
開始イベントを追加します。
- テスト目的の場合は [なし] (手動) を使用し、外部でトリガーする場合は [メッセージ] を使用します。
-
サービス タスク – Run extraction を追加します。
- 実装: RPA ワークフローを開始して待機。
- 「手順 1 - Studio Web で RPA ワークフローを構築してパブリッシュする」でパブリッシュしたワークフローを選択します。
- 入力をマップします (例: 請求書の URL)。
- 出力をキャプチャします。出力は Maestro によって変数として公開されます。
-
ユーザー タスク – Validate Document Extraction を追加します。
- 実装: アクション アプリ タスクを作成。
- 手順 2 で Document Validation アクション アプリを選択します。
- ユーザー タスクの入力を抽出の出力にマッピングします (
ContentValidationDataペイロードにバインドします)。
-
ユーザーの判断に基づいて分岐する排他的ゲートウェイを追加します。
- 承認: 終了に進みます。
- 却下: 修正用の分岐 (任意) にルーティングするか、RPA にループ バックします。

手順 4 - Maestro プロセスをパブリッシュ、実行、検証する
Maestro プロセスをパブリッシュ、実行、検証するには、次の手順を実行します。
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Maestro プロセスをパブリッシュしてデプロイします。パブリッシュについて詳しくは、こちらをご覧ください。
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開始イベントからデバッグ実行を開始します。
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ドキュメント検証タスクが作成されたら、実行中のインスタンスからタスクを開きます。
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抽出されたフィールドを検証コントロールで確認します。[承認] を選択してフローを続行します。
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完了したら、変数を調べて、ストレージ バケットに格納されている
documentValidationのデータと成果物への参照を確認します。
