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Orchestrator ユーザー ガイド
ロボット
UiPath Robot は、UiPath Studio 内で構築されたプロセスを実行する、実行ホストです。Orchestrator 内のロボット エンティティは、UiPath Robot のイメージであり、その機能を制御します。
UiPath スイートのロボットに関するドキュメント ガイドは、こちらをご覧ください。このガイドで重点的に扱っているのは、Orchestrator におけるロボット エンティティと、それらのエンティティがその種類に応じて UiPath Robot に提供する機能です。
このガイドの目的に従い、「マシン」という用語は UiPath Robot がインストールされた物理マシンまたは仮想マシンを表すものとします。Orchestrator には、UiPath Robot と Orchestrator との接続を認証する API キーを生成する 2 つのマシン エンティティがあります。詳細は、こちらをご覧ください。
一般的な用語 |
意味 |
---|---|
UiPath Robot |
UiPath スイートの Robot コンポーネント |
マシン |
UiPath Robot のホストとデプロイに使用される物理または仮想マシン。このガイドでは通常、Orchestrator 内のマシン エンティティと区別するために、ホスト マシン、ワークステーション、サーバーなどと呼んでいます。 |
ロボット (Orchestrator のエンティティ) |
Orchestrator がインストールされているホスト マシンに関する UiPath Robot の接続機能を制御する、Orchestrator のエンティティ。マシン エンティティと組み合わせて使用します。詳しくは、下記をご覧ください。 |
マシン (Orchestrator のエンティティ) |
API キーを生成し、UiPath Robot に対する認可機能を提供する Orchestrator のエンティティです。ロボット エンティティと組み合わせて使用します。 |
モダン フォルダー内のロボットは、フローティング モデル方式で動作します。フローティング ロボットは特定のマシンに固定されていないため、複数のユーザーが複数のワークステーションで UiPath Robot を使用できます。1 人のユーザーは、一度に 1 台のマシン上の UiPath Robot しか使用できません。
ワークステーションを変更する場合は、前に使用していたマシンからログアウトして、新しいマシンにログインする必要があります。
私の名前はジョン・スミス。20 名からなるコール センターのオペレーター チームの一員です。我々は、出勤したときに空いていたノート PC を選んで仕事をします。システム管理者は、Orchestrator で、会社にある 20 台のノート PC 用に 1 つのマシン テンプレートを定義し、私のユーザー名を使用してフローティング ロボットを定義する必要があります。そのおかげで、私は自分のユーザー名とマシン テンプレート キーを使用し、20 台のノート PC のうちどれでも選んで作業をすることができます。もちろん、複数のマシンで同時に UiPath Robot を使用することはできません。別のノート PC を使用する場合は、最初のセッションからログアウトする必要があります。
人間の監督のもとで実行される監督下にあるロボットです。ライセンスの種類によって以下のように分類されます。
- Attended - 実際のユーザーと同じワークステーション上で動作し、ユーザー イベントにより起動されます。
- Studio - 開発を目的として、Studio を Orchestrator に接続します。
- StudioX - 開発を目的として、StudioX を Orchestrator に接続します。
- Studio Pro - 開発を目的として、Studio Pro を Orchestrator に接続します。
警告:
監督下にあるロボットで Orchestrator 内からプロセスを起動できるのは、個人用ワークスペースの所有者として、専用に自動生成されたマシン テンプレートを使用した場合のみです。
それ以外の場合は、監督下にあるロボットのプロセスを Orchestrator から起動またはトリガーしたり、ロックされた画面で実行したりすることはできません。これらのプロセスは UiPath ロボット トレイまたはコマンド プロンプトからのみ開始できます。
ジョブの実行に人間の監督を必要としない自律型のロボットです。ライセンスの種類によって以下のように分類されます。
- Unattended ‐ 仮想環境で人間の監督なしで動作し、任意の数のプロセスを自動化できます。Attended ロボットの全機能に加え、リモートでの実行や監視、スケジューリング、ワーク キューのサポートも行うことができます。テスト ケースを除くあらゆる種類のプロセスを実行できます。
- NonProduction - 開発のみを目的として、無人モードで動作します。テスト ケースは実行できません。
- Testing - 開発とテストを目的として、無人モードで動作します。テスト ケースを実行できます。
UiPath ロボット トレイを開くと、ロボットは自動的にライセンスを付与されます。Studio では、StudioX を除くすべての種類のロボットをデバッグ モードで実行できます。
Unattended ロボットのライセンスは、ユーザーごとではなく、割り当てられたランタイム (スロット) エンティティごとに付与されます。Unattended、NonProduction、Testing のランタイムがマシン レベルで割り当てられるのは、そのためです。
10 個の Unattended ランタイムが割り当てられたマシン テンプレートがあるとします。このテンプレートによって生成されたキーを使用して接続された各ワークステーションに、10 ライセンスのプールが、テナント レベルのライセンスの総数のうちから確保されます。ランタイムは、ジョブの実行時にのみ、確保されたライセンスのプールから使用されます。このテンプレートを使用して 4 台のマシンを Orchestrator に接続した場合、テナント レベルでは 40 の Unattended ランタイム ライセンスが必要です。25 個のジョブが実行中の場合、まだ 15 スロットが実行用に残っています。
