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自動化の見込みをシミュレーションする
[自動化の見込み] ダッシュボードでは、プロセス内のアクティビティで節約できる可能性のある時間や金額を確認できます。たとえば、プロセス グラフ内のあるアクティビティをボトルネックとして定義すると、そのアクティビティを自動化することによる影響を計算できます。[自動化の見込み] ダッシュボードから、さまざまな What-if シナリオをシミュレーションすることで、最もコストのかかるアクティビティや、1 つ以上のアクティビティを自動化することで節約できる時間や金額を確認できます。
event_log
を入力とするアプリ テンプレートを使用している場合は、そのファイルの列として event_processing_time
も指定できます。イベント レベルで指定した値は、シード ファイルを使用してアクティビティで指定した値よりも優先されます。
[自動化の見込み] グラフでは、シミュレートされた自動化率が最も高い、シミュレートされたアクティビティが強調表示されます。
各アクティビティについて、自動化率と手動処理時間が表示されます。以下の画像に例を示します。
アクティビティ グラフの [シミュレーションを変更] ボタンをクリックすると、既存のシミュレーションのパラメーター値を変更できます。
アクティビティにシミュレーション パラメーターを設定していない場合は、アクティビティ グラフの [シミュレーションを設定] ボタンを選択して [シミュレーションを変更] パネルを開き、シミュレーション パラメーターを変更できます。
以下は、[自動化の見込み] ダッシュボードの上部に表示される KPI の説明です。
KPI |
説明 |
---|---|
自動化率 | 自動化されているイベントの割合。 |
手動処理時間 | イベントに費やした作業の実際の合計時間です。 |
手動処理コスト | イベントに費やされる合計コストです。 |
FTE |
イベントに対して作業を実行するのに必要な合計時間です。 |
イベント数 |
イベントの総数。 |
手動処理時間は、イベントに費やした作業の実際の合計時間です。
Event start
から Event end
までの サイクル時間 です。
Event start
が利用できない場合、自動化の見込みシミュレーションでは、Event end
からその前の Event end
までのスループット時間が手動処理時間として表示されます。
Duration |
説明 |
---|---|
サイクル時間 |
Event start から Event end までの時間です。イベントに費やされた実際の時間です。
|
スループット時間 |
Event end からその前のEvent end までの時間です。
|
[すべての自動化の機会] グラフには、現在の自動化率に基づいてアクティビティが表示されます。自動化率は、自動化されているイベントの割合で決まります。自動化率が最も低いアクティビティが最初に表示されます。以下の画像に例を示します。
各要素についての説明は以下のとおりです。
要素 |
説明 |
---|---|
アクティビティ |
アクティビティの名前です。 |
自動化率 |
自動化されているイベントの割合です。 |
手動処理時間 |
イベントに費やした作業の実際の合計時間です。 |
手動処理コスト |
イベントに費やされる合計コストです。 注:
手動処理コストは、データセットで event_cost フィールドが利用可能な場合にのみ表示されます。 |
FTE |
イベントに対して作業を実行するのに必要な合計時間です。 FTE は、手動処理時間 (時間単位) を稼働時間数で割って算出します。稼働時間数は、選択した期間内の稼働日数 x 稼働時間数/日 (8 時間) から計算されます。 |
シミュレーション |
シミュレーションの結果を表示するトグル ボタンです。 アクションに対してシミュレーションを実行したことがない場合は、[シミュレーションを変更] パネルが表示され、さまざまな値を入力して自動化の見込みを計算できます。 |
|
次のオプションを含むコンテキスト メニューを開くことができます。
|
[シミュレーションを変更] パネルを表示するには、以下の手順に従います。
- ダッシュボードの左側にあるメニューで を選択します。
- シミュレーションを実行するアクティビティを見つけます。
- アクティビティの [アクション] 列で を選択し、コンテキスト メニューから [シミュレーションを変更] を選択します。
[シミュレーションを変更] フォームが右側に表示されます。
以下の画像でご確認ください。
[自動化の見込み] グラフでアクティビティの [シミュレート] ボタンまたは [シミュレーションを変更] ボタンをクリックして、[シミュレーションを変更] パネルを表示することもできます。
このシミュレーション パラメーターを用いて、アクティビティの何パーセントを正しく自動化できるかを判断します。以下に、自動化の見込みのシミュレーションを実行するために設定できるパラメーターの概要を示します。
Context |
パラメーター |
説明 |
---|---|---|
業務プロセスの進め方 | 業務プロセスを完了する方法の数 | プロセスまたはアクティビティを完了可能な、さまざまなバリエーションの数です。 |
データ入力 |
デジタル入力の割合 |
どの程度の入力がデジタルであるかを示す割合の値です。 |
データ入力 |
構造化されたデジタル入力の割合 |
デジタル入力がどの程度構造化されているかを示す割合の範囲です。 |
すべての入力データが構造化されていてデジタルである場合、およびプロセスを完了する方法が 1 つしかない場合、そのプロセスは 100% 自動化できます。自動化の見込みが 90% の場合は、アクティビティまたはプロセスの 90% を自動化できます。
自動化の見込みのシミュレーションを実行するためにこれらのパラメーターがどのように使用されるかについて詳しくは、「詳細評価アルゴリズム」ページの「自動化の見込み」セクションをご覧ください。
自動化の見込みのシミュレーションを実行して自動化の見込みを計算するには、以下の手順に従います。
アクティビティの自動化率、手動処理時間、FTE への影響が [自動化の見込み] ダッシュボードに表示されます。現在の自動化率の横に、シミュレーションから計算された自動化率と、差異の割合が表示されます。手動処理時間と FTE については、現在の値とシミュレーションされた値の差が表示されます。以下の画像に例を示します。
オートメーションのシミュレーションは保存されています。[自動化の見込み] ダッシュボードを再度開くと、アクティブなシミュレーションがすべて表示されます。