UI Automation のアクティビティ

最終更新日時 2025年9月16日

AppSignatures パッケージについて

埋め込みブラウザー (WebView2、JxBrowser、Electron など) の署名は頻繁に変更されるため、既存のオートメーションが動作しなくなる可能性があります。プロジェクト設定の [WebView2 のネイティブな自動化を有効化] を使用している場合、対象のアプリケーションが更新されると、ブラウザーセレクターの生成が動作しなくなる可能性があります。

v24.10 から、Electron の検出ロジックを UiPath.AppSignatures という別個のパッケージに分離しました。このパッケージは、UI Automation パッケージに含まれるドライバーの現在の Chromium Native の署名を上書きします。

AppSignatures をプロジェクトの依存関係として設定する

AppSignatures パッケージをプロジェクトに追加するには、以下の手順を実行します。

Studio で、既存のプロジェクトを開くか、新しいプロジェクトを作成します。
1. [パッケージを管理] を選択します。
2. UiPath.AppSignatures パッケージを検索し、依存関係としてプロジェクトに追加します。
[プロジェクト設定]、[UI Automation クラシック] の順に選択します。
1. [ブラウザー] を選択し、[WebView2 のネイティブな自動化を有効化] を [True] に設定します。

AppSignatures をリモートマシンにデプロイする

AppSignatures パッケージをリモートデスクトップ (RDP) 環境にデプロイするには、次の手順を実行します。

ロボットが使用する特定の UiPath.AppSignatures パッケージバージョンをダウンロードします。
UiPath.AppSignatures.<Major>.<Minor>.<Patch>.<Build>.nupkg\build\AppSignatures\* の内容を C:\Program Files (x86)\UiPath\RemoteRuntime\packages\uipath.appsignatures\<Major>.<Minor>.<Patch>.<Build>\*. に抽出します。

AppSignatures を更新する

UiPath.AppSignatures パッケージは、UiPath.UIAutomation.Activities パッケージとは別に更新できます。ワークフローを運用環境にパブリッシュする前に、ワークフローを調整して完全に再テストする必要はありません。

つまり、対象のアプリケーションに対して <html>/<webctrl> セレクターを使用していても、対象のアプリケーションの更新が発生したときに新しいバージョンの UI Automation パッケージに更新する必要はありません。

既知の制限事項

AppSignatures パッケージを使用する場合は、以下の制限事項に注意してください。

AppSignatures パッケージは、UiPath.UIAutomation.Activities v24.10.6 以降を使用するプロジェクトのみをサポートします。
AppSignatures は、Chromium Native と WebView2 Native の署名をサポートしています。

AppSignatures は現在、CefSharp、WebView2 C#、NWBC C# のマネージド署名をサポートしていません。
UI Automation パッケージで参照しているパッケージのバージョンよりも古いバージョンの AppSignatures パッケージはインストールできません。