運用環境では (ユーザーがそのマシンにログオンする)、ログ/テスト/デバッグを目的として Unattended ロボットを有人モードで使用できます。
フローティング ロボットは特定のマシンに固定されていないため、複数のユーザーが複数のワークステーションで UiPath Robot を使用できます。1 人のユーザーが 1 台のマシン上で一度に使用できる UiPath Robot は 1 つです。
ユーザーが使用しているワークステーションを変更する場合は、前に使用していたマシンからログアウトし、新しいマシンにログインする必要があります。
例
私の名前はジョン・スミス。20 名からなるコール センターのオペレーター チームの一員です。我々は、出勤したときに空いていたノート PC を選んで仕事をします。システム管理者は Orchestrator で、会社にある 20 台のノート PC 用に 1 つのマシン テンプレートを定義し、私のユーザー名を使用してフローティング ロボットを定義する必要があります。これにより、私は自分のユーザー名とマシン テンプレートによって生成されたキーを使用し、20 台のノート PC のうちどれでも選んで作業をすることができます。
標準ロボットはフローティング ロボットの前身モデルであり、クラシック フォルダーを操作するときにのみ目にするロボットです。標準ロボットの場合、ユーザーは 1 台のワークステーションでのみ UiPath Robot を使用できます。ロボットが特定のマシン、つまり、Orchestrator で標準ロボットを作成するときに設定したマシンに固定されるからです。標準ロボットは、常に同じマシンで作業するユーザー、または毎回同じ名前でマシンに接続するユーザーにのみ適しています。
ワークステーションを変更するには、最初の標準ロボットを削除し、新しい標準マシンの名前を使用して再作成する必要があります。
例
私の名前はジョン・スミス。コール センターのオペレーターとして、毎日 LA4324 という名前の同じノート PC で仕事をしています。システム管理者は、Orchestrator でノート PC とまったく同じ名前の標準マシンを定義し、私のユーザー名を使用して標準ロボットを定義する必要があります。このロボットは、LA4324 という名前の標準マシンに接続するように設定します。違うノート PC を使用する場合、システム管理者はこのロボットを削除し、新しいマシン用に新しいロボットを作成する必要があります。
ロボットの管理は [ユーザー] ページで行います。その際、対象のユーザー ID に対してロボットの自動作成を有効化する必要があります。設定に従って、ロボットが自動作成されます。ロボットの管理は自動的に行われます。つまり、ユーザー レベルでのロボットの自動作成を有効化し、その実行設定と認証資格情報を定義することで、フローティング ロボットが自動的に作成されます。
UiPath Robot は、ユーザー (および Unattended の場合はマシン) がアクセス権限を持つフォルダー内に存在するリソースにアクセスできます。
Attended ロボット (または有人モードで使用される Unattended ロボット) は、[ロボット] ページで、テナント レベルで監視できます。無人マシンとランタイムは、フォルダー レベル ([監視] > [マシン]) で監視できます。 ロボットの自動管理は、ディレクトリ ユーザーまたはディレクトリ グループに対しても設定できます。Orchestrator に追加されたディレクトリ グループの自動ロボット プロビジョニングの設定は、その Active Directory グループのメンバーであるすべてのユーザーに継承されます。ロボットの自動プロビジョニングは、Attended ロボットに対してのみ有効です。
- Using Username/Password Credentials (ユーザー名/パスワードの資格情報を使用) - これが既定の方法です。
- スマート カード認証
- HSM: Luna Credential System、nShield キー ストレージ プロバイダー警告:
ロボットの起動コマンドは、SignalR を通じて受信されるか、ハートビートで要求されます。UiPath Robot が認証目的で使用するユーザー名とパスワードはハートビートでのみ送信されます。それにより、UiPath Robot はログインしてプロセスを実行できるようになります。
Attended ロボットは認証にパスワードを必要としません。したがって、SmartCard 認証には対応していません。
正しいユーザー資格情報を提供しないかぎり、Unattended ロボットでプロセスを実行することはできません。
複数のユーザーがマシンを共有している場合は、マシンで実行されている Windows のバージョンにかかわらず、ユーザーごとにロボットを登録できます。この機能は高密度ロボットと呼ばれ、これにより、各マシンを最大限に活用できるようになります。この機能は、すべての種類のロボット (Attended、Unattended、および NonProduction) に適用できます。
高密度ロボット グループによって、Windows Server (2008 R2、2012 R2、または 2016) オペレーティング システムが搭載されたマシンに次の利点がもたらされます。
- すべてのロボットで、同時に同じプロセスを実行できます。
- すべてのロボットで、同時に異なるプロセスを実行できます。
Windows Server を使用しているマシンで高密度ロボットをセットアップするには、「高密度ロボット用の Windows Server を設定する」の章をご覧ください。
UiPath Robot サービスを実行しているマシンで新しいロボットを Orchestrator に登録する場合は、サービスを再開する必要があります。
ロボットを Orchestrator にデプロイする際に入力したユーザー名やパスワードが、指定のユーザーの Windows 資格情報に対応していない場合、最初のジョブの実行が失敗し、[ジョブの詳細] ウィンドウに「ログオン失敗」というメッセージが表示されます。