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Studio ガイド
Last updated 2024年9月23日

Chrome 拡張機能のトラブルシューティング

このページでは、UiPath Chrome 拡張機能が正しく動作しない場合に、その原因である可能性が最も高い問題と、それらの問題を解決する方法について説明します。

現在、Chrome の拡張機能でのブラウザーの自動化は、1 つの Chrome ウィンドウで可能です。
注: ブラウザーの自動化を行うには、Google Chrome のバージョン 64 およびそれ以降を使用する必要があります。

UiPath Chrome 拡張機能がインストールされ、有効化されているかを確認する

  1. Google Chrome で、chrome://extensions/ に移動します。
  2. こちらの説明に従って、拡張機能がインストールされ、有効化されていることを確認してください。
  3. 拡張機能が正しくインストールされているが、Chrome に表示されない場合は、こちらの説明に従って、拡張機能に影響を与えるグループ ポリシーがあるかどうかを確認してください。
    docs image
    注: chrome://extensions/ ページの上部にある [デベロッパー モード] をオンにすると、拡張機能の [詳細] ページに [更新] ボタンが表示されます。

ChromeNativeMessaging.exe が実行中かどうかを確認する

ChromeNativeMessaging.exe は、UiPath Chrome 拡張機能と UiPath Studio/Robot 間の通信を可能にします。
  1. Chrome を開きます。
  2. タスク マネージャーを開きます。
  3. ChromeNativeMessaging.exe プロセスが実行中であることを確認します。


  4. プロセスが実行されていない場合は、次の手順を実行します。

ComSpec 変数が正しく定義されているかどうかを確認する

説明

ChromeNativeMessaging.exe プロセスは現在のユーザーの下で実行され、cmd.exe を使用してブラウザーを起動します。
ComSpec 環境変数が見つからない場合、または無効な値が設定されている場合は、Google Chrome は ChromeNativeMessaging.exe を起動できません。

また、管理者が一部のユーザーのコマンド プロンプトを無効化したり、常に管理者特権で実行するように設定したりする場合があります。

解決策

ComSpec 環境変数に正しい値を手動で追加します。この変数は Windows インストール時に設定され、%SystemRoot%\system32\cmd.exe という値を設定する必要があります。


その他の回避策

ComSpec 環境変数が正しく設定されているにもかかわらず問題が解決しない場合は、コマンド プロンプトを実行する権限がユーザーにない可能性があります。この場合、現在のユーザーで実行されている cmd.exeChromeNativeMessaging.exe プロセスを開始することはできません。
Chromium 120.0.6090+ 以降では、NativeHostsExecutablesLaunchDirectly グループ ポリシーにより、管理者は制限された環境 (cmd.exe を禁止しているクラウド PC など) のユーザーに対してこれを有効化できます。




ファイルの URL およびシークレット モードへのアクセスを有効化する

既定では、拡張機能はファイルの URL またはシークレット モードへのアクセスを許可されていません。これらを有効化するには、以下の手順を実行します。

  1. Google Chrome で、chrome://extensions/ に移動します。Chrome 拡張機能のページが表示されます。
  2. UiPath Web Automation 拡張機能に移動して、[詳細] ボタンをクリックします。[UiPath Web Automation] の詳細ページが表示されます。
  3. [シークレット モードでの実行を許可する][ファイルの URL へのアクセスを許可する] オプションが選択されていることを確認します。


複数のブラウザー プロファイル

複数のユーザー プロファイルを持つ複数の Chrome インスタンス

UiPath Chrome 拡張機能は、複数のユーザー プロファイルで同時に実行される複数のブラウザー インスタンスの自動化をサポートしていません。このため、ブラウザーを自動化する場合は、Chrome のアクティブなインスタンスをすべて閉じてから、単一のユーザー プロファイルを使用してブラウザーを再起動する必要があります。

すべての Chrome インスタンスを停止する

場合によっては、Chrome のバックグラウンド プロセスが Chrome を完全に閉じるのを妨げていることがあります。ブラウザー インスタンスが表示されない場合であっても、これは自動化の妨げになります。

