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Orchestrator ユーザー ガイド
Last updated 2024年7月1日

よく寄せられる質問

マシンについて

標準マシンには何が含まれますか?

UiPath が提供するすべての標準マシンは、Standard_E2s_v4 タイプの Microsoft Azure 仮想マシンであり、基本的なオートメーションに対する十分な処理能力を持っています。

さらに、すべての標準仮想マシンには以下の機能が備わっています。

  • インストール済みの UiPath Studio および Robot ソフトウェア
  • オートメーションの実行に必要となる、サポート対象の Web ブラウザー

追加のソフトウェアが必要な場合や、特定の方法で仮想マシンを設定する必要がある場合は、さらにカスタマイズできます。

どのマシン サイズを選択すればよいですか?

マシン サイズの選択時に考慮すべき点を以下に示します。

  • データセットのサイズは?
  • 実行予定のアプリケーションの種類とその要件は?
  • 利用予定のアプリケーションの数は?
  • ML スキルと AI パッケージを利用するか?
  • マシンでどのようなジョブを実行するか? 小さなルーチン タスクか、高負荷のタスクか、一時的な設定か、デバッグか?

回答に応じて、小型のマシンを使用できる場合もあれば、より強力なマシンが必要になる場合もあります。

選択できるマシン サイズの技術仕様は以下のとおりです。

Size

vCPU

メモリ (GiB)

非キャッシュ ディスクの最大スループット (IOPS/MBps)

非キャッシュ ディスクの最大バースト スループット (IOPS/MBps)

必要なネットワーク帯域幅 (Mbps)

2

16

3200/48

4000/200

5,000

標準

4

32

6400/96

8000/200

10,000

8

64

12800/192

16000/400

12,500

16

128

25600/384

32000/800

12,500

UiPath Studio と Robot の更新はいつ適用されますか?

最新バージョンの UiPath Studio と Robot を使用するための仮想マシンの更新は、新しいバージョンが利用可能になってから約 2 週間以内に行われます。

更新は以下のタイミングで発生します。

  • 更新が必要なマシンが最初に起動するタイミング
  • ジョブを実行していたマシンがシャットダウンする前
  • マシンが常に使用されているために、更新が利用可能になってから 2 週間経っても更新を受け取ることができない場合は、更新を適用するための短いメンテナンス ウィンドウがそのマシンに対してスケジュール設定されます。

仮想マシンはどこに作成されますか?

すべての仮想マシンは Microsoft Azure サブスクリプションで作成・ホストされます。

仮想マシンはどのリージョンでホストされますか?

すべての仮想マシンがテナントのリージョンで作成およびホストされます。

組織管理者は、[テナント設定] ([管理] > [テナント]) でテナントのリージョンを確認できます。

メンテナンス ウィンドウについて

作成したマシン イメージは、Windows の最新バージョンやその更新機能を自動的に更新しますか?

いいえ。最新の Windows バージョンと更新プログラムをインストールする場合は、以下を実行します。

  • RDP を使用してマシンに接続し、Windows を手動で更新します。

    その後、必要に応じてカスタマイズしたマシンのイメージを作成して他のマシン テンプレートで使用することもできます。

  • すべてのマシンに更新をプッシュできる場合は、テンプレートのメンテナンス ウィンドウを設定します。

メンテナンスウィンドウはすべてのマシンに適用されますか?

メンテナンス ウィンドウが設定され、[ジョブの受け入れ][有効] になっているマシン テンプレートに属するマシンだけがメンテナンス ウィンドウに入ります。

実行中ではないマシンはメンテナンス ウィンドウのために自動的に起動されます。

メンテナンス ウィンドウ期間中にロボット ユニットは消費されますか?

必要なロボット ユニットは、月に 1 回、マシンが最初に起動したときに使用されます。その後 1 か月間は、追加のロボット ユニットを使用せずに無期限に実行できます。

無効化されたマシン

マシンが無効化ステートにあるのはなぜですか?

直近で作成されたマシンで消費されるロボット ユニットが、テナントで利用可能なロボット ユニットの数を超えている場合、そのマシンは自動的に無効化されます。

無効化されたマシンを再び有効化するにはどうすればよいですか?

そのマシンに対して十分なロボット ユニットをテナントに追加する必要があります。ロボット ユニットは消費され、無効化されていたマシンは約 30 分以内に自動的に再度有効化されます。

無効化なすべてのマシンを再度有効化するために十分な数のロボット ユニットを割り当てない場合は、一部のマシンのみが再度有効化されます。有効化は、最も古いマシンから順に開始されます。

注: 再び有効化されたマシンは停止ステートになります。このマシンでジョブを実行するには、マシンを起動する必要があります。

無効化されたマシンではロボット ユニットが消費されますか?

