- 基本情報
- はじめる前に
- 使い方
- アプリをデザインする
- イベントとルール
- アプリで RPA を活用する
- サポートされているプロセスの引数の型
- アプリで参照されているプロセスを置換する
- Orchestrator からストレージ バケットを参照する
- オンプレミス版 Orchestrator を Apps で使用できるよう設定する
- Orchestrator の権限
- UiPath Apps と Orchestrator 間のデータ フロー
- アプリ内でエンティティを活用する
- アプリ内でキューを活用する
- アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM)
- 基本的なトラブルシューティング ガイド
Apps User Guide for Automation Suite
UiPath Apps と Orchestrator 間のデータ フロー
UiPath Apps は、オンプレミスまたはセルフホストの Orchestrator での自動化で使用できます。クライアント ブラウザーが UiPath アプリを開いてオートメーションを実行するときに転送されるデータの概要を以下に示します。
- アプリに移動すると、UiPath Automation Suite からアプリ定義が取得されます。このアプリ定義にはデータがなく、ブラウザーでアプリケーションを表示するために使用されるメタデータのみが記述されています。
- アプリが [プロセスを開始] ルール (有人ルール) を実行すると、ブラウザーはローカルの Attended ロボットに接続してそれに入力引数を渡します。アプリが実行されているクライアント マシンでローカルにオートメーションを実行する際に、このルールを使用します。オートメーションが完了すると、ローカル ロボットはブラウザー上でオートメーションからアプリに出力引数を返します。ロボットによって公開されるデータは、出力引数と、オートメーションにコード化されるログ メッセージのみです。スクリーンショットなど、オートメーションで表示された他のデータはボックスに残されます。
- アプリが [プロセスを開始] ルール (無人ルール) を実行すると、ブラウザーは Apps サービスを使用して Orchestrator に接続し、それに入力引数を渡します。利用可能な Unattended ロボットでオートメーションを実行する際に、このルールを使用します。オートメーションが完了すると、Orchestrator はオートメーションから Apps サービスに出力引数を送信します。Apps サービスは、受け取った引数をブラウザー上でアプリに渡します。ロボットによって公開されるデータは、出力引数と、オートメーションにコード化されるログ メッセージのみです。スクリーンショットなど、オートメーションで表示された他のデータはボックスに残されます。
有人と無人のどちらでも、以下のデータのみが Orchestrator に送信されて格納されます。
- 実行されるすべてのプロセスの入力と出力
- RPA 開発者によってプロセスに追加されたログ メッセージ (これはオプトインです)
どの場合でも、Orchestrator と Apps サービスとの通信はエンドツーエンドで暗号化されます。入力引数と出力引数が Apps サービスに格納されることはありません。
以下の図は、Unattended ロボットを使用した Automation Suite 環境の UiPath Apps データ フローを示しています。この場合、Orchestrator は同じ Automation Suite デプロイに含まれます。
- ユーザーは、クライアント マシン上のブラウザーを使用してアプリに移動します。
- ブラウザーは Automation Suite の UiPath Apps サービスを呼び出して、Apps 定義 (メタデータ) を取得します。
- Apps のランタイムによってアプリが表示されるブラウザーに Apps 定義が送信されます。
- アプリは、Automation Suite でホストされている UiPath Orchestrator を呼び出し、Apps サービスを使用して無人プロセスを実行します。
- Orchestrator は Unattended ロボットにアクセスして、プロセスを実行します。
- プロセスの出力が Orchestrator に返されます。
-
クライアントのアプリに、プロセスの結果が通知されます。
以下の図は、Attended ロボットを使用した Automation Suite 環境の UiPath Apps データ フローを示しています。この場合、Orchestrator は同じ Automation Suite デプロイに含まれます。
- ユーザーは、クライアント マシン上のブラウザーを使用してアプリに移動します。
- ブラウザーは Automation Suite の UiPath Apps サービスを呼び出して、Apps 定義 (メタデータ) を取得します。
- Apps のランタイムによってアプリが表示されるブラウザーに Apps 定義が送信されます。
- アプリはクライアント マシン上のローカル Robot サービスを呼び出して、プロセスを実行します。結果はローカルで返されます。
-
プロセスの出力を含め、監査証跡が Orchestrator に記録されます。
以降の各セクションでは、Automation Suite デプロイの Apps をスタンドアロンのオンプレミス Orchestrator で使用する場合に、UiPath Apps で扱うデータ フローについて説明します。
以下の図は、Unattended ロボットを使用したハイブリッドの UiPath Apps データ フローを示しています。
- ユーザーは、クライアント マシン上のブラウザーを使用してアプリに移動します。
- ブラウザーは Automation Suite の UiPath Apps サービスを呼び出して、Apps 定義 (メタデータ) を取得します。
- Apps のランタイムによってアプリが表示されるブラウザーに Apps 定義が送信されます。
- アプリは、スタンドアロンのオンプレミス UiPath Orchestrator を呼び出し、Apps サービスを使用して無人プロセスを実行します。
- Orchestrator は Unattended ロボットにアクセスして、プロセスを実行します。
- プロセスの出力が Orchestrator に返されます。
-
クライアントのアプリに、プロセスの結果が通知されます。
以下の図は、Attended ロボットを使用したハイブリッドの UiPath Apps データ フローを示しています。
- ユーザーは、クライアント マシン上のブラウザーを使用してアプリに移動します。
- ブラウザーは Automation Suite の UiPath Apps サービスを呼び出して、Apps 定義 (メタデータ) を取得します。
- Apps のランタイムによってアプリが表示されるブラウザーに Apps 定義が送信されます。
- アプリはクライアント マシン上のローカル Robot サービスを呼び出して、プロセスを実行します。結果はローカルで返されます。
-
プロセスの出力を含め、監査証跡が Orchestrator に記録されます。