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2021.10
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Orchestrator ユーザー ガイド
最終更新日 2024年4月19日

マシン テンプレートを使用して無人インフラストラクチャを最適化する

このページでは、効率を最大限に高めてコストを削減するために、マシンを特定の種類のプロセスの実行に特化して、無人オートメーションのワークロードを既存のインフラストラクチャに分散するプロセスについて説明します。

以下の表では、プロセスの実行に必要な Robot のバージョンをターゲット フレームワークおよび対応 OS 別に示します。

オペレーティング・システム (ターゲット フレームワーク)

Robot のバージョン

Windows - レガシ (.NET Framework 4.6.1)

すべて

Windows (.NET 5.0+)

2021.10+

クロスプラットフォーム (.NET 5.0+)

2021.10+

以下の表では、ロボットの資格情報の有無に応じた、フォアグラウンド/バックグラウンド プロセスの実行に必要な Robot のバージョンを示します。

プロセスの種類

ロボットの資格情報の有無

Robot のバージョン

バックグラウンド

資格情報あり

すべて

フォアグラウンド

資格情報あり

すべて

バックグラウンド

資格情報なし

2021.10+

フォアグラウンド

資格情報なし

無効な設定です。フォアグラウンド ジョブを実行するには資格情報が必要です。

無人インフラストラクチャを最適化する

無人プロセスのワークロードでは、その時々でさまざまなインフラストラクチャの条件が求められます。マシン テンプレートとそれに関連付けられたマシン インフラストラクチャで実行できるプロセスの種類を制限することで、効率を最大限に高め、無駄を最小限に抑えることができます。

  1. [マシン] ページで、新しいマシン テンプレートを追加または編集します。
  2. 必要に応じて、[サポートする使用方法] セクションで利用可能な 2 つのオプションを設定します。


      

    プロセスの種類

    このマシン テンプレートを使用するインフラストラクチャ上で実行できる実行できるプロセスの種類を以下から選択します。

    • フォアグラウンドのみ - フォアグラウンド プロセスのみ (1)
    • バックグラウンドのみ - バックグラウンド プロセスのみ (2)
    • すべて - バックグラウンド プロセスとフォアグラウンド プロセスの両方(3)

    プロセスの対応 OS

    このマシン テンプレートを使用するインフラストラクチャ上で実行できる実行できるプロセスの種類を以下から選択します。

    • Windows のみ - Windows 対応プロセスのみ (4)
    • クロスプラットフォームのみ - クロスプラットフォーム プロセスのみ (5)
    • すべて - Windows 対応プロセスとクロスプラットフォーム プロセスの両方(6)

たとえば、UiPath Studio をかなり前から使用しているため、さまざまなオートメーション (バックグラウンド プロセスとフォアグラウンド プロセス) が蓄積されているとします。それらのオートメーションのうち、あるものは .NET Framework 4.6.1 を使用して開発され、新しいものは .NET 5.0 で開発されました。

インフラストラクチャは以下で構成されています。

  • 1 つの Windows デスクトップ
  • 1 つの高密度 Windows Server
  • 3 つの Linux マシン

効率的な最適化戦略とはどのようなものでしょうか?

プロセスの数

対応 OS (Studio で設定)

マシン テンプレートの設定 (Orchestrator で設定)

理由

4 つのバックグラウンド プロセス

Windows - レガシ

(.NET Framework 4.6.1)

次のように定義されたテンプレート A を使用して Windows デスクトップを接続します。

プロセスの種類 = バックグラウンドのみ プロセスの対応 OS = Windows のみ Unattended ランタイム = 4

  • .NET Framework 4.6.1 プロセスは Windows マシンでのみ実行できます。
  • バックグラウンド プロセスは、同一のアカウントで同時に実行できます。
  • テンプレート A には 4 つのランタイムが割り当てられており、4 つのジョブを同時に実行できます。