はい。無効化されたマシンがある状態でテナントにロボット ユニットを追加すると、ユニットは無効化されたマシンを再度有効化するために自動的に消費されます。

無効化されたマシンで、新たに追加するロボット ユニットが使用されないようにするにはどうすればいいですか?

たとえば、Automation Cloud ロボット - サーバーレスのために、ロボット ユニットを追加でテナントに割り当てる場合は、そのロボット ユニットを消費する無効なマシンが存在しないことを確認する必要があります。

これを防ぐには、ロボット ユニットをテナントに割り当てる前に、無効な Cloud ロボット - 仮想マシンのマシンを削除する必要があります。

仮想マシンの自動プールのロボット ユニットの消費

自動マシン テンプレートを定義する際は、マシンを実行するための十分なロボット ユニット (RU) があることを確認してください。

RU が不足している場合は、以下の消費制限が適用されます。

  • プールで定義された仮想マシンの最大数にロボット ユニットの数が一致していない場合、プール内のすべてのマシンは削除され、マシンの最大数をサポートする十分な数のロボット ユニットをユーザーが割り当てるまでは、新しいマシンの作成が停止されます。

    注: ロボット ユニットを追加する代わりに、プールの仮想マシンの最大数を減らすことをお勧めします。
  • 十分な RU が割り当てられていないマシンでジョブを実行すると、次のアラートが生成されます。「No VMs in <Pool_name> due to insufficient robot units. (ロボット ユニットが不足しているため、<プール名> に仮想マシンが存在しません。)」
  • 十分な数のロボット ユニットが利用可能になると、ロボット ユニットは自動的に消費されます。
  • 複数のプールでユニットが枯渇している場合、利用可能なロボット ユニットは、直近で作成されたプールのサブセットに割り当てられます。

例: 5 つのプールがあり、それぞれに最大数である 3 台のマシン、合計 15 台が割り当てられているとします。お持ちの RU がサポートできるマシンは 2 台です。つまり、5 つのプールはすべて RU が枯渇しており使用できません。

  • さらに 5 台のマシンをサポートできるだけの RU を追加します。これで、合計 7 台のマシンを使用できます。
  • 2 つのプールが使用可能になり、マシン 6 台分の RU (2 つのプールでマシンが 3 台ずつ) が消費されます。
  • 3 つのプールは枯渇状態のままで、利用可能な RU で実行できるマシンは 1 台です。つまり、2 つのプールは直近で作成されたものです。

ロボット ユニットの解放と再利用

自動プールが作成されると、割り当てられた RU は月単位の配分に基づいて消費されます。RU が利用可能な場合は自動更新が適用されます。

仮想マシンが手動プールから削除されるか、自動プールが削除されると、対応する RU は 24 時間以内に解放されます。

  • 現在の契約月の残りの期間内は、解放された RU を同じテナント内で再利用できます。

  • それ以降は、残った RU はテナントをまたいで使用できます。

たとえば、1 月 1 日に開始して 12 月 31 日に終わる 1 年契約で 72,000 RU のバンドルを取得したとします。その場合、以下のタイムラインが含まれます。

  • 1 月 1 日 - テナント T1 に VM1 を作成します。これにより、6,000 RU が消費されます。

  • 1 月 15 日 - テナント T1 から VM1 を削除します。

  • 1 月 16 日 - 6,000 RU が解放され、それらを再利用して同じテナント T1 内に VM2 を作成できます。

  • 2 月 1 日 - テナント T1 で同じ VM2 を実行し続けると、月単位の配布に基づいてバンドルからさらに 6,000 RU が消費されます。その結果、60,000 RU (1 月に 72,000 - 6,000、2 月にもさらに - 6000) が残ります。

  • 2 月 15 日 - テナント T1 に同じ VM2 を保持しながら、2 つの異なるテナント (T2 と T3) にさらに 2 つの VM を作成します。これにより、残り 60,000 RU のうち 12,000 RU が消費されます (1 つはテナント T2 の VM 用、もう 1 つはテナント T3 の VM 用)。その結果、48,000 RU が残ります。

ドメインに参加しているマシン

仮想マシンごとに異なるアカウントを管理することを避け、認証に単一の資格情報セットを使用するには、仮想マシンをドメインに参加させます。これにより、お使いのマシンを既存の ID インフラストラクチャと連携でき、Cloud ロボットがドメイン ユーザーの下でジョブを実行できるようになります。

注:

