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Test Manager ガイド
要件に合わせてテストを生成する
[テストを生成] 機能を使用すると、生成 AI を使用して、要件から直接、手動テスト用のテスト ケースを作成できます。テスト ケースの生成を支援するツールは、AutopilotTM と呼ばれます。[テストを生成] 機能は、AutopilotTM を使用してさまざまな要件の詳細を分析し、手動テスト用のテスト ケースのリストを作成します。たとえば、名前、説明、添付ファイル、カスタム フィールド、ラベル、ドキュメントなどです。その後、最初のリストからテスト ケースを作成したり、ニーズに合わせたテスト ケースを生成するための具体的な指示を入力したりできます。
- 要件に合わせてテストを生成するには、Test Manager のロールに以下の権限が必要です。
- テスト ケース - 作成
- 要件 - 編集
- テストの生成時に RAG を活用する場合は、まずコンテキスト グラウンディングの使用を開始する必要があります。RAG はコンテキスト グラウンディングのコンポーネントです。コンテキスト グラウンディングの使用を開始するには、専用の「ベスト プラクティス」のページをご覧ください。
UiBank アプリケーションでローン申込書を送信する機能をテストする例を見てみましょう。このツールは以下の手順で使用します。
- プロジェクトを開き、[要件] に移動します。
- 「ローン申込書の送信」という要件を作成します。詳細な説明を入力し、申請の流れと承認基準を明確に示します。この例に使用できる説明をご覧ください。
要件の例
申請の流れこの要件では、UiPath® が提供する UiBank バンキング アプリケーションでローンを申請する方法を詳しく説明しています。
- 申請者が
https://uibank.uipath.com
でローンの申請を開始します。 - 申請者がヘッダー メニューの [Products] ボタンをクリックします。
- 申請者がドロップダウン メニューの [Loans] ボタンをクリックします。
https://uibank.uipath.com/loans
にリダイレクトされます。- 申請者が [Apply For a Loan] ボタンをクリックします。
https://uibank.uipath.com/loans/apply
にリダイレクトされます。- 申請者は次の必須フィールドに入力する必要があります。
- Email Address of Requester: 有効な形式のメール アドレスを入力する必要があります。
- Loan Amount Requested: 正の整数値のみを入力できます。
- Loan Term: 年単位のオプション [1]、[3]、[5]、[10] が提供されます。
- Yearly income: 正の整数値のみを入力できます。
- Age: 正の整数値のみを入力できます。
- 入力後、申請者が [Submit Loan Application] ボタンをクリックします。
- 次のページで、ローン申請が承認されたか却下されたかが申請者に通知されます。
承認基準
申請者が 18 から 65 歳で、ローン金額が 100,000 より少ない場合、ローン申請は承認され、以下が表示されます。
- 「Congrats! You've been approved for a loan with UiBank!」
申請者が 18 歳未満の場合、ローン申請は拒否され、以下が表示されます。
- 「Sorry, at this time you have not been approved for a loan」
申請者が 18 から 65 歳で、ローン金額が 100,000 より多い場合、ローン申請は却下され、以下が表示されます。
- 「Sorry, at this time you have not been approved for a loan」
申請者が一部の必須フィールドに入力せずに [Submit Loan Application] ボタンをクリックした場合、次のように処理されます。
- エラー メッセージは表示されません。
- アクションは実行されません。
- 申請者は同じページにとどまります。
- 申請者が
- この要件で [その他のオプション] を選択し、[テストを生成] を選択します。または、要件を開いて [テストを生成] を選択します。
[追加のコンテキストを提供する] ウィンドウが開いて [ドキュメントを追加] セクションがフォーカスされ、テスト ケースの生成に必要な添付ファイルなどのドキュメントを追加するよう求められます。添付ファイルは、ローン申込書の送信プロセスに関連付けられている必要があります。
- [ドキュメントを追加] セクションで、要件の添付ファイルを選択します。添付ファイルはテストを生成する際に使用されます。他のファイルをアップロードすることもできます。
図 1. テスト生成時の [ドキュメントを追加] セクション
- [追加のコンテキストを提供する] ウィンドウの [RAG (検索拡張生成) を活用] セクションで、コンテキスト グラウンディングにアップロードしたデータを格納するインデックスを選択します。
選択したインデックスによって、自動化しようとしているアプリケーションのコンテキストが Autopilot に提供され、Autopilot はより正確なテストを生成できます。たとえば、要件ドキュメントに不完全な情報がある場合や、要件ドキュメントが他のセクションにある詳細を追加で参照している場合に RAG を活用できます。この場合、RAG を活用して、インデックス付きの参照からその詳細を取得できます。注: コンテキスト グラウンディングの使用に関するベスト プラクティスについては、「ベスト プラクティス」をご覧ください。
