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Orchestrator ユーザー ガイド
パッケージ要件を管理する
RPA ジャーニーは、Studio でアクティビティを組み合わせてワークフローを設計することから始まります。開発者は、ワークフローの設計でさまざまなオブジェクトを使用できます。オブジェクトは一般に、Orchestrator でフォルダーを使用して一元管理され、オートメーションおよび関連するオブジェクトをきめ細かく制御できます。
これらのオブジェクトは、プロセスの実行を成功させるには不可欠です。指定したいずれかのオブジェクトがない場合、プロセスを正常に実行できなくなります。
[パッケージ要件] タブでは、不足しているオブジェクトを識別し、プロセス レベルで手動で追加できます。これは、以下に役立ちます。
- ユーザーにプロセスの依存関係を教える
- 手動によるワークフローのデバッグを減らす
-
Studio と Orchestrator UI 間の切り替えなしで、不足しているオブジェクトを特定する
.xaml
ファイルを検査し、以下のような組み込みのオブジェクトを集計します。
各オブジェクトが検出されたかどうかによって、[パッケージ要件] タブの動作は以下の 2 通りになります。
- タブが赤に変わる - ワークフローには、Orchestrator に存在しない依存関係がいくつかあるため、それらを追加する必要があります。
-
タブは空で、[このパッケージ バージョンには要件がありません] と表示される- アップロードされたパッケージには要件がありません。
注: 外部フィードに保存されたパッケージの要件は、自動的には Orchestrator によって検出されません。
-
利用可能 - オブジェクトが Orchestrator に存在します。これ以上の操作は不要です。
-
見つかりません - オブジェクトが Orchestrator の現在のフォルダーに存在しません。適切な権限があれば、対応する Orchestrator フォルダーにリンクまたは追加できます。
-
フォルダーが見つかりません - オブジェクトがアクティビティの [フォルダー パス] フィールドで参照された Orchestrator フォルダーに存在することが想定されるものの、
-
そのフォルダーが Orchestrator に存在しません。Orchestrator にフォルダーを追加し、[フォルダー パス] 列に示されている名前を使用して、フォルダーにユーザーを割り当てる必要があります。
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そのフォルダーへのアクセス権がありません。[フォルダー パス] 列に示されている Orchestrator フォルダーへのアクセス権を要求する必要があります。
-
-
不明 - オブジェクト名を特定できませんでした。実行できるアクションはありません。以下のような場合は、ステータスが [不明] となる可能性があります。
-
その種類のオブジェクトに適切な権限が設定されていない。
-
ワークフロー アクティビティが、そのキューにリンクできないキュー アイテムなどを参照している。
注: オブジェクトのステータスが [不明] であっても、プロセスを正常に実行できなくなるわけではありません。
-
-
フィルターが無効です - コネクションのフィルターが設定されていません。
パッケージ要件を管理するには、以下の権限が必要です。
操作 |
必要な権限 |
必要なフォルダー アクセス |
---|---|---|
利用可能なパッケージの確認 |
パッケージの [表示] 権限 (テナント レベル) |
パッケージの権限はテナント レベルで設定されるため、該当なし |
パッケージのアップロード |
パッケージの [作成] 権限 (テナント レベル) |
パッケージの権限はテナント レベルで設定されるため、該当なし |
利用可能なオブジェクトの確認 |
指定したオブジェクトの [表示] 権限 |
オブジェクトがあるフォルダーへのアクセス権を取得します。 |
オブジェクトの追加 |
特定の種類のオブジェクトの [作成] 権限 |
オブジェクトの追加先フォルダーへのアクセス権を取得します。 |
別のフォルダーからのオブジェクトのインポート |
特定の種類のオブジェクトの [作成] および [表示] 権限 |
以下へのアクセス権を取得します。
|
必要な権限があれば、不足している各オブジェクトを (ただし、アクション カタログとコネクションを除く)、現在のフォルダーに追加またはインポートすることができます。
不足しているオブジェクトが、現在のテナントの別のフォルダーに存在すると思われる場合は、現在のフォルダーにインポートできます。
前提条件: 特定のオブジェクトの [表示] および [作成] 権限、およびオブジェクトのインポート元とインポート先の両方のフォルダーへのアクセス権を持っている必要があります。
