スプレッドシートのテンプレートを使用する

スプレッドシート テンプレートは、スプレッドシートまたはブックの操作を含む以下のアクティビティで使用できます。

• Microsoft 365:

  • 範囲を読み込み
  • 範囲に書き込み
  • 繰り返し (ブックの各行)

• Google Workspace:

  • 範囲を読み込み
  • 範囲に書き込み
  • 繰り返し (スプレッドシートの各行)

テンプレートを使用する理由

テンプレートはどのような場合に必要なのでしょうか。たとえば、オートメーションに必要なブックまたはスプレッドシートが、設計時にはまだ利用できない場合です。特定のスプレッドシートをアクティビティで選択するのではなく、前のアクティビティの出力変数を選択し、テンプレートを使用して、探すデータを指定します。

次の例について考えてみましょう。

毎日午前 11:00 に .XLSX ファイルが OneDrive にアップロードされます。このスプレッドシートには受領する製品のリストが記載されています。スプレッドシートは常に同じ構造で、Product code、Product、Qty、Price/Kg、Total Price、Shipping Date の列があります。毎日終業時にこのファイルの内容を読み込んで、新しいスプレッドシートに書き込む必要があります。

どんな問題があるでしょうか。設計時には、必要な .XLSXファイルがまだ用意できていないため使用できません。そこでテンプレートの出番です。テンプレート .XLSX ファイルを、今後使用するファイルのプレースホルダーとして使用できます。テンプレート ファイルはオートメーションで処理するファイルと同じ構造を持ち、シート名や列名などが同じであるからです。

例

1. ワークフローに [繰り返し (ファイル/フォルダー)] アクティビティを追加します。

   • Product list は OneDrive 内のフォルダーで、ここに毎日午前 11:00 に XLSX ファイルがアップロードされます。

     
     

     

     
     

2. [繰り返し] アクティビティの [本文] に、[範囲を読み込み] アクティビティを追加します。

   • [ブック] フィールドに、CurrentItem 変数を追加します。これは、[繰り返し] アクティビティで特定された各項目 (ファイル) を表します。

     
     

     

     
     

   • [ブックのサンプル] を使用して、毎日処理する必要のあるファイルと同じ構造を持つテンプレート ファイルを追加します。この例では、次の列名を示します。

     
     

     

     
     

3. [ブックを作成] アクティビティを追加します。

   
   

   

   
   

4. [範囲に書き込み] アクティビティを追加します。

   • [ブック] で、[ブックを作成] アクティビティの出力変数を選択します。

   • [書き込む内容] で、[範囲を読み込み] アクティビティの出力変数を選択します。これにより、毎日 OneDrive にアップロードされるファイルから読み込まれたコンテンツが新しいブックに入力されます。

     
     

     

     
     

Error

テンプレート ファイルで利用可能なデータが読み込みファイルで見つかったデータに対応していない場合、エラー メッセージに問題の内容が示されます。例: Error: UiPath.MicrosoftOffice365.Excel.ExcelException: Column names or order do not match. Individual errors: at index 3: expected: Product ID but got: ID.