orchestrator
2021.10
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サポート対象外

Orchestrator ユーザー ガイド

Automation CloudAutomation Cloud Public SectorAutomation SuiteStandalone
最終更新日時 2024年10月31日

ジョブについて

注: プロセスについて詳しくは、こちらをご覧ください。

ジョブとは、UiPath Robot でプロセスを実行することです。ジョブの実行は Attended または Unattended のいずれかのモードで開始できます。デバッグまたは開発を目的とした場合を除き、Attended ロボットでのジョブは Orchestrator から開始できません。

Attended ジョブは、UiPath Assistant またはロボットのコマンド ライン インターフェイスからトリガーできます。Unattended ジョブは Orchestrator から開始されます。[ジョブ] ページまたは [プロセス] ページからその場で直接開始されるか、[トリガー] ページのトリガーを使用してあらかじめ設定された方法で開始されます。

[ジョブ] ページはジョブのコントロール センターです。このページでは、開始されたジョブの監視、それらの詳細情報とログの表示、ジョブの停止/強制終了/再開/再実行が可能です。

以下の表に、[ジョブ] ページのフィールドの説明を示します。

フィールド

説明

プロセス

プロセスの名前です。

リモート デバッグ セッションにより Studio から開始されたジョブは [Remote debugging job] と表示されます。

マシン

実行インフラストラクチャを Orchestrator に接続するために使用されたマシン オブジェクトです。

ホスト名

実行に使用されたワークステーションの名前です。

ホスト ID

実行に使用される ID です。以下の値が表示されます。

  • <Domain\Username> - その特定のアカウントで実行されたジョブです。次のようなジョブに対して表示されます。
    • フォアグラウンド ジョブ (Robot のバージョンは関係なし)

    • 2021.10 より前のロボットで実行された、すべてのジョブ

    • マシン キーを使用してユーザーのサインインなしで接続されたロボットで実行された Attended ジョブ

: 2021.10 より前のロボットの場合、ホスト ID の値は Orchestrator で行ったアカウント設定に従い動的に設定されます。ジョブの実行に使用するアカウントの domain\username を変更すると、ホスト ID も変更されます。
  • ROOT - Linux ロボットで実行されたバックグラウンド ジョブです。
  • NT AUTHORITY\LOCAL SERVICE - Robot サービス ID で実行されたジョブです。資格情報なしで v2021.10 以降の Robot で実行されたバックグラウンド ジョブに対して表示されます。
注:
サービス モードの Robot は NT AUTHORITY\LOCAL SERVICE で実行されます。ユーザー モードの Robot は、いずれかのユーザー ID で実行されます。
  • N/A - 対話型サインインで接続したユーザーにより Assistant から開始されたジョブです。ユーザーのサインインなしで、マシン キーを使用してて接続されたロボットの場合は <ドメイン\ユーザー名> が表示されます。

既知の問題: 資格情報が設定されていないアカウントで実行したジョブを [ジョブ] ページおよび [ログ] ページの一覧で確認するときに、ホスト ID で正しくフィルター処理できません。Windows マシンでジョブを実行した場合、[ホスト ID] 列にはロボットの実際の ID (ドメイン\ユーザー名) が表示されますが、この ID でジョブをフィルター処理してもジョブが表示されません。Linux マシンでジョブを実行した場合、ジョブは「Root」のホスト ID 下で実行されますが、この値をジョブのフィルター処理には使用できません。

ジョブの種類

実行場所およびロボットによるユーザー偽装の有無によって決まる、ジョブの種類です。

  • サービス (無人) - サーバーで実行され、ロボットがユーザーを偽装していないジョブです。ジョブは Orchestrator から起動されます。
  • 個人 (リモート) - サーバーで実行され、ロボットが個人用ワークスペースの所有者の ID を使用して実行されているジョブです。ジョブは Orchestrator から起動されます。
  • Attended - ユーザーの個人用マシンで実行されているジョブです。ジョブは Assistant から起動されています。
  • Development - サーバーで実行されているジョブです。ジョブはリモート デバッグを使用して Studio から起動されています。

