- はじめに
- 基本情報
- プロセス モデリング
- プロセスの実装
- プロセスの操作
- プロセスの監視
- プロセスの最適化
- 参考情報

Maestro ユーザー ガイド
監視ダッシュボード
Maestro の監視ダッシュボードは、UiPath Insights をベースにして構築されています。既定では、主要なプロセス メトリックを含む、選定されたダッシュボードが提供されます。
高度な監視やカスタマイズが必要な場合は、Maestro テンプレートを使用して Insights で独自のダッシュボードを作成できます。このテンプレートには、事前設定済みのメトリックとビジュアリゼーションが含まれており、特定のレポートのニーズに合わせて調整できます。
Maestro は、プロセス全体レベルのデータ モデルを UiPath Insights に自動的に送信します。これにより、既定の Maestro 監視ダッシュボードで利用可能なものと同じ基になるデータを使用して、Insights でカスタム ダッシュボードとカスタムのレポートを構築できます。詳しくは、『Insights ユーザー ガイド』の「 Maestro データ モデル 」をご覧ください。
プロセスレベルのダッシュボード
プロセスレベルのダッシュボードは、各プロセスの有用なメトリックを提供します。

変数と要素のフィルター処理については、「プロセスの操作」の章をご覧ください。
メトリック
Maestro のプロセスレベルのダッシュボードでは、各プロセスの経時的なパフォーマンスを明確に可視化します。インシデント数、完了したインスタンス、エラーが発生した要素、期間外れ値などの主要なメトリックが表示されます。これらのインサイトは、傾向を素早く特定して非効率な箇所を発見し、データドリブンな意思決定を行ってプロセスの信頼性と効率を向上させるのに役立ちます。
| タイル | 説明 |
|---|---|
| インシデント数 (次の項目ごと): 週/月 | プロセスでエラーが発生するたびに、インシデントの作成がトリガーされます。このタイルには、ドロップダウン リストから選択した値に応じて、週単位または月単位のインシデント合計数が表示されます。 |
| 完了したインスタンス (次の項目ごと): 週/月 | 週単位または月単位の完了済みインスタンスの総数。週単位とするか月単位とするかをドロップダウン リストで選択します。実行中のプロセスの数と、その数の変化を確認できます。 |
| エラーが発生した要素トップ 10 |
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| 所要時間の長い要素トップ 10 |
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| 非アクティブなインスタンスの平均時間 | 非アクティブなインスタンスの平均実行時間。この情報は、インスタンスのステータス別でも分類されます。 |
| 時間の外れ値トップ 10 |
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分析
Maestro でのプロセス監視から、プロセスの実行履歴に関する知見が得られます。すぐに使用できるプロセスレベルのダッシュボードには、実行履歴に関する包括的なデータが表示されます。このようなデータとして、インシデント、インスタンスの完了、エラーが発生した要素、要素の期間外れ値などがあります。プロセスのステップごとにその実行回数と期間を把握すると、重要な知見が得られます。また、ヒートマップ ビューには、プロセス フロー全体から見た要素の継続時間が表示されます。このような知見によってプロセス分析を最大限に活用することで、効果的な事業運営が実現します。
Maestro によるプロセス分析から、集約的な方法でプロセスの実行履歴を監視できます。1 つのプロセスの [すべてのインスタンス] ビューにある [監視] タブから [監視] ページにアクセスできます。このページには、すぐに使用できる既定のプロセスレベルのダッシュボードとモデル ダイアグラムがあり、そこには実行回数、実行期間、ヒートマップが表示されます。

インスタンス管理では、モデリングの場合と同じキャンバスを使用します。
各要素の近くに表示される数値には、各要素で実行されているインスタンスの数が次のように表現されます。
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緑色のチェックマーク
は、成功したインスタンスを表します。 -
赤い感嘆符
は、失敗したインスタンスを表します。 -
人間によるタスクの横にある青い円
は、エスカレーション レビュー中のプロセスの数を表します。