マルチレイヤー プロセスの依存関係の場合、Orchestrator は特定のプロセスの第 1 レベルの依存関係のみを検出して表示します。
たとえば、プロセス A を開始するのにプロセス B が必要で、プロセス B を開始するのにプロセス C が必要であるとします。その場合の依存関係の階層は A > B > C となり、Orchestrator はプロセス A のパッケージ要件の確認時に、その第 1 レベルの依存関係であるプロセス B を検出して表示します。プロセス B がない場合は [パッケージ要件] タブから追加できますが、プロセス C がない場合は、不足していることをユーザーが把握して手動で追加する必要があります。
Orchestrator によってプロセスの実行に必要なアクション カタログが検出されますが、不足しているアクション カタログを [パッケージ要件] タブから追加することはできません。アクション カタログは、Action Center を使用して設定可能なオブジェクトであるためです。
前提条件: 特定のオブジェクトの [作成] 権限、およびオブジェクトを追加するフォルダーへのアクセス権を持っている必要があります。
以下の手順を実行します。
- 対応する Action Center インスタンスに移動します。
- [管理者設定] ページにアクセスします。
- プロセス フォルダーを選択します。
- [新しいカタログを追加] をクリックします。[パッケージ要件] タブで不足しているものとして検出された名前を使用してください。
- [作成] をクリックします。
- フォルダー コンテキストで [オートメーション] に移動し、[プロセス]、[プロセスを追加] の順に選択します。
- イベント トリガー アクティビティが含まれるパッケージを選択します。
- エントリ ポイントを選択し、必要なランタイム引数を入力して [次へ] を選択します。
- [パッケージ要件] ページに、パッケージで特定されているイベント接続が表示されます。接続を選択するか、新しい接続を追加します。詳しくは、「接続を設定する」をご覧ください。
- イベント トリガーがそれに対応する接続の下に表示され、ステータスは [作成を保留中] になります。イベント トリガーを編集するには鉛筆アイコンを選択します。[イベント トリガーを編集] ページが開きます。
注: この手順は任意です。省略すると、既定の選択内容が適用されます。
- [名前] フィールドにトリガーの一意の名前を入力します。入力したトリガー名が既に存在する場合はエラー メッセージが表示されるので、別の名前を入力する必要があります。
- [ジョブの優先度] ドロップダウン メニューから、ジョブの優先度を選択します。既定値は [継承] で、ジョブの優先度は選択したプロセスに定義された優先度と同じになります。
- [ランタイムの種類] ドロップダウン メニューから、トリガーで起動するジョブを実行するためのランタイムを選択します。Unattended ランタイムを使用する場合は、接続を [ユーザーが設定可能] に設定しないことをお勧めします。
- [実行ターゲット] セクションで、ジョブの終了方法を選択するには、[ジョブの実行の終了をスケジュール設定] トグルを有効化します。
注:
ジョブがキューに置かれている時間も、ここで指定した時間に算入されます。たとえば、午後 1 時に実行を開始し、20 分後に停止するように設定したジョブは、午後 1 時 15 分までキューに置いてから再開したとしても、午後 1 時 20 分に停止します。
また、保留中または実行中のジョブを 2 時間後に停止し、3 時間後に強制終了する場合、そのジョブの強制終了は 5 時間後になります。ジョブが停止したことを示すシグナルを Orchestrator が 2 時間後に受信するために、このような動作になります。このシグナルを受信した Orchestrator では、3 時間の経過後に強制終了アクションを実行することから、強制終了までに合計で 5 時間を要します。
その場合は、次のように対処してください。
- ドロップダウン メニューから [停止] を選択します。このオプションでは、ジョブが保留または実行を継続してきた時間が、設定されている時間に達したときに、その実行の正常な終了が試みられます。設定できる最短時間は 1 分、最長時間は 10 日 23 時間 59 分です。
- ドロップダウン メニューから [強制終了] を選択します。このオプションでは、ジョブが保留または実行を継続してきた時間が、設定されている時間に達したときに、その実行の強制終了が試みられます。設定できる最短時間は 1 分、最長時間は 10 日 23 時間 59 分です。
- ドロップダウン メニューから [停止] を選択し、[ジョブが停止しない場合に強制終了] オプションを有効化します。このオプションでは、ジョブが保留または実行を継続してきた時間が、停止アクションに設定されている時間に達したときに、その実行の正常な終了が試みられます。この終了を試みても、ジョブが停止ステートのままである場合、強制終了アクションに設定した時間が経過すると、ジョブの強制終了が試みられます。設定できる最短時間は 1 分、最長時間は 10 日 23 時間 59 分です。