ドメインに参加している仮想マシンがある場合、それらのカスタム イメージのスナップショットを作成することはできません。

主に使用されている ID ソリューションは 3 つあります。それぞれに対応するドメイン接続のアプローチと UiPath での現在の可用性は、以下の表で確認できます。

ID ソリューション

UiPath で利用可能

ドメインへの接続

Active Directory Domain Services (AD DS) (*)

利用可能

サイト間 VPN ゲートウェイ経由

Azure Active Directory Domain Services (Azure AD DS) (*)

利用可能

サイト間 VPN ゲートウェイ経由

Azure Active Directory

利用可能

Windows デスクトップ マシン経由

(*) [プレビュー機能] Active Directory Domain Services (オンプレミス AD) と Azure Active Directory Domain Services (Azure AD DS) は、プール内のマシンの自動ドメイン参加をサポートします (「Cloud ロボット プールを作成する」の手順 17 を参照)。

Active Directory Domain Services (AD DS)

このソリューションを使用すると、オンプレミス環境で ID とアクセス権を管理できます。

AD DS では、Cloud ロボットがオンプレミスのドメイン コントローラーを経由してオンプレミスのネットワーク リソースに対して認証を行い、アクセスできます。ドメイン コントローラーへのサイト間接続は、VPN ゲートウェイ サービスによって確立されます。関連するすべてのインフラストラクチャとディレクトリ コンポーネントは、これまでどおりユーザーが管理します。

注: オンプレミスの Active Directory を Azure と連携させるには、サイト間 VPN ゲートウェイを使用して、お使いのオンプレミス環境をクラウド上の Azure AD ドメインに接続します。

詳しくは、Azure のドキュメントをご覧ください。

Azure Active Directory Domain Services (Azure AD DS)

このソリューションを使用すると、オンプレミスの Active Directory と同じように、ドメインへの参加、グループ ポリシー、LDAP、Kerberos/NTLM 認証などのドメイン サービスを管理できます。

Azure AD DS では、Automation Cloud ロボットが Azure AD DS 管理ドメインを経由してクラウドのネットワーク リソースに対して認証を行い、アクセスできます。さらに、Azure に仮想マシンを参加させて管理できます。Azure AD DS 管理ドメインへのサイト間接続は、VPN ゲートウェイ サービスを介して確立されます。

仮想マシン、Windows サーバー、ドメイン コントローラーなどのコンポーネントに対しては、AD DS インフラストラクチャのデプロイや保守を行う必要はありません。

Automation Cloud ロボット - 仮想マシンを Azure AD DS 管理ドメインに参加させるには、以下の手順に従います。

注: 以下の手順は、オンプレミスの AD DS ドメインにコンピューターを接続する場合と同じです。
  1. お使いの仮想マシンにサインインします。
  2. [サーバー マネージャー] を開きます。
  3. [サーバー マネージャー] の左側のパネルで [ローカル サーバー] を選択し、[ワークグループ] を選択します。



  4. [システムのプロパティ] > [コンピューター名] タブで、[変更] をクリックします。[コンピューター名/ドメインの変更] ウィンドウが開きます。
  5. [ドメイン] フィールドに、管理対象のドメインの名前を指定します。例: aaddscontoso.com


  6. ドメインに参加するには、管理対象のドメインに含まれるユーザーの資格情報を入力します。
    注:

    1: このユーザー アカウントは、管理対象のドメインまたはお使いの Azure AD テナントに存在する必要があります。ドメインへの参加時に、お使いの Azure AD テナントに関連付けられた外部ディレクトリのアカウントを使用すると、認証が正しく行われません。

    2: アカウントの資格情報は、UPN 形式 (推奨) または SAM アカウント名形式で指定できます。たとえば、ユーザー「VMadmin」は UPN 形式では「vmadmin@contosoaadds.com」で、SAM アカウント名形式では「AADDSCONTOSO\vmadmin」となります。

  7. [OK] をクリックします。仮想マシンが管理対象のドメインに参加するまで、数秒待ちます。成功すると、ウェルカム メッセージ ボックスが表示されます。
  8. 仮想マシンを再起動してドメイン参加プロセスを完了します。

別のテナント リージョンに移動する

別のテナント リージョンに移動しても、既存の Cloud ロボット プールと仮想マシンは古いリージョンに留まります。

新しいリージョンで Cloud ロボット - 仮想マシンを実行するには、以下の手順に従う必要があります。

  • 新しいリージョンに新しいプールを作成します。

  • 手動プールの場合は新しい仮想マシンを追加します。

  • 新しいリージョンのリソースにアクセスするための新しい VPN をセットアップします。

重要:

(リージョンの移行前に) 既存のプールに追加された仮想マシンは、引き続き元のリージョンで運用されます。

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