引数は、プロジェクト間でデータの受け渡しをする場合に使用するものです。データを動的に格納して渡すので、広い意味では変数に似ています。変数はアクティビティ間でデータを渡しますが、引数はオートメーション間でデータを渡します。これにより、特定のプロジェクトを何度でも再利用することが可能になります。
Studio では多数の型の引数がサポートされていますが、それらは変数の型とまったく同じです。したがって、変数の場合とまったく同様に、ジェネリック値型、文字列型、ブール型、オブジェクト型、配列型、またはデータテーブル型の引数を作成でき、.Net の型を参照して検索できます。
また、引数には、引数に格納された情報の行き先をアプリケーションに伝えるための特定の方向 ([入力]、[出力]、[入力/出力]、[プロパティ]) があります。
[ワークフローを呼び出し] アクティビティを使用する場合、入力値を使用して入力/出力引数を作成し、その後に値を出力に変更すると、プロジェクトの実行時にエラーがスローされることがあります。これは、[ワークフローを呼び出し] アクティビティが、値を参照によって返さないからです。呼び出されたワークフロー内で引数が取る正確な値にアクセスするには、プロジェクト内でグローバル ハンドラーを使用します。
最後に、これらの引数は Orchestrator でも公開されているため、社内の他のツールと統合して使用できます。これは、作成したプロセスは、Orchestrator API またはインターフェイスを介して、入力パラメーターを受け取るとともに、上記のすべての出力が返されることを意味します。詳細については、こちらをご覧ください。
引数を作成する
引数名は、引数の方向を示すプレフィックスの付いた大文字を使用したキャメルケースにします。例: in_DefaultTimeout
、in_FileName
、out_TextResult
、io_RetryNumber
など。詳細については、ワークフローデザインの命名規則の推奨事項をご確認ください。
アクティビティの本体から

- [アクティビティ] パネルで、アクティビティをデザイナー パネルにドラッグします。フィールドを右クリックし、コンテキスト メニューから [入力引数を作成] または [出力引数を作成] を選択します。または、Ctrl+M または Ctrl+Shift+M を押します。[引数を設定] フィールドが表示されます。
- 名前を入力して Enter キーを押します。引数が作成され、フィールドに表示されます。方向と型は [引数] パネルで確認します。
式から
引数を、アクティビティの入力フィールドまたは式エディターで直接作成する方法もあります。
- 式の一部を選択して、Ctrl + M または Ctrl + Shift + M を押します。[引数を設定] フィールドが表示されます。
- 名前を入力して Enter キーを押します。引数が作成されます。型と方向は [引数] パネルで確認します。

この方法で作成された引数は、アクティビティに応じて型を自動的に受け取ります。[範囲に書き込み] アクティビテイの Data Table
フィールドで引数を作成した場合、変数の型は DataTable
に設定されています。[1 行を書き込み] アクティビテイの Text
フィールドで引数を作成した場合、変数の型は String
に設定されています。
[プロパティ] パネルから

- 任意のアクティビティの [プロパティ] パネルで、編集可能なフィールドを右クリックし、コンテキスト メニューから [入力引数を作成] または [出力引数を作成] を選択します。または、Ctrl+M または Ctrl+Shift+M を押します。[引数を設定] フィールドが表示されます。
- 名前を入力して Enter キーを押します。引数が作成され、フィールドに表示されます。方向と型は [引数] パネルで確認します。
選択したプロパティに応じて引数の型が自動的に生成されます。
[引数] パネルから

- デザイナー パネルで、[引数] をクリックします。[引数] パネルが表示されます。
- [引数を作成] 行を作成し、名前を入力します。新しい引数が作成されます。
注:
既定では、引数はすべて String 型で、[入力] 方向を持ちます。
引数を削除する
引数を削除するには、次の操作を行います。
- [引数] パネルで、引数を選択して Delete キーを押します。
- [引数] パネルで、引数を右クリックして [削除] オプションを選択します。

1 年前に更新