Orchestrator
2020.10
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サポート対象外
Orchestrator ユーザー ガイド
最終更新日 2023年12月12日

ライセンスについて

ロボットへのライセンス付与は、Orchestrator の [ライセンス] ページで、ホスト レベルとテナント レベルの両方で行えます。このためデプロイ時間が短縮され、アクティベーションを簡単に一元管理できます。[ライセンス] ページでは、ライセンスのアクティベーション、更新、削除、割り当てを 1 クリックで行えます。

1 つのテナントに対して個別ライセンスを取得することも、複数のテナントに対して集合的なライセンスを取得することもできます。

テナントあたり 1 ライセンス

この場合、各テナントについて 1 件のライセンス ファイルを取得します。この種類のライセンスは、テナント レベルの [ライセンス] ページでのみ追加できます。詳細については、「ライセンスの管理」ページをご覧ください。

注: ライセンス ファイルにすべての種類のロボットのライセンスが含まれる場合、Concurrent ライセンスが Named User ライセンスに優先します。たとえば、ライセンス ファイルに Attended Concurrent ライセンスと Attended ライセンスの両方が含まれる場合は、Orchestrator には Attended Concurrent が使用可能なライセンスとして表示されます。

複数テナントあたり 1 ライセンス

1 つのライセンスを使用して、Orchestrator インスタンスで複数のテナントにライセンスできます。複数のライセンスを集約するので、Orchestrator インスタンス内の複数テナントに配布するのに最適です。

この種類のライセンスは、ホスト レベルでシステム管理者のみが管理できます。このライセンスは [ライセンス] ページで追加でき、ライセンスの割り当て[テナント] ページと [ライセンス] ページの両方で行えます。

ライセンスを配布する際は、ライセンス総数の制限内に収める必要がありますのでご注意ください。さらに、Named User ライセンスを使用するテナントに対しては、少なくともそのテナント内に定義されているユーザー数と同数のライセンスを割り当てる必要があります。

注: ライセンス ファイルにすべての種類のロボットのライセンスが含まれる場合、Concurrent ライセンスが Named User ライセンスに優先します。たとえば、ライセンス ファイルに Attended Concurrent ライセンスと Attended ライセンスの両方が含まれる場合は、Orchestrator には Attended Concurrent が使用可能なライセンスとして表示されます。

ライセンスの手順

ライセンス付与のプロセスは、こちらの手順のとおり、通常は Orchestrator ライセンスのアクティベーションから始めます。ホスト レベルでライセンスを管理する場合、Orchestrator ライセンスをアクティベーションし、こちらの手順に従って割り当てます。

これ以降は、Orchestrator に接続するだけで、ロボットのライセンスがアクティベーションされます。

Studio にライセンスを付与する方法は次の 2 つです。

  • Orchestrator からライセンスを直接アクティベーションできます。これは推奨される方法です。
  • まずライセンスをローカルでアクティベーションしてから、ロボットを介して Studio を Orchestrator に接続できます。Orchestrator がライセンスのプールから Studio にライセンスを割り当てないよう、ロボットを作成するときに [スタンドアロン ライセンス] チェック ボックスを選択するようにしてください。

ライセンスの使用状況

ライセンス付与の効率を最大限に高める余地が残っているかどうかを評価する場合は、[ライセンス] ページの [ライセンスの使用状況] セクションでライセンス履歴データを調べることができます。ここでは、並行して使用されているライセンスの最大数をロボットの種類別に確認できます。ロボットの種類ごとに非表示にしてフィルター処理したり、必要に応じて間隔を調整したりすることができます。

グラフに反映されるのは、使用済みライセンス(ロボットが実行したジョブ)のみであり、ここにロボットの使用状況に関する情報が表示されるまでに 1 日ほどかかりますのでご留意ください。ライセンスを更新または削除しても、データは保持されここに表示されます。



ライセンスの権限

ライセンス関連のさまざまなアクションを実行するために必要な権限は、以下のとおりです。

  • ライセンスの編集または作成権限 - ライセンスをアップロードできます。
  • ライセンスの表示権限 - [ライセンス] ページの [詳細を確認] ボタンが有効化され、Attended/Studio/StudioX または Unattended/NonProduction のページで、ライセンス済みのロボットの詳細情報を参照できます。ロボットの表示権限がない場合は、これらのページの [ロボットを表示] ボタンは有効化されませんのでご注意ください。
  • ライセンスの削除権限 - ライセンスを削除できます。