システム トレイで Chrome アイコンを右クリックして [終了] を選択し、Chrome を閉じることをお勧めします。これにより、他のユーザー プロファイルがバックグラウンドで使用されたままになることはなくなります。



MV3 拡張機能に関する既知の問題

入力メソッドが [シミュレート] に設定された [クリック] アクティビティが Web ページの特定の要素で失敗する

入力メソッドが [シミュレート] に設定された [クリック] アクティビティが、javascript: というURI を含むクリック ハンドラーが設定された HTML 要素に対して機能しません。


この場合、シミュレートされたクリックは無効となり、エラーは報告されません。

これは Chromium のバグとして報告されています (https://bugs.chromium.org/p/chromium/issues/detail?id=1299742)。 この形式のクリック ハンドラーが設定された HTML 要素は非常に少ないため、この問題はまれにしか発生しません。

回避策

失敗する [クリック] アクティビティの入力メソッドを [シミュレート] から以下のいずれかに変更します。

  • Chromium API
  • ハードウェア イベント
  • ウィンドウ メッセージ

DeveloperToolsAvailability グループ ポリシーの値を 1 に設定する必要がある

DeveloperToolsAvailability には、次のいずれかの値が設定可能です。

  • 0 = 企業ポリシーによってインストールされた拡張機能でのデベロッパー ツールの使用を禁止し、その他の状況におけるデベロッパー ツールの使用を許可する
  • 1 = デベロッパー ツールの使用を許可する
  • 2 = デベロッパー ツールの使用を禁止する
グループ ポリシーを使用して UiPath Chrome 拡張機能をインストールする場合は、DeveloperToolsAvailability の値を 1 に設定して拡張機能の完全な機能を有効化します。

この値は、拡張機能をインストールすると自動的に正しく設定されますが、システム管理者がこのポリシーに別の値を設定している場合は上書きされます。

DeveloperToolsAvailability を 1 以外の値に設定すると、以下のような問題が発生します。

[DeveloperToolsAvailability]0 に設定すると、次の問題が発生します。
  • この制限が設定されると、UiPath Chrome 拡張機能 v22.4 は一切機能しません。v22.10 の拡張機能へのアップグレードを検討してください。このバージョンは、UiPathStudio.msi 2022.4.4 を実行することで利用可能です。
  • UiPath Chrome 拡張機能 v22.10 の適用は、LTS バージョンの UI Automation (19.10.x、20.10.x、21.10.x、22.4.x) のみに制限されます。
  • [JS スクリプトを挿入] アクティビティは機能しません。
[DeveloperToolsAvailability]2 に設定すると、次の問題が発生します。
  • DeveloperToolsAvailability=0 に設定されている場合の制限がすべて適用されます。
  • 入力メソッド [Chromium API] は機能しません。

[UiPath Web Automation] ブラウザー ウィンドウに警告が表示される

ChromeNativeMessaging.exe が起動できない場合は、[UiPath Web Automation] ブラウザー ウィンドウに次の警告が表示されます。

UiPath Platform と通信できません。拡張機能のネイティブ部分が正しく構成されていません。

UiPath Studio から拡張機能を再インストールします。



[ブラウザーを開く] アクティビティのタイムアウトが短すぎる

MV3 拡張機能の場合、ブラウザーは Web ページが読み込まれた後に拡張機能を読み込みます。つまり、マシンの速度が遅い場合、v20.10 以前の UiPath.UiAutomation.Activities アクティビティ[ブラウザーを開く] アクティビティでは、拡張機能が開始される前に 20 秒の内部タイムアウトに達する可能性があります。

v21.10.8 以降では、UIPATH_OPEN_BROWSER_TIMEOUT_SECONDS 環境変数を使用してタイムアウトを設定できます。たとえば、アクティビティのタイムアウトとして既定値の 60 秒ではなく 120 秒を使用するには、UIPATH_OPEN_BROWSER_TIMEOUT_SECONDS=120 に設定します。

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