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Test Manager ガイド
すぐに使えるコネクタでは、単一方向の連携を素早く簡単に設定できます。双方向の堅牢な連携には UiPath® Test Manager Connect を推奨します。Test Manager Connect を使用するには、より複雑な設定と別個のライセンス (Test Manager のライセンスに付属) が必要です。
Test Manager は、Planview Tasktop Hub が提供する強力な連携ソリューションである UiPath® Test Manager Connect を介して、さまざまなアプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) ツールとシームレスに連携できます。この連携は、コラボレーションの強化、プロセスの効率化、およびテスト アクティビティの効率的な管理を目的として設計されています。
Test Manager は、不具合管理、アジャイル計画、要件管理、およびテスト管理を含む、主要な ALM ソリューションに対応しています。この連携には、Test Manager にバンドルされている Planview の UiPath® Test Manager Connect を使用します。UiPath® Test Manager Connect では、高度なカスタマイズが可能な双方向のオブジェクトの同期を実行できるため、Test Manager とさまざまな ALM ツール間でシームレスにデータ交換が行えます。
Test Manager は、外部ツールとの 2 つの ALM 連携パターンをサポートしています。これらの連携パターンは、CI/CD パイプラインの連携には依存していません。
この連携パターンは、不具合管理、アジャイル計画、要件管理のための外部 ALM ツールはすでに存在するものの、テスト管理機能がない場合に効果的です。この連携では、Test Manager を使用してテストと結果を管理すると同時に、外部のツールセットでサポートされている開発ライフサイクルにテスト プロセスを統合できます。
以下の図は、この ALM 連携パターンで、どのタスクがどのコンポーネント (外部または UiPath®) で実行されるかを示しています。コンポーネント間の関係の方向は矢印で示されています。
実際のシナリオでは、Studio を使用してオートメーションを作成し、それをテストに割り当てます。続いて、Orchestrator でテストを実行すると結果が Test Manager にプッシュされ、分析や開発プロセスへの統合が可能になります。テストが失敗した場合は、テスト実行の結果として不具合を作成できます。不具合を管理する外部ツールがある場合は、Test Manager を使用して新しい不具合を作成できます。使用しているツールで不具合が作成され、その影響を受けるすべての要件にリンクされます。不具合には、実行中のロボットから得られた詳細なログ情報が付加されます。
この連携パターンでは、Studio でテストを自動化して Orchestrator でそのテストを実行できると同時に、外部ツールを使用してテストを作成および管理します。この連携パターンでは、テスト管理に外部ツールを使用し、Test Manager (Test Manager Hub) のサーバー コンポーネントでのみ、選択したテスト管理ソリューションで作成したテスト ケースでオートメーションを使用できます。
以下の図は、この ALM 連携パターンで、どのタスクがどのコンポーネント (外部または UiPath®) で実行されるかを示しています。コンポーネント間の関係の方向は矢印で示されています。
たとえば、Studio を使用してテスト ケースにオートメーションを割り当て、Orchestrator を使用してそのテストを実行した後、結果を外部ツール (Xray for Jira など) に直接プッシュできます。実行結果は Test Manager Hub にアップロードされた後、コネクタを介して外部ツールにプッシュされます。
UiPath® Test Manager Connect を介して、他の ALM ツールとの連携を排他的に確立します。後方互換性の確保のため、以前のバージョンのすぐに使えるコネクタやネイティブの連携コネクタを引き続き使用することはできますが、UiPath® Test Manager Connect の使用を推奨します。
すぐに使えるコネクタまたはネイティブ連携コネクタは、外部 ALM ツールを Test Manager に接続するライブラリです。外部システムとの連携は汎用インターフェイスで行います。コネクタは、特定の ALM システムと連携するための固有のインターフェイスを実装します。コネクタの設定は、Test Manager でプロジェクトごとに個別に行えます。Test Manager は、任意の数の外部システムおよびプロジェクトと連携できます。
以下の表は、ネイティブ連携を Test Manager Connect と比較した場合の制限事項についてまとめたものです。
| 機能 | Native Integrations | Test Manager Connect |
|---|---|---|
| 同期方向 | 一方向のみ (オブジェクトは一方では読み取り専用) | 双方向 |
| カスタムの課題タイプ | サポート対象外 | サポート対象 |
| カスタム フィールド | サポート対象外 | サポート対象 |
| フィールドの同期 | 名前と、要件、テスト ケース、およびテスト セットの説明のみ | 完全に設定可能 |
| オートメーション データの同期 | 1 つのカスタム フィールドへの静的な同期 | 完全に設定可能 |
| マークアップの変換 | 未完了 | 完全なサポート |
| 同期された項目のフィルター処理 | サポート対象外 | サポート対象 |
| プロジェクト間のルーティング | 1 対 1 のマッピングのみ | マルチプロジェクトの柔軟なサポート |
| 同期の回復 | 同期の失敗から回復できない | エラー処理による回復性 |
| エラーの可視化 | 同期の失敗を可視化できない | 完全な監査とログ |
| サポートされる ALM ツール | 制限 | 幅広いサポート (要求されたツールを含む) |