6 つのバックグラウンド プロセス

クロスプラットフォーム

(.NET 5.0 以上)

以下のように定義されたテンプレート B を使用して 3 台の Linux マシンを接続します。

プロセスの種類 = バックグラウンドのみ プロセスの対応 OS = クロスプラットフォームのみ Unattended ランタイム = 2

  • .NET Framework 5.0 プロセスは、Linux を含め、すべての種類のマシンで実行できます。
  • テンプレート B を使用すると、接続された Linux マシンでバックグラウンド プロセスのみを実行できます。
  • バックグラウンド プロセスは、同一のアカウントで同時に実行できます。
  • テンプレート B には 2 つのランタイムが割り当てられており、接続された各 Linux マシンで 2 つのジョブを同時に実行できます。2 つのジョブ x 3 台のマシンで、6 つのジョブを同時に実行することができます。

10 個のフォアグラウンド プロセス

Windows

(.NET 5.0 以上)

次のように定義されたテンプレート C を使用して Windows Server を接続します。

プロセスの種類 = フォアグラウンドのみ プロセスの対応 OS = Windows のみ Unattended ランタイム = 10

  • .NET Framework 5.0 プロセスは、Linux マシンを含め、すべての種類のマシンで実行できますが、これらは Windows 向けに開発されたフォアグラウンド プロセスであるため、Windows マシンで実行する必要があります。
  • 1 つのアカウントで、一度に 1 つのフォアグラウンド プロセスを実行できます。
  • 1 つの HD Windows Server が複数のアカウント セッションを開くことができます。
  • テンプレート C には 10 個のランタイムが割り当てられており、10 個のセッションが同時に開かれているため、10 個のフォアグラウンド ジョブを同時に実行できます。

ヒントとコツ

  • バックグラウンド プロセスの実行を低価格マシン (Linux など) に割り当てます。
  • Windows マシンをフォアグラウンド オートメーションのために確保します。
  • .NET Framework 4.6.1 を使用して開発されたバックグラウンド プロセスには Windows が必要です。同時接続実行には、Windows デスクトップを使用できます。バックグラウンド プロセスには Windows Server も高密度環境も不要です。バックグラウンド ジョブは、同一のアカウントで同時に実行できるためです。
  • .NET. 5.0 以上のプロセスを実行するには、2021.10 以降の Robot が必要です。

ジョブの割り当て

Orchestrator では、無効な設定でジョブを開始することはできません。無効な設定でジョブを開始しようとすると、設定の修正方法を詳しく示したエラー メッセージが表示されます。



動的な割り当てを使用してジョブを開始すると、つまりマシンまたはアカウントが指定されておらず、フォルダーの設定がジョブの実行に対応していない状態でジョブを開始すると、エラーが発生します。その場合は、設定を修正してください。そうしないと、ジョブは保留中のままになります。たとえば、フォルダーにクロスプラットフォーム テンプレートしかない場合に .NET Framework 4.6.1 のバックグラウンド ジョブを実行しようとしてもうまくいかず、設定が修正されるまでジョブが保留中になります。



[ジョブの詳細] ウィンドウで、設定の修正方法を確認できます。



無効な設定

  • フォアグラウンド プロセスは UI を使用して開発されており、実行するには UI が必要です。現在、UiPath のフォアグラウンド オートメーションは Windows でのみ可能です。このため、クロスプラットフォームのみのマシンでフォアグラウンド オートメーションが実行されるよう設定することはできません。
  • Linux マシンで Windows のみのテンプレートを使用するよう設定することはできません。クロスプラットフォームのみのテンプレートを使用するか、無制限のテンプレート (すべて) を使用します。
  • 2021.10+ よりも古いバージョンの UiPath Robot が実行されているマシンで、クロスプラットフォームのみのテンプレートを使用するよう設定することはできません。バージョンを更新するか、マシン テンプレートを Windows のみまたはすべてに設定します。
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  • 無効な設定

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