- [フォルダーを選択] ドロップダウン リストから、Autopilot と共有する、必要な情報を格納したインデックスを保存するフォルダーを選択します。
- [インデックスを選択] ドロップダウン リストから、Autopilot で参照する特定のインデックスを選択します。
- [結果の数] に、参照した情報に基づいて Autopilot で生成するテストの数を入力します。
図 2. テスト生成時の [RAG (検索拡張生成) を活用] セクション
- [ドキュメントを追加] セクションで、要件の添付ファイルを選択します。添付ファイルはテストを生成する際に使用されます。他のファイルをアップロードすることもできます。
- [次へ] を選択し、AutopilotTM がテスト ケースの生成時に使用する追加の指示を入力します。[追加指示を出す] ウィンドウで、プロンプト ライブラリからプロンプトを選択するか、追加の指示を入力します。
Autopilot が従うことができる指示を以下にいくつか示します。
- 生成するテスト ケースの数を AutopilotTM に指示できます。生成できるテスト ケースの最大数は 50 件です。
- AutopilotTM に対し、ローン申込書の要件に記述したユーザーの手順と承認基準をすべてカバーするよう指定できます。
- 事前条件を生成するよう AutopilotTM に指示できます。
- 各テスト ステップで期待される結果を生成するよう AutopilotTM に指定できます。
- 既定で Autopilot は、要件にリンクされている既存のテストを考慮してテストが重複するのを防ぎます。ただし、新しいテストの生成時に既存のテストを無視するよう Autopilot に指示できます。そのためには、「テストを生成するときに、この要件にリンクされているテストを考慮しないでください」のような指示を入力します。
図 3. テストを生成するための [追加指示を出す] ウィンドウ
- [テストを生成] を選択してプロセスを開始します。
生成が完了すると、「テスト ケースの生成の完了」という通知が表示されます。通知の設定に応じて、アプリ内とメールの両方で通知を受信できます。
- 「テスト ケースの生成の完了」の通知を選択して、生成されたテスト ケースを確認します。
- [テストを生成] パネルで各テスト ケースを展開し、生成されたテスト ケースを確認します。
図 4. 生成されたテストのプレビュー
- 内容に問題がなければ、[テストを作成] を選択します。
生成されたテスト ケースは、生成に使用された要件にもリンクされます。
- [テストを生成] パネルで各テスト ケースを展開し、生成されたテスト ケースを確認します。
- 生成されたテスト ケースに問題がある場合は、[再生成] を選択して、ユース ケースに関する追加の詳細を入力します。
- AutopilotTM で使用する他の関連ドキュメントを添付します。
- [次へ] をクリックして、[指示を入力] テキスト ボックスに詳細を入力します。
効果的なプロンプトを作成するためのガイダンスについては、以下に示す、指示の作成についてのベスト プラクティスのセクションをご覧ください。
- 手順を調整した後、[再生成] を選択します。
- 「テスト ケースの生成の完了」の通知をクリックして、再生成されたテスト ケースにアクセスします。
- 各テスト ケースを展開して確認します。
- 満足できるテスト ケースを選択し、[テストを作成] を選択します。
Autopilot では、さまざまな種類のファイルを処理できます。ファイルの種類に応じて、その特定のコンテンツを処理できます。次のリストに、Autopilot に提供できるファイルの種類と、各種類で Autopilot が処理できるコンテンツの種類を示します。
- テキスト コンテンツのみを処理 – Autopilot は、次の種類のファイルのテキスト コンテンツのみを処理します。
- TXT
- BPMN
- CSV
- テキストと画像の両方のコンテンツを処理 – Autopilot は、次の種類のファイルのテキストと画像の両方を処理します。
- DOCX
- XLSX
- PNG
- JPG
効果的な指示の作成に役立つガイドラインと例の包括的なリストを確認するには、要件からのテスト生成のベスト プラクティスが記載されたこちらのページをご覧ください。
AI Trust Layer ガバナンス ポリシーを使用すると、組織内における AI を活用した機能の使用を管理できます。AI を活用した機能にはすべてのメンバーが既定でアクセスできますが、必要に応じて、このポリシーを使用してアクセスを制限できます。AI Trust Layer のガバナンス ポリシーを使用すると、AI を活用した特定の機能、またはそのすべての機能に対するユーザーのアクセスを、ユーザー、グループ、テナントのレベルで制限できます。さらに、ユーザーがアクセスできる AI 製品を指定することもできます。このガバナンス ポリシーは、Automation Ops で作成、変更、実装できます。
AI Trust Layer のガバナンス ポリシーをデプロイしながら、AI を活用したテスト機能を使用する場合は、ポリシーの [機能トグル] 内の [Test Manager の機能を有効化] で [はい] を選択します。
組織のガバナンス ポリシーを作成、設定、デプロイする方法については、以下のリソースをご覧ください。