BPMN モデリングのタスク

タスクは、BPMN における最も基本的な作業単位です。これは、人、システム、またはルール エンジンのいずれかによって実行する必要があるアクティビティを表します。タスクはすべてのプロセス ダイアグラムの中核をなす要素であり、業務の目的を反映するように明確にモデル化する必要があります。

このセクションでは、Maestro でモデリングを行う際にさまざまな種類の BPMN タスクを使用する方法について説明し、視覚的な使用方法、サポートされるランタイムの動作、一般的な設計パターンに関する注意事項を示します。

概要

タスクは、誰が実行するか、またはタスクがどのように動作するかによって異なります。Maestro では、モデリングと実行の両方に対していくつかの BPMN タスクの種類がサポートされています。その他の種類は、ダイアグラムの完成度を高めるために視覚上は使用できますが、エンジンによって解釈されません。

タスクの種類

タスクの種類	Icon	説明	モデリングでの使用	Maestro での実行のサポート
ユーザー タスク		ユーザーがタスク受信トレイを使用して手動で実行した作業	✅	✅
サービス タスク		オートメーション、API、またはシステムによって実行される作業	✅	✅
スクリプト タスク		インラインで評価されるシステム ロジック (式など)	✅	✅
ビジネス ルール タスクです。		DMN またはルール エンジンを介した意思決定ロジックの評価	✅	✅
手動タスク		追跡の対象でない、手動で実行される非公式のアクティビティ	✅	❌
送信タスク		送信されるメッセージを表す	✅	❌
受信タスク		メッセージの受信を待機	✅	❌

Maestro でタスクをモデル化する方法

• ユーザー タスクは、人間による入力が必要な手動のステップを表すのに使用します。
• サービス タスクは、オートメーションまたは API を呼び出すために使用します。
• スクリプト タスクは、判断式またはフロー ロジックに使用します。
• ルールに基づいて分岐する場合にはビジネス ルール タスクを使用します (例: DMN)。
• 手動タスク、送信タスク、または受信タスクは、Maestro で処理されないインタラクションを文書化する場合にのみ使用します。
  警告:

  タスクの種類は、タスク図形内の小さなアイコンで示されます。ビジネス用語を使用して各タスクに明確なラベルを付けてください (例:「Step 3」ではなく、「Approve Invoice」など)。

タスク マーカー

特定のタスクの種類には、マーカーを使用してさらに注釈を付けることができます。たとえば、次のようなものがあります。

• マルチインスタンス (並列またはシーケンシャル): コレクション内の項目に対してタスクを繰り返します。
• ループ: 意図した繰り返しをモデル化します。
• 補償: ロールバック ロジックを示します。

詳しくは、「マーカー」をご覧ください。

代わりにコール アクティビティを使用すべき場合

次の場合は、タスクの代わりにコール アクティビティを使用します。

• このアクティビティは、個別にモデル化されたサブプロセスを参照します。
• ロジックは複数のワークフローで再利用されます。
• ダイアグラム間で入力/出力マッピングが必要です。
  警告:

  コール アクティビティは、他のプロセス ダイアグラムをモジュール化して参照する場合に使用します。タスクは、ローカルのインプレース処理に使用されます。

ベスト プラクティス

• タスク名は簡潔で業務に即した表現にしてください。
• タスクごとに 1 つの明確な目的を割り当てます。
• あいまいなタスクやプレースホルダー タスク (「Process Something」など) のモデリングは避けてください。
• ダイアグラムが大きくなった場合は、関連するタスクをサブプロセスにグループ化してください。

Maestro でサポートされる BPMN 要素について詳しくは、「BPMN でサポートされている要素」をご覧ください。