ライセンスの概念

Named User

この種類のライセンスは Attended および Studio/StudioX ロボットで使用できます。

ユーザーに権限を付与する種類のライセンスです。任意のマシン上で任意の数のロボットを登録できます。ただし、それらすべてのロボットが同じ Active Directory ユーザー名を持つ必要があります。ユーザーは複数のロボットを同時に使用できません。

Concurrent User

この種類のライセンスは Attended および Studio/StudioX ロボットで使用できます。

この種類のライセンスはロボットを実際に使用するときにのみ消費されるため、シフトで勤務するユーザーに役立ちます。

Concurrent ライセンスは、次のような場合にその種類に応じて Orchestrator 内で消費されます。

  • そのロボットが Orchestrator に接続されている
  • UiPath ロボット トレイが実行中である (プロセス実行中のみに限らない)
  • Studio/StudioX が実行中である

このライセンスでは複数のマシンに多数のロボットを定義できますが、たとえば、ロボットを Orchestrator に同時に接続するユーザーの最大数が 50 であれば、ある時点で使用できるライセンス数は 50 件までです。

Concurrent Runtime

この種類のライセンスは、Unattended、NonProduction、および Testing ライセンスが適用されるマシンでのみ使用されます。

マシンがオンラインで Orchestrator に接続されている時は、Orchestrator への接続に使用されるマシン テンプレートのランタイムの最大数に等しい数のライセンスが消費されます。このランタイムは、特定のマシンで同時に実行できるロボットの最大数を意味し、手動でカスタマイズできます。

Windows ワークステーションで一度に実行できるバックグラウンド プロセスは 1 つのみであるため、割り当てるランタイムは 1 つに留めることをお勧めします。

Windows Server では、プロセスを同時に実行するロボットを複数設定できるため、より多くのランタイムを割り当てることができます。

注: マシンに定義するロボット数はそのマシンに割り当てられているランタイム数より多くてもかまいません。

ロボットのライセンスの種類

Attended

Attended Named User - ユーザーは Orchestrator で定義されているときにライセンスを消費し、定義されているマシンの数は関係ありません。ただし、ユーザーは一度に複数の端末から接続することはできません。この制限は Active Directory ユーザーに対してのみ機能しますのでご注意ください。ローカル ユーザーの場合は各ユーザーがカウントされ、ライセンスを消費します。

たとえば、1 つのマシンに 10 人のユーザーが存在し、すべてのユーザーが Orchestrator 内で Attended ロボットとして定義されている場合、消費される Attended ライセンスは 10 です。10 台の異なるマシンで同一のユーザーが定義されている場合、消費されるライセンスは 1 です。

[Attended] ページには、Orchestrator 内でロボットとして定義されているすべてのユーザー名が表示されます。また、最終ログイン時刻、ユーザーが割り当てられているマシン数、およびユーザーが現在接続されているかどうかも表示されます。さらに、[ロボットを表示] ボタンをクリックすると、特定のユーザー名で定義されているすべてのロボットのリストを表示できます。

Studio / StudioX / Studio Pro

Studio/StudioX/Studio Pro ライセンスは Attended ライセンスと同様に機能しますが、Studio、StudioX、または Studio Pro を Orchestrator に接続するアクセス権のみが付与されます。Studio、StudioX、Studio Pro の使用権限は、ローカル ライセンスで付与するか、Orchestrator に接続することで付与します。

Studio、StudioX、または Studio Pro がローカルでライセンスされている場合、Orchestrator でロボットを作成するときに [スタンドアロン ライセンス] チェック ボックスを選択している限り、Orchestrator のライセンス プールから追加のライセンスは消費されません。

Studio、StudioX、または Studio Pro を Orchestrator へ接続できるのは Active Directory ユーザーのみです。ローカル ユーザーの場合は各ユーザーがカウントされ、ライセンスを消費します。

注: 同じ Active Directory ユーザー名を持つ Studio または StudioX Named User ロボットで複数のジョブを開始することはできませんが、異なる端末ではできます。その場合、1 台のロボットのみが指示されたジョブを実行します。

Unattended または NonProduction

このライセンス モデルでは、プロセスを同時に実行できる Unattended/NonProduction ロボットの最大数をカウントします。この数は、すべてのオンラインのマシンに割り当てられるランタイムの総数で指定されます。ライセンスは、すべてのマシンに分配できます。

