UI Automation のアクティビティ

最終更新日時 2024年12月20日

セレクターをトラブルシューティングする

説明

UI Automation アクティビティ (例: [クリック]、[文字を入力] など) が失敗し、「このセレクターに対応する UI 要素が見つかりませんでした。」というエラーメッセージが表示されます。

原因

アプリケーションでセレクターが見つからない原因として、以下が考えられます。

特定のアプリケーションの選択できない UI 要素である。
ブラウザーが更新されてセレクターが破損した。
対象のアプリケーションの UI が変更された。
動的な要素のプロパティである。
タイミングに問題がある (アプリケーションが遅い、または応答しない)。
対象のアプリケーションに予期しないモーダルポップアップが表示される。
環境に違いがある (開発/テストと運用)。

解決策

この問題を回避するには、次の操作を行います。

すべての環境でスケーリングが一貫した設定になっていることを確認してください。100% のスケーリングの使用をお勧めします。ごくまれに、スケーリングの設定に応じてセレクターが変わることがあります。
idx ではなく、aaname、id など、一貫性のあるセレクター属性を使用します。
対象のアプリケーションの整合性レベルを確認します。整合性レベルにより、アプリケーション間の信頼レベルが制御されます。低レベルのアプリケーションは、高レベルのアプリケーションと対話できません。通常、このようなアプリケーションと対話しようとした場合、UI Explorer ではアクセス拒否エラーが表示されますが、オートメーションの場合は単に「セレクターが見つかりません」というエラーが返される可能性があります。
セレクターで問題が発生しているアクティビティパッケージを最新のパッケージにアップグレードします。または、リリースノートを読んで該当のアクティビティを検索し、バグが修正された該当バージョンを特定することもできます。
特定の UI Automation アクティビティの [実行前の待機時間] プロパティを使用して、アクティビティの実行前に 2 秒から 3 秒の待機時間を追加してみます。また、[準備完了まで待機] プロパティを [完了] に設定して、アプリケーション全体が読み込まれるまで待機することもできます。
UI Explorer によって生成されたセレクターの信頼性が低い場合は、以下のいずれかの手順を実行します。
- UI Explorer で別の UI フレームワーク ([既定]、[Active Accessibility]、[UI オートメーション]) を試してみます。
- 別の入力メソッド ([シミュレート]、[Chromium API] (ブラウザーの自動化の場合)、[ウィンドウメッセージを送信]、[ハードウェアイベント]) を試してみます。
- ノードや属性を追加または削除して、セレクターを微調整します。
- [統合ターゲット] を使用してみます。これは、複数のターゲットメソッドが有効化されたモダンアクティビティで利用可能です。フォールバックとして Computer Vision をターゲットメソッドとしてアクティブ化し、あいまいセレクターにアンカーを追加することを検討します。
- 別のメソッド ([テキストをクリック] アクティビティなど) を使用してみます。
- 仮想環境でアプリケーションを自動化する場合は、Computer Vision オートメーションを使用してみます。