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UI Automation のアクティビティ
Last updated 2024年10月28日

UiPath ブラウザー移行ツール

UiPath ブラウザー移行ツールは、対象となる Internet Explorer、Chrome、Edge、Firefox などのブラウザーを使用するワークフローを、それとは別の Chrome、Edge、Firefox などのブラウザーを対象としたものに変更するスタンドアロンのツールです。ワークフローをレガシーの Internet Explorer ブラウザーから新しいブラウザーに移行したり、他のブラウザーで使用できるようにしたりする場合に便利です。

このツールは、Studio または UI Automation のすべてのバージョンで生成される、すべての XAML ファイルと互換性があります。

注: セレクターの種類によっては、このツールでは自動的に移行できないものがあります。たとえば、<wnd… で始まるセレクターです。これらは、IE と Edge/Chrome/Firefox とで表示が異なる UI 要素を識別するセレクターだからです。このようなセレクターは手動で更新する必要があります。

UiPath ブラウザー移行ツールの動作のしくみ

あるブラウザーを使用していたワークフローを移行して別のブラウザーを使用できるようにするには、以下の一連の作業を行う必要があります。

  • <html...> セレクターが app プロパティを更新することで移行されます。
  • [ブラウザーを開く] アクティビティと [ブラウザーにアタッチ] アクティビティの [ブラウザーの種類] プロパティが、適宜変更されます。
  • 移行元ブラウザーを対象としたすべての [プロセスを強制終了] アクティビティが、移行先ブラウザーを対象としたものに更新されます。
  • ソース ブラウザーで定義したオブジェクト リポジトリの項目は、対象のブラウザーを使用するように変換されます。

    注: 移行ツールの成功率は 100% ではありません。100% に近づけるために、移行するワークフローに対して検証を実行することをお勧めします。

UiPath ブラウザー移行ツールをインストールする

まず、Automation Cloud ポータルのリソース センターから圧縮されたツールをダウンロードします (ヘルプ メニュー > [ダウンロード] > [UiPath ツール] > [ブラウザー移行ツール])。

次に、このアーカイブを任意のフォルダーに解凍します。

実行可能ファイル UiPath.ConversionTool.exe を実行すると、UiPath 変換ツールが開きます。


UiPath ブラウザー移行ツールを設定する

ブラウザー移行ツールは、インストール フォルダーに保存された Settings.json ファイルを編集することで設定できます。

編集できるのは、以下のパラメーターです。

  • "Folder": "" - XAML ファイルの移行先フォルダーを指定します。
  • "SourceBrowser": "IE" - 移行元ブラウザーを指定します。使用できるオプションは、IEChromeEdgeFirefox です。
  • "DestinationBrowser": "Chrome" - 移行先ブラウザーを指定します。使用できるオプションは、ChromeEdgeFirefox です。
  • "PreviewChanges": false - true に設定すると、元のファイルは変更されず、変更ログだけが生成されます。false に設定すると、移行元の XAML ファイルに更新が適用されます。
  • "ReplaceNullBrowserType": true - true に設定すると、BrowserType = null が見つかった場合に BrowserType = targetBrowser に更新されます。false に設定すると、これらのケースは無視されます。
  • "IncludeSubfolders": true - true に設定すると、指定したフォルダーとそのサブフォルダー内のすべての XAML ファイルが変更されます。false に設定すると、移行先の親フォルダー内のファイルだけが変更されます。
  • "CreateBackupFiles": true - true に設定すると、元のファイルを更新する前にバックアップ ファイル (.bak) を作成します。バックアップ ファイルは {SourceFolder}/.conversion_backup に保存されます。false に設定すると、バックアップ ファイルは作成されません。
  • "EnableLogging": true - true に設定するとログ ファイルが作成されます。false に設定すると、ログ ファイルは作成されません。

UiPath ブラウザー移行ツールを使用する

UI から

ツールを使用するには、まず [プロジェクト フォルダー] セクションで、移行するワークフローへのパスを指定する必要があります。

次に、[移行元ブラウザー] ドロップダウン メニューからオートメーションを作成したブラウザーを選択し、[移行先ブラウザー] ドロップダウン メニューから移行先のブラウザーを選択します。

重要: Internet Explorer で作成したオートメーションを Firefox に移行する場合は、[移行元ブラウザー] ドロップダウンで [IE][移行先ブラウザー] ドロップダウンで [Firefox] を選択します。
[変更をプレビュー] ボタンを使用すると、ツールを変更プレビュー モードで実行できます。これにより、.xaml ファイルがすべてスキャンされ、適用される変更が、移行先フォルダーに生成されるログ ファイル UiPath.ConversionTool_log.json にすべて出力されます。実際のワークフローは一切変更されず、バックアップ ファイルも生成されません。

[開始] ボタンをクリックすると、指定したワークフローが移行され、選択したブラウザーと互換性があるものに変換されます。

コマンド ラインから
Settings.json ファイルの設定に従ってツールを使用するには、{ConversionToolInstallationFolder}/UiPath.ConversionTool.exe settings.json コマンドを実行します。
移行後の検証キー
このコマンドを使用すると、UiPath ブラウザー移行ツールはプロジェクト フォルダーに UiPath.ConversionTool_log という名前のログ ファイルを作成します。このファイルの "GlobalStatistics" パラメーターにはプロセスの概要が示され、"FileChanges/FileName/Statistics" パラメーターには XAML ファイルごとに更新の詳細が表示されます。
移行に関するその他の事項

Edge (Chromium) へのオートメーションの移行は、以下を使用して開始できます。

  • Studio バージョン v19.10.5 および UiPath.UIAutomation.Activities v19.11.3
  • Studio バージョン v20.4.1 および UiPath.UIAutomation.Activities v20.4.1

オートメーションを、IE モードを有効化した Edge Chromium での移行後に実行する場合は、上記の UiPath.UIAutomation.Activities v20.10 を使用して移行を開始できます。

Chrome、Edge、Firefox でオートメーションを実行するには、適切な UiPath 拡張機能をインストールする必要があります。

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