ランタイム ライセンス

実行に使用されるランタイムの種類です。

ステート

ジョブのステートです。

優先度

ジョブの優先度です。

開始

ジョブの実行が開始されてからの経過時間です。このフィールドにカーソルを置くと、正確な開始日時が表示されます。

終了

ジョブの実行が完了してからの経過時間です。このフィールドにカーソルを置くと、正確な完了日時が表示されます。

ソース

実行のエージェントです。

  • [トリガー名] - ジョブはそのトリガーによって開始されました。
  • Assistant - ジョブは UiPath Assistant によって開始されました。
  • 手動 - ジョブは Orchestrator から開始されました。
  • Studio - ジョブは Studio からデバッグを目的として開始されました。




アカウントとマシンのマッピング

ジョブを開始またはトリガーを定義するときに、実行の対象となる特定のアカウントとマシンのペアを定義できます。アカウントとマシンのマッピングでは、特定のアカウントによるプロセスの無人実行を特定のマシン テンプレートに関連付けることができます。これにより、オートメーションの実行ターゲットをきめ細かく制御することができます。アカウントとマシンのマッピングは、テナントベース (特定のフォルダーに関連付けられていない) またはフォルダーベース (特定のフォルダーに関連付けられている) で実行されます。

アカウントとマシンのマッピングの設定方法については、こちらをご覧ください。

実行ターゲット

Orchestrator でジョブを開始するメカニズムに従って、ジョブの割り当て方法と実行ターゲットを暗黙的に選択して設定できます。ここでは、[ジョブ] ページからジョブを開始する際に使用できる割り当て方法と実行ターゲットについて説明します。

注: ジョブの実行中にロボットが応答しなくなった場合 (ロボットのマシンがダウンした場合や、Robot サービスがクラッシュした場合)、再接続した後、クラッシュ時に実行中だったジョブを再実行します。


1. 動的に割り当て

アカウントとマシンが明示的に選択されていない動的割り当てでは、最初に利用可能になったアカウントとマシンで、フォアグラウンド プロセスを複数回実行できます。バックグラウンド プロセスは、ビジーであるかどうかにかかわらず、任意のアカウントによって実行されます (十分な数のランタイムがある場合)。

[動的に割り当て] オプションを使用すれば、1 つのジョブでプロセスを最高 10,000 回実行できます。

2. アカウント

プロセスは、特定のユーザーまたはロボット アカウントにより実行されます。アカウントのみを指定すると、Orchestrator によりマシンが動的に割り当てられます。アカウントとマシンの両方を指定すると、ジョブはそのアカウントとマシンのペアで開始されます。

3. マシン

プロセスは、選択したマシン テンプレートに接続されたいずれかのホスト マシンで実行されます。テンプレートを指定すると、追加の [接続済みのマシン] オプションが表示され、接続済みのホスト マシンのプールから特定のホスト マシンを選択できます。マシンのみを指定すると、Orchestrator がアカウントを動的に割り当てます。アカウントとマシンの両方を指定すると、ジョブはそのアカウントとマシンのペアで開始されます。

ジョブの種類に一致したランタイムが、関連するマシン テンプレートに割り当てられていることを確認してください。アクティブなフォルダーに関連付けられた、接続済みのホスト マシンだけが表示されます。

警告:

対応するマシン テンプレートが割り当てられたフォルダーに属する、ホスト マシン上の各アカウントに対して、Windows のユーザーをプロビジョニングする必要があります。

たとえば、マシン テンプレート FinanceT によって生成されたキーを使用して、サーバーを Orchestrator に接続したとします。このマシン テンプレートは、FinanceExecution フォルダーと FinanceHR フォルダーに割り当てられ、これらのフォルダーには 6 つのアカウントも割り当てられます。これら 6 つのアカウントは、サーバー上の Windows ユーザーとしてプロビジョニングされている必要があります。

同じプロセスを複数回実行するようにジョブを設定した場合、各実行に対してジョブ エントリが作成されます。ジョブの順序はジョブの優先度と作成時刻によって決まり、より高い優先度のより古いジョブが待ち行列の先頭に配置されます。ロボットが使用可能になり次第、待ち行列内の次のジョブが実行されます。それまでの間、ジョブは保留ステートのままです。