テスト

Testing ライセンスは Unattended ライセンスと同様に機能しますが、テストを同時に実行できる Testing ロボットの最大数がカウントされます。この数は、すべてのオンラインのマシンに割り当てられるランタイムの総数で指定されます。ライセンスは、すべてのマシンに分配できます。

利用可能な数以上のランタイムを割り当てることはできません。たとえば、利用可能な残りのランタイムが 4 であり、既に 1 つのマシンに 2 割り当てられている場合、このマシンに割り当てられるランタイム数は最大 6 です。

[ライセンス] ページには、すべてのオンライン マシンで利用できるランタイムの総数が表示されます。Robot サービスが開始するとすぐに、マシンはライセンスを消費します。ライセンスがすぐに消費されるのを防ぐには、該当する [ライセンス] ページでマシンを無効化します。無効化されたマシンでは Studio も Robot も使用できないため、注意が必要です。

マシンには任意の数のランタイムを割り当てることができます。これにより、UiPath Robot サービスがそのマシン上で実行中の場合に消費される Unattended/NonProduction ライセンスの数が決定されます。マシン上で定義されたロボットの数とランタイムの数に依存関係はまったくありません。

注: 古いバージョンから v2018.2 に更新する際に高密度ロボットが設定されている場合、マシンごとのランタイム数はそのマシン上のロボットの合計数ではなく、自動的に 1 に設定されます。

たとえば、5 台のロボットが定義されているマシンにランタイムを 3 割り当てた場合、消費されるライセンス数は 3 です。そのマシンで 5 つのジョブを実行する場合、またはすべてのロボットをスケジュールする場合は、以下の事象が発生します。

  1. 3 つのジョブが最初の 3 台のライセンス済みロボットで実行されます。
  2. 残り 2 台のライセンスされていないロボットが保留中ステートになります。
  3. 最初の 3 台のロボットがそれぞれのライセンスを解放します。
  4. 残りの 2 台のロボットがライセンスされ、割り当てられたジョブを実行します。

マシン上に 1 台の Unattended/NonProduction ロボットのみが定義されており、30 個のランタイムを割り当てた場合は、そのマシンがオンラインになると 30 件のライセンスが消費されます。

Windows 7 のマシンで、10 人のユーザー (ロボット) を定義している場合は、一度に 1 つのプロセスのみを実行でき、ランタイム数はデフォルト値の 1 のままにする必要があります。複数のランタイムを Windows ワークステーション端末に割り当てて、複数のジョブを同時に実行しようとすると、例外がスローされます。

UiPath Robot サービスが特定のマシンで実行中の場合、そのマシンはライセンス済みとして表示されます。利用できるライセンスがない場合は、そのマシンはライセンスされません。

[Unattended] または [NonProduction] ページには、ロボットが Unattended として定義されているすべてのマシンが表示されます。また、割り当てられたランタイムの数、定義されたロボット数と実行中のロボット数、およびマシンのライセンス ステータスも表示されます。さらに、マシンに割り当てられたランタイムの数を編集したり、そのマシンで定義されているロボットのリストを表示したりすることもできます。

注: マシンがオンラインであってもライセンスされていない場合は、マシンは各ハートビートでランタイムを取得しようとします。

ライセンスの有効期限

有効期限アラート

既定では、ライセンスの有効期限日の 180 日、90 日、30 日、14 日、7 日、および 1 日前に通知を受信します。これらの値は、SystemJobs.LicenseExpirationAlert.DaysBefore パラメーターを使用して設定できます。

ホスト レベルでは、複数のテナントにわたって 1 つのライセンスを配布している場合、このメール アラートが送信されるのはシステム管理者のみです。テナント レベルでは、ライセンスの表示権限を持つすべてのアクティブ ユーザーに通知が送られます。メールはユーザーごとにローカライズされています。

猶予期間

ライセンスの有効期限が切れると、猶予期間が与えられます。この期間中は操作を中断されず、ライセンスを更新できます。ログオン時にライセンスの有効期限が切れたことと、猶予期間の長さを知らせる通知が表示されます。



[OK] をクリックすると通知が閉じ、通常どおり操作を続けることができます。所定の猶予期間が終了すると、Orchestrator のライセンスが無効となり、操作できなくなります。

重要: 2019.10 よりも古いバージョンからアップグレードまたは移行した後に、「ライセンスをアクティベーションする」に記載された手順でライセンス情報を更新しなかった場合、猶予期間は適用されません。

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