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Studio ガイド
Last updated 2023年12月20日

ライブラリについて

ライブラリとは、他のプロジェクトでアクティビティとして再利用できる 1 つ以上のワークフローを含むプロジェクトです。ライブラリはパブリッシュ時に nupkg ファイルとして保存され、パッケージ マネージャーから依存関係としてインストールできます。

基本のライブラリを作成する」に記載されているように、たとえば、Excel スプレッドシートからデータを収集して他のシートに追加するライブラリを作成できます。さらに、このライブラリをパッケージ化して他のプロセスでアクティビティとして使用できます。

ライブラリを作成する

  1. Studio のバックステージ ビュー > [スタート] > [ライブラリ] に移動します。[新しい空のライブラリ] ウィンドウが開きます。
  2. ライブラリの名前を入力し、場所を指定します。既定の場所は C:\Users\<current_user>\Documents\UiPath です。説明を追加して [作成] を選択します。新しいライブラリが作成され、ローカル マシンに保存されます。
: ライブラリ名は 128 文字までで、説明は 500 文字までです。
  1. [プロジェクト] パネルに、プロジェクト フォルダー、依存関係、実際のワークフローを含む NewActivity.xaml がツリーで表示されます。

    ライブラリ内の各ワークフロー ファイルを、ライブラリが依存関係としてインストールされているプロジェクトのアクティビティとして使用できます。特定のファイルを非公開にする場合は、右クリックして [パブリッシュから除外] を選択します。この場合、ファイルはライブラリ パッケージには含められますが、[アクティビティ] パネルで再利用可能なコンポーネントとしては利用できません。

    注: 既定では、新しいライブラリで使用可能な依存関係は、[最も低い適用可能なバージョン] のランタイム ルールが適用される新しい空のプロジェクト、すなわち、UiPath.Excel.ActivitiesUiPath.Mail.ActivitiesUiPath.System.ActivitiesUiPath.UIAutomation.Activities と同じです。

アクティビティにツールチップとヘルプ リンクを追加するには、[プロジェクト] パネルでワークフロー ファイルを右クリックして、[プロパティ] を選択します。ライブラリがインストールされているプロジェクトの [アクティビティ] および [デザイナー] パネルで、アクティビティにカーソルを合わせると、ツールチップが表示されます。[デザイナー] パネルでアクティビティを選択して F1 を押すと、ヘルプ リンクが開きます。



ライブラリで定義した引数が、ライブラリが依存関係としてインストールされているプロジェクトのアクティビティのプロパティになります。ライブラリで引数に追加した注釈が、生成されたアクティビティの [プロパティ] パネルにプロパティのツールチップとして表示されます。引数の詳細については、「引数パネル」をご覧ください。



注:
  • ライブラリの場合には、"" ではなく、変数に NULL 値を割り当てるために Nothing を使用することが推奨されます。これは、パッケージ化されたライブラリをプロジェクトへの依存関係として使用する場合の矛盾を回避するためです。
  • System.Activities.ActivityBuilder オブジェクトの ImplementationVersion プロパティはサポートされていません。このプロパティの値を設定すると、引数が保存されません。[デザイナー] パネルの空白領域を選択すると、このオブジェクトが [プロパティ] パネルに表示されます。

ライブラリ設定を調整する

ライブラリ プロジェクトの設定を行うには、[プロジェクト] パネルで [設定] をクリックして、[プロジェクト設定] ウィンドウを開きます。



[全般] タブで、以下のオプションを利用できます。

  • 名前 - プロジェクトの名前を編集します。
  • 説明 - プロジェクトの説明を編集します。
  • ソースを含める - [はい] に設定すると、これまで非公開になっていたワークフローを含むすべての .xaml ソースが、生成されるアセンブリ ファイル内にパッケージ化されます。必要に応じて、その後アセンブリ ファイルを逆コンパイルして、デバッグ時に役立つ可能性のあるワークフローを抽出できます。
  • アクティビティの数式をコンパイル - [はい] に設定すると、ライブラリとともにアクティビティの数式がすべてコンパイルされ、パッケージ化されます。その結果、実行時間が短縮されます。
  • すぐに実行可能にする - [はい] に設定すると、実行時の JIT コンパイルを高速化するために、生成されるアセンブリを最適化します。
  • モダン デザイン エクスペリエンス - [はい] に設定すると、UI Automation の操作のモダン エクスペリエンス (向上した新しいアクティビティ、レコーダー、ウィザード、オブジェクト リポジトリなど) が有効化されます。

ライブラリをパブリッシュする

ライブラリのパブリッシュはプロセスのパブリッシュと似ています。詳細については、「オートメーション プロジェクトのパブリッシュについて」をご覧ください。

ライブラリをパブリッシュする際の制限事項

ライブラリをパブリッシュするときは、以下の制限事項を考慮してください。

  • NuGet の制約によるもの:

    • Windows 環境パス変数を使用して、ユーザーが制限したサブフォルダーを含む場所にライブラリをパブリッシュすることはできません。
    • パブリッシュされたライブラリのリリース ノートは、Orchestrator でのみ表示されます。
  • 名前に特殊文字を使用している .xaml ファイルが含まれているライブラリは、正常にパブリッシュできない場合があります。
  • [分離] オプションが選択された [ワークフロー ファイルを呼び出し] アクティビティを含むライブラリは、パブリッシュできません。[出力] パネルにエラー メッセージが表示されます。
  • [ワークフロー ファイルを呼び出し] アクティビティを使用する際には、呼び出されるファイルがライブラリ プロジェクトと同じフォルダーにあることを確認してください。
  • [対話型ワークフローを起動] アクティビティはライブラリではサポートされません。
  • ライブラリ内で [ワークフロー ファイルを呼び出し] を使用して、そのライブラリ自体を参照する機能はサポートされていません。

再利用可能なコンポーネントをオートメーション プロジェクトに追加する

  1. 新しいプロジェクトを開くか、作成します。
  2. [すべてのパッケージ] カテゴリで、ライブラリを保存するフィードを選択し、パッケージをインストールします。
  3. [OK] を選択します。パッケージがプロジェクト定義に追加されます。
  4. [アクティビティ] パネルのカスタム カテゴリに、このアクティビティが表示されます。
    注:
    • ライブラリには前方互換性があります。つまり、v2018.3 およびそれ以降の Studio で作成したプロジェクトでのみ使用できます。ライブラリは、v2018.3 より前のバージョンの Orchestrator にはパブリッシュできません。
    • 2019.10.1 以前のバージョンの Studio で作成したライブラリおよび 2019.10.1 以降のバージョンの Studio からパブリッシュしたライブラリから、カスタム アクティビティを含むプロジェクトを実行すると、エラーが発生する可能性があります。その場合は、もう一度ライブラリを作成してパブリッシュする必要があります。

ライブラリ プロジェクトで、[ワークフローをインポート] を使用してライブラリを含むワークフローを追加した場合、そのライブラリで参照される依存関係はインポートされません。

同じカスタム ライブラリの 2 つのバージョンを、Studio のプロジェクトにインポートすると、2 番目にインポートしたライブラリにのみ含まれる追加されたカスタム アクティビティは、1 番目にインポートしたライブラリを削除しないかぎり、[アクティビティ] パネルに表示されません。

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