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アクティビティを設定する
アクティビティはデータを入力として受け取って、出力データを生成します。この出力データは、他のアクティビティの入力として使用できます。アクティビティの重要なオプションまたはプロパティは、既定でアクティビティ カードに表示されます。他にもプロパティがある場合は、[追加プロパティを表示] を選択して設定できます。
[プロパティ] パネルでは、アクティビティのプロパティの表示方法を制御できます。
- キャンバス ビュー - 選択したアクティビティのすべてのプロパティがアクティビティ カードに表示されます。
- パネル ビュー - 選択したアクティビティのすべてのプロパティ (詳細プロパティを含む) は [プロパティ] パネルにのみ表示され、アクティビティ カードは折りたたまれます。
- 変数を使用
- テキスト ビルダー
- 変数を作成
- 式エディターを開く
アクティビティの設定は、データ型に応じて、専用の入力コントロール、エディター、およびビルダーを利用して行えます。プロジェクト デザイナーのアクティビティから直接行うか、エディターまたはビルダーから設定できます。
一部のアクティビティでは、それらのアクティビティ内に追加された他のアクティビティを実行する場合のスコープまたは満たすべき条件を定義します。これらはコンテナー アクティビティと呼ばれ、たとえば以下のようなアクティビティがあります。
- 「繰り返し (コレクションの各要素)」系アクティビティ - 項目のコレクションを定義し、これらのアクティビティ内に追加された別のアクティビティを、それらの各項目に対して 1 回ずつ繰り返します。
- 条件分岐 (if) - 条件を評価し、オートメーションのフローを決定します。条件が満たされているかどうかに基づいて特定のアクティビティを実行します。
- ブラウザーを使用 - ブラウザーのページにアタッチして、アクティビティ内のすべての UI Automation アクティビティをそのページで実行します。
以降のセクションでは、利用可能な一部のエディターとビルダーを使用する方法について説明します。
アクティビティのプロパティを設定するための複雑な式を記述します。式エディターは、ほとんどのアクティビティのプロパティで利用でき、変数、引数、メソッド、プロパティ、クラス、キーワードに対応したインテリジェントなコード補完機能を備えています。複数の行にまたがって式を記述したり、Ctrl + Space キーを使用して利用可能なオプションのリストを表示したりできます。[変数を挿入] を選択して変数を選択するウィンドウを開き、変数、引数、プロパティを選択することもできます。
エディター内で Ctrl + F キーを押すと、検索および置換機能が起動します。エラー アイコンは、式と、アクティビティのプロパティの型との間に不一致があることを示します (たとえば、String 型の式を Boolean 型のプロパティで使用した場合など)。
[テスト] を選択すると、有効な式の値をテストできます。現在、複雑な値を使用する式のテストはサポートされていません。
また、Autopilot™ の生成 AI 機能を利用して、自然言語を使用して式を記述することもできます。式エディターで式を手動で記述する代わりに、[式を生成] フィールドを使用して目的のアクションを記述できます (例: 「売上レポートから総収益を抽出」)。
AI モデルにより、入力された説明に基づいて式が生成され、エディターに表示されます。生成された式は、変更することも、そのまま受け入れることもできます。AI モデルは、入力された説明から継続的に学習するため、時間の経過と共にパフォーマンスが洗練され改善されていきます。このモデルは、ユーザー定義の変数と引数を使用することもでき、すでに使用されている式を認識します。
エラー アイコンの横にある [修正] ボタンを選択すると、Autopilot は、不一致を修正して有効な式を提供しようと試みます。式を自動的に修正できない場合は、エラー メッセージで通知されます。
Autopilot の機能をテストする簡単な方法は、変数を小文字から大文字に変換することです。このためには、以下を実行します。
- 手動トリガーを使用する新しいプロジェクトを作成し、新しい変数を作成します (例: MyVariable)。
- 変数の型を [テキスト] に設定し、[既定値] を「example」に設定します。
- [変数の値を設定] アクティビティを追加します。
- [設定する値] フィールドで、[その他を表示] > [[式エディター] を開く]
- [式を生成] フィールドに、自然言語で指示を入力します (例: 「
MyVariable
を大文字に変換します」)。 - [式を生成] を選択して式を生成します。必要に応じて、[式エディター] で [テスト] を選択して、変数の新しい値をテストします。
- [保存] を選択し、Autopilot によって生成された式を使用します。
- [変数] 出力フィールドで [MyVariable] を選択します。
- [メッセージをログ] アクティビティを追加します。
- [メッセージ] フィールドで、ログに記録するメッセージ (例: 「変数
MyVariable
が大文字になりました」) を作成し、ログ レベルを選択します。 - デザイナーの上部にある [テスト] を選択してオートメーションをテストし、[実行結果] パネルで、変数が小文字 (「example」) から大文字 (「EXAMPLE」) に変更されていることを確認します。
1 つ以上の条件を持つ複雑なフィルターを作成します。フィルターを使用すると、使用すべき項目をオートメーションで正確に特定できます。たとえば、ほとんどのイベント トリガーにはフィルターが含まれており、これを使用して、オートメーションを開始するためにイベントが満たす必要がある条件を正確に指定できます。
フィルターを構築するには、以下の手順を実行します。
- フィルター処理する項目を左側のフィールドから選択します。たとえば、メールをフィルター処理する場合は、[送信元] や [本文] などのメール フィールドを選択できます。
