- 基本情報
- ベスト プラクティス
- Orchestrator の組織モデリング
- 大規模なデプロイを管理する
- オートメーションのベスト プラクティス
- マシン テンプレートを使用して無人インフラストラクチャを最適化する
- タグを使用してリソースを整理する
- Orchestrator の読み取り専用レプリカ
- テナント
- リソース カタログ サービス
- フォルダー コンテキスト
- 自動化
- プロセス
- ジョブ
- トリガー
- ログ
- 監視
- キュー
- アセット
- ストレージ バケット
- Test Suite - Orchestrator
- その他の構成
- Integrations
- クラシック ロボット
- ホストの管理
- 組織管理者
- トラブルシューティング
マシン テンプレートを使用して無人インフラストラクチャを最適化する
このページでは、効率を最大限に高めてコストを削減するために、マシンを特定の種類のプロセスの実行に特化して、無人オートメーションのワークロードを既存のインフラストラクチャに分散するプロセスについて説明します。
以下の表では、プロセスの実行に必要な Robot のバージョンをターゲット フレームワークおよび対応 OS 別に示します。
オペレーティング・システム (ターゲット フレームワーク) |
Robot のバージョン |
---|---|
Windows - レガシ (.NET Framework 4.6.1) |
すべて |
Windows (.NET 5.0+) |
2021.10+ |
クロスプラットフォーム (.NET 5.0+) |
2021.10+ |
以下の表では、ロボットの資格情報の有無に応じた、フォアグラウンド/バックグラウンド プロセスの実行に必要な Robot のバージョンを示します。
プロセスの種類 |
ロボットの資格情報の有無 |
Robot のバージョン |
---|---|---|
バックグラウンド |
資格情報あり |
すべて |
フォアグラウンド |
資格情報あり |
すべて |
バックグラウンド |
資格情報なし |
2021.10+ |
フォアグラウンド |
資格情報なし |
無効な設定です。フォアグラウンド ジョブを実行するには資格情報が必要です。 |
無人プロセスのワークロードでは、その時々でさまざまなインフラストラクチャの条件が求められます。マシン テンプレートとそれに関連付けられたマシン インフラストラクチャで実行できるプロセスの種類を制限することで、効率を最大限に高め、無駄を最小限に抑えることができます。
たとえば、UiPath Studio をかなり前から使用しているため、さまざまなオートメーション (バックグラウンド プロセスとフォアグラウンド プロセス) が蓄積されているとします。それらのオートメーションのうち、あるものは .NET Framework 4.6.1 を使用して開発され、新しいものは .NET 5.0 で開発されました。
インフラストラクチャは以下で構成されています。
- 1 つの Windows デスクトップ
- 1 つの高密度 Windows Server
- 3 つの Linux マシン
効率的な最適化戦略とはどのようなものでしょうか?
プロセスの数 |
対応 OS (Studio で設定) |
マシン テンプレートの設定 (Orchestrator で設定) |
理由 |
---|---|---|---|
4 つのバックグラウンド プロセス |
Windows - レガシ (.NET Framework 4.6.1) |
次のように定義されたテンプレート A を使用して Windows デスクトップを 1 つ接続します。 プロセスの種類 = バックグラウンドのみ プロセスの対応 OS = Windows のみ Unattended ランタイム = 4 |
|
6 つのバックグラウンド プロセス |
クロスプラットフォーム (.NET 5.0 以上) |
次のように定義されたテンプレート B を使用して Linux マシンを 3 台接続します。 プロセスの種類 = バックグラウンドのみ プロセスの対応 OS = クロスプラットフォームのみ Unattended ランタイム = 2 |
|
10 個のフォアグラウンド プロセス |
Windows (.NET 5.0 以上) |
次のように定義されたテンプレート C を使用して Windows Server を接続します。 プロセスの種類 = フォアグラウンドのみ プロセスの対応 OS = Windows のみ Unattended ランタイム = 10 |
|
- バックグラウンド プロセスの実行を低価格マシン (Linux など) に割り当てます。
- Windows マシンをフォアグラウンド オートメーションのために確保します。
- .NET Framework 4.6.1 を使用して開発されたバックグラウンド プロセスには Windows が必要です。同時接続実行には、Windows デスクトップを使用できます。バックグラウンド プロセスには Windows Server も高密度環境も不要です。バックグラウンド ジョブは、同一のアカウントで同時に実行できるためです。
- .NET. 5.0 以上のプロセスを実行するには、2021.10 以降の Robot が必要です。
Orchestrator では、無効な設定でジョブを開始することはできません。無効な設定でジョブを開始しようとすると、設定の修正方法を詳しく示したエラー メッセージが表示されます。
動的な割り当てを使用してジョブを開始すると、つまりマシンまたはアカウントが指定されておらず、フォルダーの設定がジョブの実行に対応していない状態でジョブを開始すると、エラーが発生します。その場合は、設定を修正してください。そうしないと、ジョブは保留中のままになります。たとえば、フォルダーにクロスプラットフォーム テンプレートしかない場合に .NET Framework 4.6.1 のバックグラウンド ジョブを実行しようとしても、うまくいきません。設定が修正されるまで、ジョブは保留中になるためです。
[ジョブの詳細] ウィンドウで、設定の修正方法を確認できます。
- フォアグラウンド プロセスは UI を使用して開発されており、実行するには UI が必要です。現在、UiPath のフォアグラウンド オートメーションは Windows でのみ可能です。このため、クロスプラットフォームのみのマシンでフォアグラウンド オートメーションが実行されるよう設定することはできません。
- Linux マシンで Windows のみのテンプレートを使用するよう設定することはできません。クロスプラットフォームのみのテンプレートを使用するか、無制限のテンプレート (すべて) を使用します。
- UiPath Robot のバージョンが 21.8 以下のマシンで、クロスプラットフォームのみのテンプレートを使用するよう設定することはできません。バージョンを更新するか、マシン テンプレートを Windows のみまたはすべてに設定します。