- はじめに
- 基本情報
- プロセス モデリング
- プロセスの実装
- プロセスの操作
- プロセスの監視
- プロセスの最適化
- 参考情報

Maestro ユーザー ガイド
Autopilot™ for Maestro
Autopilot™ for Maestro は AI を活用した機能であり、自然言語やドキュメント入力を使用して BPMN ベースのプロセスを設計および進化させるのに役立ちます。Autopilot を使用して、初期のモデリングを迅速化したり、既存のワークフローを改良したり、キャンバスでの作業中にコンテキストに応じた支援を利用したりできます。
Autopilot によるプロセスのモデリングの支援
Autopilot™ for Maestro を使用すると、意図から実用的な BPMN モデルを素早く実現できるため、プロセスの設計の作成、探索、改良にかかる手間を減らすことができます。
要素を 1 つずつ手作業で配置してダイアグラムを作成するのではなく、プロセスを自然言語で記述したり、サポート ドキュメントを提供したりすると、Autopilot が初期の BPMN モデルを生成します。モデルの作成時には、要素がキャンバスに段階的にストリーミングされます。そのため、モデルが形成されていく過程で構造と意図を確認し、必要に応じて早い段階で調整できます。
Autopilot は、プロセスの改良時にもユーザーをサポートします。BPMN の概念、UiPath の機能、または現在のワークフローについてコンテキストに即した質問をし、その回答を使用してモデリングに関する判断の指針にすることができます。ロジックを使用する場合には、Autopilot は C# 式および JavaScript 式 (スクリプト タスクで使用される式を含む) の記述を支援できます。
対話はすべて 1 つの [Autopilot] パネルで行われます。このパネルに会話履歴が保持されるため、コンテキストを改めて説明することなく簡単に反復処理できます。
Autopilot がモデリング ワークフローにどのように適合するかを理解したら、以下のシナリオで Autopilot を使用できます。
- 自然言語を使用して BPMN モデルを作成、改良し、進化させる
- サポートされているファイル形式から BPMN ダイアグラムを生成する
- スクリプト タスクなどのタスクで使用する C# 式および JavaScript 式を記述する
- UiPath、RPA の概念、BPMN 標準、現在のワークフローについてコンテキストに即した質問をする
- モデリング中に設定の提案を表示する
- チャット履歴を通じて会話のコンテキストを保持する
BPMN モデルを作成および編集する
Autopilot™ for Maestro の使用を開始するには、モデリング キャンバスの左側のツールバーにある Autopilot アイコンを選択します。右側のツールバーにも Autopilot アイコンがあります。Autopilot のチャット ウィンドウが開き、一般的な水平プロセス向けとした 3 種類の既定のテンプレート (Purchase to Pay、Order to Cash、Invoice Processing) からいずれかを選択できます。これらのテンプレートは、Autopilot の使用を開始し、質問方法を理解するうえで効果的です。

モデル差分ビュー
Autopilot™ から変更の提案があると、キャンバスは差分ビューになり、元のモデルと提案されたモデルが比較されます。差分ビューには次の構成要素があります。
-
並べて表示ビュー: 元のモデルと提案されたモデルがキャンバスに並べて表示されます。各要素には、変更状態を示す色分けが適用されます (追加された要素は緑色、変更された要素は黄色、削除された要素は赤色)。
-
向きの切り替え: モデルの表示を水平方向と垂直方向との間で切り替えます。
-
変更リスト カード: モデルに対するすべての変更をチャットで表示するカード。
-
変更の受け入れまたは拒否: 変更を受け入れる (Cmd + Enter) か拒否 (Cmd + Backspace) します。
注:新しいキャンバスでは、比較対象である元のモデルがないため、差分ビューが制限されます。

モデルの段階的な生成
Autopilot で BPMN モデルを生成する場合、要素は段階的にキャンバスにストリーミングされます。これにより、完成したダイアグラムを一気に表示する代わりに、ワークフローが 1 ノードずつ構築されていく様子を確認できます。
段階的な生成は以下に役立ちます。
- Autopilot がプロンプトをどう解釈したかを理解する
- 早い段階でプロンプトを中断または調整する
- 変更を受け入れる前に、生成された構造が信頼できることを確認する
ファイルから BPMN への変換
Autopilot™ for Maestro では、サポートされているドキュメントや画像ファイルを BPMN ダイアグラムに変換できます。そのためには、Autopilot のプロンプトにファイルを添付します。Autopilot によってキャンバス上に BPMN モデルが生成されるので、そのモデルを承認または却下できます。
サポートされているファイルの種類は、.pdf、.png、.jpg、.jpeg、.webp、.gif、.bmp、.tiff、.tif、.svg、.txt、.xaml、.doc、.docx、.xls、.xlsx、.ppt、.pptx、.rtf、.md、.markdown、.csv、.json、.yaml、.yml、.xml、.htm、.html、.css、.vsdx、.vsdm、.vdx、.vsdx です。
許可される最大サイズは 10 MB です。
式を記述する
Autopilot for Maestro では、既存の変数を活用して式を記述できます。この機能には式エディターからアクセスします。Autopilot によって生成された式は、標準の式フィールドやスクリプト タスクで使用できます。Autopilot は、タスクのコンテキストに応じて、C# 式と JavaScript 式の両方を生成できます。
式を記述する

式の差分表示

チャット履歴
[Autopilot] パネルは、プロンプト、提案、応答を 1 つに統合したワークスペースを提供します。このパネルでは会話のコンテキストが対話間で保持されるため、前の指示を改めて入力することなく、モデルを繰り返し簡単に改良できます。
Autopilot for Maestro は、応答数が 10 件に達した時点またはトークンが制限値に達した時点のいずれか早い時点までのチャット履歴をサポートします。制限の範囲内にある過去のチャットが今後の応答のコンテキストとして使用されます。
Autopilot for Maestro は現在英語のみをサポートしています。
全般的な Q&A
Autopilot™ for Maestro では、UiPath、ロボティック プロセス オートメーション (RPA)、BPMN、現在のモデルなどに関する一般的な Q&A を利用できます。たとえば、次のように質問します。
- ロボティック プロセス オートメーション (RPA) とエージェンティック AI の違いは何ですか?
- エージェンティック オーケストレーションとは?
- BPMN ではゲートウェイにどのような種類があり、どのような状況で使用すればよいですか?
- モデルで考えられるすべてのパスは何ですか?
- 生成されたモデルや式は、運用環境で使用する前に、必ず確認してテストしてください。
- 新しいダイアグラムを生成する際、Autopilot はダイアグラムにすでにレーンが含まれている場合にのみレーンを追加します。正しくない形式の BPMN モデルを防止するため、空のキャンバスでレーンを要求しないようにしてください。