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Last updated 2024年10月15日

根本原因分析

根本原因分析とは

業務プロセスを分析するときに、特定の結果に最も関連しているフィールドを特定できます。これは、結果に関連する根本原因に対応するのに役立ちます。たとえば Purchase-to-Pay プロセスでは、Maverick buying タグが割り当てられている発注の影響を分析できます。

[根本原因分析] では、特定の挙動に対するケース フィールドの影響を比較して、特定のプロセスの状況に対して重要な影響を持つデータを見つけることができます。[期間] フィルターに基づいて、一連のケースが定義されます。ここで選択した項目は、「基準ケース」と呼ばれます。この一連のケース内で、分析対象の挙動を選択できます。たとえば、特定のタグを持つケースなどです。ここで選択した項目は、「選択したケース」と呼ばれます。フィールドの影響は、選択したケースでの発生回数に基づきます。

[根本原因分析] ダッシュボード

[根本原因分析] ダッシュボードを使用すると、一連の基準ケース内における、一連の選択したケースに対するケース プロパティの影響を比較できます。

根本原因分析を実行する

根本原因分析を実行するには、以下の手順に従います。

手順

操作

1

[期間] フィルターを使用して、一連の基準ケースを定義します。

2

ダッシュボードの左側にあるメニューで を選択します。

3

[フィルター] パネルを使用してフィルターを作成し、一連の選択したケースを定義します。これは、影響を分析する対象のケースです。

4

分析に使用するフィールドをセレクターから選択します。

注: 表示できる結果は 1000 個までです。データが多すぎる場合は警告アイコンが表示されます。

[ノードの制限] スライダー

[ノードの制限] スライダーを使用すると、根本原因分析のツリーの複雑さを減らすことができ、グラフが見やすくなります。既定では、[根本原因分析] の詳細度合いは自動的に決定されます。[ノードの制限] スライダーを使用することで、表示されるノードの数を変更できます。

拡大/縮小

画面下部の拡大/縮小ボタンを使用して、根本原因分析のツリーの表示倍率を変更できます。以下の表はボタンについて説明したものです。

ボタン

クリックした場合の動作

Zoom in (拡大)

Zoom out (縮小)

既定の表示にリセット

注: マウス ホイールを使用して拡大または縮小することもできます。

影響

根本原因分析ツリーには、[値(%)]選択したケースの発生回数、ダッシュボードで選択したフィールドの基準ケースでの発生回数が表示されます。基準ケースのデータの偏りが大きい場合は、選択したケースに対する大きな影響因子が存在する可能性があります。

上の画像では、たとえば Maverick buying (規定外購買) が 2800 - BestRun China 社では基準データの他の企業よりも少ない頻度 (-2%) で発生しており、5000 - BestRun Japan 5000 社では基準データの他の企業よりも多い頻度 (10%) で発生していることを示しています。

注意:

開始ノードの値 (%)グローバル ベースラインの割合です。一方、他のノードの値 (%)影響 (%) であり、ノードで選択されているグローバル ベースラインの割合からのを表します。

[重要な影響因子のみを表示] オプション

[重要な影響因子のみを表示] オプションを使用すると、統計的に有意な影響を持つケースを絞り込んで表示できます。選択項目内で最も大きな影響を持つケースを特定するのに役立ちます。統計的に優位な影響因子は、特定のフィールドが持つ影響 (%) とケースの数から算出されます。



レイヤーを追加する

必要に応じて、根本原因分析にレイヤーを追加できます。以下の画像に例を示します。





上の例では、このフィールドを組み合わせた結果の「選択したケース」には影響を特定するために十分ではない (関連しない) データが含まれています。この場合、ダッシュボードにフィルターを追加して、基準ケースのセットを絞り込むことができます。以下の画像に例を示します。



結果は以下の図をご確認ください。



ツリー内のフィールド上でホバーすると、[影響 (%)][基準ケース][選択したケース] が表示されます。

以下の表はメトリックについて説明したものです。

メトリック

説明

影響 (%)

基準ケースを基準とした、選択したケースの偏差です。

選択したケース

[選択したケース] の全セットのうち、このフィールドのケース数です。

基準ケース

[基準ケース] の全セットのうち、このフィールドのケース数です。

ケースが合計で 100 件あるとします。スループット時間が 30 日を超えるケースを抽出するフィルターを適用します。このフィルター処理によって 20 件のケースが得られました。これは全体の 20% に相当します。この比率を「参照%」または事実上のベースラインとします。

たとえば、サプライヤー別に集計すると、影響率が表示されます。

サプライヤー X に累計で 30 件のケースがあり、そのうちスループット時間が 30 日を超えるケースは 5 件のみであるとします。つまり、サプライヤー X に関連するケースの 17% でスループット時間が長くなっています。

設定したスループット時間を超えたケースの比率 (この例では 17%) と参照比率 (20%) との差分として影響率を計算します。このシナリオでは、影響率は -3% (17%-20%= -3%) です。

次に、サプライヤー Y に合計で 5 件のケースがあるとします。これらのケースのうち 3 件で、スループット時間が 30 日を超えています (比率は 60%) 。このシナリオでの影響率は 40% (60% - 20% = 40%) になります。

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