- 中央のドロップダウンから、項目を比較するために使用する演算子を選択します。データ型に応じて、選択できる演算子は複数あります。たとえば、メールを送信者でフィルター処理する場合、[送信元] フィールドに対して、演算子 [次の値を含む] または [次を含まない] を選択できます。
- 右側にあるフィールドから、選択した項目と比較する値を選択します。
複数の条件を持つフィルターを作成するには、フィルター ビルダーで [条件を追加] をクリックして、追加する各条件を同様の方法で構築します。複数の条件を追加すると、ウィンドウの上部にドロップダウン メニューが表示されます。このメニューから、フィルターが適用される条件を選択する必要があります。すべての条件を満たすとフィルターが適用される場合は [すべての条件に一致 (AND)] を選択し、いずれかの条件を満たすとフィルターが適用される場合は [いずれかの条件に一致 (OR)] を選択します。
フィルターの構築例
OneDrive または Google ドライブの [ファイルの作成時] イベントによってトリガーされるオートメーションを設計します。拡張子が pdf、tif、jpg、png、jpeg のファイルが作成された場合にのみオートメーションが実行される設定にします。
- トリガー アクティビティで [追加フィルター] を選択し、フィルター ビルダーを開きます。
- フィルターに含めるファイル拡張子ごとに条件を追加します。1 つ目のフィールドから [拡張子] を選択し、2 つ目のフィールドから [次の値を含む] を選択し、3 つ目のフィールドに拡張子を入力します。
- ウィンドウ上部のドロップダウンから [いずれかの条件に一致 (OR)] を選択し、いずれかの拡張子を持つファイルが作成されるとオートメーションがトリガーされるように指定します。
True または False のステートメントを定義します。アクティビティは、このステートメントを評価してオートメーションの続行方法を決定します。
条件を構築するには、以下の手順を実行します。
- たとえば、プロジェクトの変数など、比較する 1 つ目の値を左側のフィールドから選択します。
- 中央のドロップダウンから、1 つ目の値を比較するために使用する演算子を選択します。データ型に応じて、選択できる演算子は複数あります。使用できる演算子は、[次の値より大きい]、[次の値以上]、[次の値より小さい]、[次の値以下]、[次の値と等しい]、[次の値と等しくない]、[空のテキストである]、[空のテキストではない]、[true である]、[false である]、[次の値で始まる]、[次の値で始まらない]、[次の値で終わる]、[次の値で終わらない]、[次の値を含む]、[次の値を含まない]、[値がある]、[値がない]、[リストが空である]、[リストが空でない] です。
- 演算子によっては、右側のフィールドから、1 つ目の値と比較する 2 つ目の値も選択する必要があります。
複数の条件を持つステートメントを作成するには、条件ビルダーで [追加] をクリックして、追加するステートメントごとに同じ情報を指定します。複数のステートメントを追加すると、ウィンドウの上部にドロップダウン メニューが表示されます。このメニューから、ステートメントが True になる条件を選択する必要があります。すべての条件を満たすとステートメントが True になる場合は [すべての条件に一致 (AND)] を、いずれかの条件を満たすとステートメントが True になる場合は [いずれかの条件に一致 (OR)] を選択します。
条件の構築例
お使いの Google ドライブまたは OneDrive の特定のフォルダー内に作成されたすべてのファイルを、各ファイルのサイズに基づいて 2 つのフォルダーのいずれかに移動するオートメーションを設計しています。1 MB 以上のファイルは Big files フォルダーに移動し、1 MB 未満のファイルは Small files フォルダーに移動します。
- [ファイルの作成時] トリガーを設定します。
- [条件分岐 (if)] アクティビティを追加し、[条件] フィールドをクリックして条件ビルダーを開きます。
- 条件ビルダーで「ファイル サイズが 1 MB 未満である」という条件を追加します。作成されるファイルの SizeInBytes プロパティと 1 MB = 1000000 バイトを使用します。
- 1 つ目のフィールドをクリックし、[ファイルの作成時] > [その他を表示] > [ファイル] > [SizeInBytes] を選択します。
- 中央のフィールドから [次の値より小さい] を選択します。
- 3 つ目のフィールドに「
1000000
」と入力して [保存] をクリックします。
- 続いて、作成されるファイルを移動するために、以下のように [ファイルを移動] アクティビティを 2 つ追加します。
- 1 つのアクティビティを [条件分岐 (if)] アクティビティの [Then] 分岐に追加します。これは条件が満たされた場合 (ファイル サイズが 1 MB 未満の場合) に実行されるアクティビティであるため、移動先フォルダーとして [Small files] を選択します。
- もう 1 つのアクティビティを [条件分岐 (if)] アクティビティの [Else] 分岐に追加します。これは条件が満たされない場合 (ファイル サイズが 1 MB 以上の場合) に実行されるアクティビティであるため、移動先フォルダーとして [Big files] を選択します。
同じ型の項目のコレクションを作成します。
コレクションを構築するには、項目を選択してから、追加するエントリごとに [エントリを追加] を選択します。
コレクションの構築例
- [ファイルをアップロード] アクティビティで、[ファイル] フィールドの横にある [その他を表示] > [ファイルのコレクションを構築] を選択します。
- [クリックしてコレクション ビルダーを開く] を選択します。
- [追加] を選択し、1 つ目のフィールドをクリックして、1 つ目の [ファイルをダウンロード] アクティビティの出力を選択します。2 つ目のアクティビティの出力に対して同じ操作を繰り返し、[保存] をクリックします。