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Chrome 拡張機能のトラブルシューティング
このページでは、UiPath Chrome 拡張機能が正しく動作しない場合に、その原因である可能性が最も高い問題と、それらの問題を解決する方法について説明します。
ChromeNativeMessaging.exe
は、UiPath Chrome 拡張機能と UiPath Studio/Robot 間の通信を可能にします。
- Chrome を開きます。
- タスク マネージャーを開きます。
ChromeNativeMessaging.exe
プロセスが実行中であることを確認します。-
プロセスが実行されていない場合は、次の手順を実行します。
上記の情報で問題が解決しなかった場合は、こちらの説明に従ってトレースを表示して追加情報を取得し、UiPath 拡張機能によってスローされたエラーを分析することができます。収集して分析できるトレースの種類について詳しくは、「トレースを有効化する」をご覧ください。
- Google Chrome で、
chrome://extensions/
に移動します。 - Web ページの上部にある [デベロッパー モード] チェックボックスをオンにします。
- UiPath 拡張機能に移動し、バックグラウンド ページをクリックします。[Developer Tools] ページが表示されます。
- [Console] タブに移動します。拡張機能によって生成されたすべてのトレースがここに表示されます。
注: エラーは赤でマーキングされています。
- 自動化しようとしている Web ページで、[Google Chrome の設定] > [その他のツール] > [デベロッパーツール] に移動します (またはCtrl+Shift+I を押します) 。現在のページの UiPath 拡張機能によって生成されたトレースが表示されます。
注: エラーは赤でマーキングされています。
- レジストリ エディターを開きます。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\UiPath
キーに移動します。- WebExtensionTrace DWORD 値をダブルクリックします。[Edit DWORD Value] ウィンドウが表示されます。
- [Value Data] フィールドで値を 1 に変更し、[OK] をクリックします。この値が保存されます。
注: WebExtensionTrace DWORD 値が存在しない場合は、右側のパネルを右クリックし、[New] > [DWORD (32-bit) Value] を選択し、上記の値を指定して作成する必要があります。
上記を行っても Chrome の拡張機能が正しく動作しない場合は、拡張機能を chrome://extensions/ から一旦削除し、再インストールしてください。
ComSpec
環境変数が見つからない場合、または無効な値が設定されている場合は、Google Chrome は ChromeNativeMessaging.exe
を起動できません。
ComSpec
環境変数に正しい値を手動で追加します。
%SystemRoot%\system32\cmd.exe
という値が設定されています。
既定では、拡張機能はファイルの URL またはシークレット モードへのアクセスを許可されていません。これらを有効化するには、以下の手順を実行します。
- Google Chrome で、
chrome://extensions/
に移動します。Chrome 拡張機能のページが表示されます。 - UiPath Web Automation 拡張機能に移動して、[詳細] ボタンをクリックします。[UiPath Web Automation] の詳細ページが表示されます。
- [シークレット モードでの実行を許可する] と [ファイルの URL へのアクセスを許可する] オプションが選択されていることを確認します。
UiPath Chrome 拡張機能は、複数のユーザー プロファイルで同時に実行される複数のブラウザー インスタンスの自動化をサポートしていません。このため、ブラウザーを自動化する場合は、Chrome のアクティブなインスタンスをすべて閉じてから、単一のユーザー プロファイルを使用してブラウザーを再起動する必要があります。
javascript:
というURI を含むクリック ハンドラーが設定された HTML 要素に対して機能しません。
この場合、シミュレートされたクリックは無効となり、エラーは報告されません。
これは Chromium のバグとして報告されています (https://bugs.chromium.org/p/chromium/issues/detail?id=1299742)。 この形式のクリック ハンドラーが設定された HTML 要素は非常に少ないため、この問題はまれにしか発生しません。
回避策
失敗する [クリック] アクティビティの入力メソッドを [シミュレート] から以下のいずれかに変更します。
- Chromium API
- ハードウェア イベント
- ウィンドウ メッセージ
DeveloperToolsAvailability には、次のいずれかの値が設定可能です。
- 0 = 企業ポリシーによってインストールされた拡張機能でのデベロッパー ツールの使用を禁止し、その他の状況におけるデベロッパー ツールの使用を許可する
- 1 = デベロッパー ツールの使用を許可する
- 2 = デベロッパー ツールの使用を禁止する
1
に設定して拡張機能の完全な機能を有効化します。
この値は、拡張機能をインストールすると自動的に正しく設定されますが、システム管理者がこのポリシーに別の値を設定している場合は上書きされます。
DeveloperToolsAvailability を 1 以外の値に設定すると、以下のような問題が発生します。
0
に設定すると、次の問題が発生します。
- この制限が設定されると、UiPath Chrome 拡張機能 v22.4 は一切機能しません。v22.10 の拡張機能へのアップグレードを検討してください。このバージョンは、UiPathStudio.msi 2022.4.4 を実行することで利用可能です。
- UiPath Chrome 拡張機能 v22.10 の適用は、LTS バージョンの UI Automation (19.10.x、20.10.x、21.10.x、22.4.x) のみに制限されます。
- [JS スクリプトを挿入] アクティビティは機能しません。
2
に設定すると、次の問題が発生します。
DeveloperToolsAvailability=0
に設定されている場合の制限がすべて適用されます。- 入力メソッド [Chromium API] は機能しません。
ChromeNativeMessaging.exe
が起動できない場合は、[UiPath Web Automation] ブラウザー ウィンドウに次の警告が表示されます。
UiPath Platform と通信できません。拡張機能のネイティブ部分が正しく構成されていません。
UiPath Studio から拡張機能を再インストールします。
「ChromeNativeMessaging.exe が実行中かどうかを確認する」をご覧ください。
MV3 拡張機能の場合、ブラウザーは Web ページが読み込まれた後に拡張機能を読み込みます。つまり、マシンの速度が遅い場合、v20.10 以前の UiPath.UiAutomation.Activities アクティビティの [ブラウザーを開く] アクティビティでは、拡張機能が開始される前に 20 秒の内部タイムアウトに達する可能性があります。
v20.10.13 より、[ブラウザーを開く] アクティビティの内部タイムアウトの値が 20 秒から 60 秒になりました。
UIPATH_OPEN_BROWSER_TIMEOUT_SECONDS
環境変数を使用して設定することもできます。たとえば、アクティビティのタイムアウトを 120 秒にするには UIPATH_OPEN_BROWSER_TIMEOUT_SECONDS=120
と設定します。
- UiPath Chrome 拡張機能がインストールされ、有効化されているかを確認する
- ChromeNativeMessaging.exe が実行中かどうかを確認する
- トレースを有効化する
- Google Chrome の一般的な拡張機能のトレース
- 自動化する Web ページによって生成されたトレース
- 完全なトレース
- ComSpec 変数が正しく定義されているかどうかを確認する
- ファイルの URL およびシークレット モードへのアクセスを有効化する
- 複数のブラウザー プロファイル
- 複数のユーザー プロファイルを持つ複数の Chrome インスタンス
- すべての Chrome インスタンスを停止する
- MV3 拡張機能に関する既知の問題
- 入力メソッドが [シミュレート] に設定された [クリック] アクティビティが Web ページの特定の要素で失敗する
- DeveloperToolsAvailability グループ ポリシーの値を 1 に設定する必要がある
- [UiPath Web Automation] ブラウザー ウィンドウに警告が表示される
- [ブラウザーを開く] アクティビティのタイムアウトが短すぎる