セットアップ

  • 1 フォルダー
  • 2 ランタイムが設定された 1 つのマシン テンプレート
  • アカウント 2 つ: john.smith と petri.ota
  • ユーザーによる操作が必要なプロセス 2 つ: P1 - キューにキュー アイテムを追加します。P2 - キュー内のアイテムを処理します。

    マシン テンプレートとアカウントを、プロセスが含まれるフォルダーに関連付ける必要があります。

望ましい結果

  • P1 は任意のユーザーにより高優先度で実行される。
  • P2 は petri.ota により低優先度で実行される。

必要なジョブ設定

  • P1 を使用してジョブを開始します。P1 は特定のアカウントには割り当てません。また、優先度は [高] に設定します。
  • P2 のジョブを開始します。P2 は petri.ota に割り当てます。また、優先度は [低] に設定します。

実行優先度

競合するジョブのうちどれを優先させるかは、プロセスのデプロイ時またはそのプロセスのジョブ/トリガーの設定時に、[ジョブの優先度] フィールドで指定できます。ジョブには、次の優先度のいずれか 1 つを設定できます。[低] (↓)、[標準] (→)、[高] (↑)。

ジョブを手動で開始する

優先度は、最初の設定が継承されます。その設定をそのまま使用することも、変更することもできます。

[オートメーション] > [ジョブ] ページから設定する場合、ジョブはプロセス レベルで設定された優先度を継承します。

[オートメーション] > [トリガー] ページから設定する場合、ジョブはトリガー レベルで設定された優先度を継承します。トリガー自体もプロセス レベルの優先度を継承した場合は、その優先度が適用されます。

[オートメーション] > [プロセス] ページから設定する場合、ジョブはプロセスに設定された優先度を使用します。

同じプロセスを複数回実行するようにジョブを設定した場合、各実行に対してジョブ エントリが作成されます。ジョブの順序はジョブの優先度と作成時刻によって決まり、より高い優先度のより古いジョブが待ち行列の先頭に配置されます。ロボットが使用可能になり次第、待ち行列内の次のジョブが実行されます。それまでの間、ジョブは保留ステートのままです。

トリガーによるジョブの開始

優先度は既定で [継承] に設定されます。つまり、プロセス レベルで設定された値を継承します。プロセスを選択すると、矢印のアイコンが、プロセス レベルで設定された値を示すよう自動的に更新されます。トリガーによって起動されたジョブの優先度は、すべてトリガー レベルで設定されます。ただし、既定の [継承] をそのまま使用した場合、それらのジョブはプロセス レベルで設定された優先度で起動されます。

以後にプロセス レベルで加えられた変更は、トリガーと、そのプロセスで作成されたジョブに、暗黙的に伝播されます。
注: Windows Server 上で実行されていない同じマシンで、複数のロボットでユーザーの介入が必要なジョブを 1 つ開始した場合は、選択したプロセスが 1 つ目のロボットでのみ実行され、残りは失敗します。これらの各実行のインスタンスは [ジョブ] ページで作成および表示します。

高密度ロボットによるジョブ

同じ Windows Server 端末において、複数の高密度ロボットでジョブを開始した場合、選択したプロセスが指定したそれぞれのロボットによって同時に実行されることになります。これらの各実行のインスタンスは [ジョブ] ページで作成および表示します。

高密度ロボットを使用し、そのマシン上で RDP を有効化しない場合は、ジョブを開始するたびに、次のエラーが表示されます: 「A specified logon session does not exist.It may already have been terminated.」(指定したジョブセッションは存在しません。すでに終了した可能性があります)。高密度ロボットの設定方法については、「高密度ロボット用の Windows Server を設定する」ページを参照してください。

レコーディング

Unattended で失敗したジョブにおいて、プロセスの [記録機能を有効化] オプションがオンになっている場合、対応する実行メディアをダウンロードして、失敗する前の実行の最後の瞬間を確認できます。

実行メディアに関する [表示] 権限を持っている場合は、[ジョブ] ウィンドウに [記録をダウンロード] オプションが表示されます。

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