-
ジョブが保留中または再開のステートを一定時間維持している場合にアラートを受け取るには、[ジョブが保留中または再開のステータスに留まっている場合にアラートを生成] トグルを有効化して、ジョブが保留中または再開のステートを維持できる時間を設定します。設定できる最短時間は 1 分、最長時間は 11 日です。この設定した時間が経過したジョブでは、エラーの重要度を示すアラートと、テキスト「#process {process_number} の N 個のジョブが、X 時間 Y 分を超えて保留中または再開ステータスのままです。」がポップアップで表示されます。各記号の意味は次のとおりです。
N
は、アラートをトリガーしたジョブの数です。{process_number}
はプロセス識別子です。X
は、ジョブが保留中ステートまたは再開ステートのまま超過した設定時間数です。日数は時間数に変換されます。Y
は、ジョブが保留中ステートまたは再開ステートのまま超過した設定分数です。
-
設定した時間内にジョブが完了しなかった場合にアラートを受け取るには、[開始済みのジョブが完了していない場合にアラートを生成] トグルを有効化して、ジョブが完了せずに現在のステートを維持できる時間を設定します。設定できる最短時間は 1 分、最長時間は 11 日です。この設定した時間が経過したジョブでは、重要度がエラーのアラートと、テキスト「#process {process_number} のジョブは、X 時間 Y 分を超えて実行されています。」がポップアップで表示されます。各記号の意味は次のとおりです。
{process_number}
はプロセス識別子です。X
は、ジョブが完了しないまま超過した設定時間数です。日数は時間数に変換されます。Y
は、ジョブが完了しないまま超過した分数です。
- ジョブの開始に対して設定したアカウントとマシンのコンテキストを維持するには、[ジョブの再開時にアカウントとマシンの割り当てを維持する] を選択します。このオプションを選択すると、ライセンスとリソースの使用量が最適化されます。
- [ランタイム引数] セクションで、ドロップダウン メニューからエントリ ポイントを選択し、プロセスの各引数に適切な値を指定します。つづいて、[更新] を選択してイベント トリガーの設定を保存します。
- プロセスの設定を続行するには [次へ] を選択します。完了した場合は [作成] を選択します。
実行ベースのトリガーの無効化は、Studio Web から個人用ワークスペースにパブリッシュされたイベント トリガーにのみ適用されます。
-
トリガー - 接続トリガー - ジョブの実行が指定回数失敗した場合に無効化
-
トリガー - 接続トリガー - ジョブの実行が指定回数失敗し続けている場合の猶予期間 (日数)
プロセスを作成すると、 [イベント トリガー] グリッドにイベント トリガーが表示され、その [種類] 列の値は [接続済み] になります。
Orchestrator では、新規プロセスの作成時または既存のプロセスの編集時に、コネクションで使用するアカウントを指定できます。
-
コネクションの [表示] 権限
-
個人用ワークスペースの [表示]、[編集] 権限
-
リソースの上書きの [表示]、[編集] 権限
イベント トリガーで [ユーザーが設定可能] オプションが選択されている場合、ユーザーは実行時に UiPath Assistant で独自のコネクションを設定できます。
[カスタムのユーザー設定] ページには、ユーザーが設定したイベント トリガーの設定が一覧表示されます。
-
ユーザーのために設定を行うには、選択したユーザーの個人用ワークスペースを探索する必要があります。
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ユーザーに代わってコネクションを追加するには、個人用ワークスペース フォルダーに存在する個人のコネクションを確認する必要があります。
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個人用ワークスペースの探索を開始または終了するたびに、ユーザーにアラートが送信されます。
[カスタムのユーザー設定] ページには、[プロセス] ページと [イベント トリガー] ページの両方からアクセスできます。
- 選択したフォルダーで、以下に移動します。
オプション 説明 [オートメーション] > [トリガー] > [イベント トリガー] 利用可能なすべてのイベント トリガーのリストが表示されます。 [オートメーション] > [プロセス] 利用可能なすべてのプロセスのリストが表示されます。 - 目的のプロセス/イベント トリガーで、[その他のアクション] ボタンをクリックし、[カスタムのユーザー設定] を選択します。[カスタムのユーザー設定] ページにリダイレクトされます。